Silvertoneブランドのギター、1451です。2009年5月にオークションで入手しました。
ハードケースにアンプが内蔵されているAmp In Caseシリーズの末期モデルですが、自分が購入したのはAmp In Caseではないオリジナルのハードケースが付属していました。ボール紙に合皮を被せただけですので全然ハードではありません。
ここ何年かはあまり使われていなかったようでギターケースの中はアメリカのカビの臭いが充満しており、ギター自体にもこの臭いが染み付いていました。アメリカのカビは臭い...今は日本の気候に適応したのか、臭いも殆ど取れメインギターとして活躍しています。
自分でいろいろ改造してしまっていますので、オリジナルについて知りたい方はvintagesilvertones.comの記事を参照下さい。
改造点その1、ペグをGOTOHのマグナムロック(小型のロトマチックタイプ)に交換しました。リーマーでポストの穴を少し拡げる必要があります。オリジナルのペグははっきり言って使い物になりません。チョーキングすればペグが勝手に回ってチューニングが狂います。もっと言うと少し強めにコードストロークしただけでチューニングが狂ってしまいます。
改造点その2、Teiscoのヴィブラートユニットを付けています。アームはSilvertoneの別のモデルに付いていたヴィブラートユニットから移植。Teiscoのヴィブラートユニットは弦を通す穴がボディ表面からかなり高い位置にあるため、そのままだとブリッジをかなり高い位置まで上げないといけないのですが、ジャガーやジャズマスターに付けるBuzz Stop Tension Barを流用して弦の位置を下げ、テンションを稼いでいます。これでブリッジを必要以上に上げずに済んでいます。
ただ、ブリッジがDanelectroギターでおなじみの木製ブリッジのため、アーミングするとブリッジ自体が動いて元の位置の戻らず、派手にチューニングが狂います。出来ればこのブリッジはそのまま使いたいのですが、実用性を考えるとチューン-O-マチックに交換した方が良さそうです。
またこのギターは元々弦アースがされておらず、ピックアップ以外のアッセンブリーを薄いアルミ膜で覆っているのですが、そのアルミ膜が破れておりノイズが酷かったためヴィブラートユニットとアッセンブリ内部のシールドをアルミテープで繋いで左手で弦に触れた際にアースに落ちるようにしています。
(2011-03-11追記)現在はショートヴァイブローラタイプのレプリカを付けてます。
このギターの印象としては、さすがDanelectroと同じ工場で作られていただけあって全体的に作りがいまいちです。まずネック周りが全くもってダメです。寸胴で握りにくく、トラスロッドが入っていないため反っても調整出来ません(ただし反りにくいよう金属の棒が埋め込まれてます)。スケールが短いためテンションは緩く、最終フレットは18フレットです。またチューニングが安定しないのも厳しいです。木製ブリッジはオクターブチューニングが合いません。ピックアップはフロント一発しかないため音色の幅は狭いです。
こんなギターですが国内だと10万オーバーが当たり前。理解不能です。
しかしながらコンパクトで軽いメゾナイトボディ(1451は1448などとは違いソリッドボディ)は取り回しが非常に楽で、テンションの緩さと木製のいい加減なブリッジ、そしてフロント1発のリップスティックPUによって生み出される「雑」な音色は他のどのギターとも異なる独特のものです。日本のビザールギターとは少し趣が違います。