じゃりじゃりな音で評判がいまいちなBOSS DS-1をモディファイしてみました。yamj仕様DS-1 Modです。
| 変更箇所 | 変更後のパーツ | 備考 |
|---|---|---|
| C2, (C5), C8, C9 | 1uF(Panasonic ECQ-VやNissei MMTなどのメタライズドフィルムコンデンサ) | 重要度S。高域のノイズが減り、抜けが良くなります。なお日本製はC5が電解コンデンサなので交換すること。現行品はC5に0.068uFのフィルムコンデンサが付いているはずなので、そのままでも良い。 |
| C11 | 0.1uF(フィルムコンデンサ) | Tone回路の高域側の音を中域寄りにする。 |
| C14 | 1uF電解コンデンサ(Nichicon FGなど) | Analogmanモディファイを参考にし、ここだけ極性有りの電解コンデンサとした。もしかすると10uFかもしれない(後述)。 |
| D4, D5 | MA150/並列に56pF積層セラミックコンデンサ | 元々付いていたものでもOK。お好みで。歪ませた時の太さ重視なら1N4001、音量重視ならLEDで(歪み感は若干浅くなる)。MA150は元々付いているダイオードに比べて太く歪むが、1N4001ほどではない。 高域を抑えるためにD4またはD5のどちらでも良いので並列に56pFのコンデンサを付ける。 |
| C15 | 47uF電解コンデンサ(SANYO OS-CONなど) | 電源回路。現行品であればここは交換しなくても良い。 |
| C23 | 100uF電解コンデンサ(SANYO OS-CONなど) | 電源回路。現行品であればここは交換しなくても良い。 |
世間一般に言われるDS-1の欠点は以下の通り。
今回はこれらの欠点を解消しつつ、以下を目標に改造を施してみました。
DS-1の抜けの悪さは以下の対応である程度改善出来ます。
今回はC2, C8, C9をECQ-V 1uFに、C14をNichicon FG 1uFに交換しました。ECQ-Vは廃盤なのでNissei MMTなどでも良いと思います。
また、他の信号ライン上のコンデンサを確認してみるとずいぶん高域寄りの定数となっています。これらの定数を大きくしてやれば低域を削らずに信号が回路を通ります。今回は実施しておりませんがKeeleyモディファイを参考にC1, C3, C13をそれぞれ0.1uFくらいのフィルムコンデンサに交換してやると良いでしょう。
日本製のDS-1を改造する場合、C5は電解コンデンサが付いていると思いますので、その場合は1uFのフィルムコンデンサに交換します。台湾製の現行品は0.068uFのフィルムコンデンサが元々から付いているので交換の必要はありません。低域を稼ぎたい場合はC1, C3, C13と同様に0.1uFのフィルムコンデンサに交換してもよいでしょう。
AnalogmanがC14のみ5mm x 11mmサイズ(画像で確認した限りでは現行KZシリーズの前に販売されていた極性有りのNichicon Museと思われます)の電解コンデンサを採用している理由について考察してみます。最初はシールドInOut逆差しによる故障の防止かも、と考えたのですが、逆差し対応がそれほど重要とは思えません。また1uFの置き換えならC2, C8, C9と同様にECQ-Vを使えば良いのですが、そこを敢えて電解コンデンサにしているということは、ECQ-Vのラインナップに存在しない容量のコンデンサを採用していると考えられます。あくまで私の推測ですが、おそらくこの電解コンデンサは1uFではなく10uFではないかと推測しています。そういえばTS-808もこの最終の電解コンデンサは10uF。AnalogmanといえばTS9の808化のモディファイで有名。となるとR22、R23の抵抗値は...?
DS-1のToneは12時方向より左に回すとハイカット(いわゆるローパスフィルタ)、右に回すとローカット(ハイパスフィルタ)として機能します。この二つのフィルタのミックスの具合でトーンを決定するのですが、このトーン回路だと中域がどうしても出しにくくなります。今回はHPFの音色を決めるC11をECQ-B 0.1uFに変更しました。トーンを全開にしてもシャリシャリとせず、非常に使いやすくなります。好みに応じて0.047uF - 0.1uFで決定して下さい。
今回はMA150の対称クリップにしました。音量稼ぎが目的ではなく、あくまで歪み感を変えるためです。
ハードに歪ませたい場合は1N4002対称クリップ、音量を稼ぎたいのであればLED対称クリップやKeeleyのLED/LED+シリコンダイオードの非対称クリップが良いと思います。
BOSSエフェクターのモディファイで有名なRobert Keeleyの"The SEEING EYE MOD"の解説ページ。
アマチュアミュージシャンakino_g3さんのブログの記事。Tone回路のローカット対策方法、歪み量を下げる方法はこのページから拝借しました。
エフェクターレビューサイト「きになるおもちゃ」のRE-JモディファイバージョンDS-1のレビュー。内部写真を参考にさせて頂きました。
DS-1についての情報をまとめたブックマークです。