H24.12.30〜12.31 瑞牆山


 
2012年最後となる山行、冬の瑞牆山に登ってきた。12月中旬、山の会名古屋の忘年登山に参加していただいた、リーダーのSさんと「正月休みにもうひとつ」ということで、話がまとまった次第。当初「金峰山」を予定していたが、30日雨となったため予定変更。30日は瑞牆山荘泊として、31日の当日ここから日帰りできる「瑞牆山」に登ったが、凍った登山道、奇岩、頂上からの眺め、十分楽しませてくれた。

「瑞牆」とは、神社の周囲の垣根のことだそうであるが、山の名前に関して記述の多い深田久弥氏もいくつかの由来を記していて、「大岩の群を神の宮居の玉垣すなわち瑞牆と見立てれないことはない。」と言っている。多分そうではないかと思われるような神の宿る山に思えた。


12/30(日)

東京からと名古屋から、それぞれほぼ同時刻の10時40分に小淵沢に集合。Sさんに予約していただいていたレンタカーで11時ごろ出発。雨が降り止まないので、予定していた大日小屋まで登るのを中止して、本日は車で行ける瑞牆山荘までに変更。

時間があるので、瑞牆山荘へ行く途中の増冨温泉に立ち寄る。登る前に温泉に入るのは、逆パターンであるが、これも山へ来た時の楽しみで「よし」としよう。



瑞牆山荘

 
登山口



12/31(月)


7時5分に瑞牆山荘を出発。富士見平小屋までの途中でアイゼンを装着する。今回の山行のために、10本爪アイゼンと冬山にも耐えられる登山靴を新調していた。富士見平小屋には8時前に到着した。ここから金峰山方面と瑞牆山方面へ道を分けている。

富士見平小屋から少し登ると、天鳥川までは下っていて、また登り返すことになる。夏はこの天鳥川の飛び石を渡るようであるが、一面凍っていて、氷の上を歩いて越える。登山道も昨日の雨で凍っていて、滑りやすくなっているが、アイゼンがよく利いた。
木々の間から山頂を見上げることができるようになると、やがて「大ヤスリ岩」の基部にさしかかる。大きな奇岩が迫ってくる。


氷の登山道

 
大ヤスリ岩の基部

黒森コースからの合流地点にザックをデポして頂上を目指す。ロープを使って大きな岩をよじ登れば、頂上だ。10時45分頂上(2230m)に到着。頂上からの眺めは、ここもまた素晴らしい。金峰山が大きく迫り、富士山、八ヶ岳、南アルプスと一望だ。八ヶ岳の頂上付近は、雲で覆われていたが、吹雪いているのだろうか。


木々の間から瑞牆山

 
山頂標識


頂上から富士山

 
頂上から金峰山

寒いこともあって、10分程度の頂上を楽しみ下山することとした。登ってきた登山道を慎重に下っていく。アイゼンを装着していて危ないのは、下りの時で、自分のズボンやスパッツに引っ掛け、思わぬ事故になることが多いようだ。アイゼン装着時の歩き方などをSさんに教えていただいた。

12時30分富士見平小屋まで戻ってきて昼食にした。熱いコーヒーを入れて菓子パンを頬張った。帰りの時間も気になるので、20分ほどの昼食を済ませ瑞牆山荘へ向かう。13時30分瑞牆山荘に到着。

本日瑞牆山に登ったのは、我々を含めて10人程度。大みそかから元旦にかけてもっと多いはずであるが、中央道のトンネル事故で今年は少ないとのこと。計画の段階で他を選択しているのだろう。

瑞牆山もまた百名山のうちのひとつであるが、百名山と呼ばれるに恥ずかしくない、立派な山だった。2012年最後の山登り、瑞牆山で締めくくった。

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