H20.8.9(土)1日目 東京在住のS君の所属する「山の会」と一緒に「白馬岳」に登ってきた。名古屋から行く私は、前日白馬駅近くの民宿に入った。東京からは、夜行バスで白馬駅まで来て合流ということだ。夜行バスは時間を有効に使えるが、ほとんど眠れないのが欠点だ。これから山を登ろうとしているのに、一睡もしないで登ることもある。案の定東京からの6人はほとんど眠れなかったようだ。 合流後、白馬駅を6時過ぎに出発。4人がタクシー、3人がバスに乗車して猿倉へ。猿倉で準備を整えて7時前に登山を開始した。 しばらくは林道を歩くが、やがて登山道に入る。白馬尻に8時頃到着。しばらく休憩して、すぐに大雪渓にさしかかる。真夏にこれほどの雪を見るのは初めてであり、また、雪の中を登るのも初めての経験だ。心が躍る。 アイゼンを装着して登り始める。人気の山であり、多くの人が列をなして登る。まるで蟻の行列のように、はるか上まで切れ目のない列だ。ところどころで落石があるため、決められたルートしか歩くことができない。離れたところでガサガサと岩の崩れる音が聞こえてくる。 約2時間大雪渓を歩く。標高差500mくらいだろうか。大雪渓を終わって、ここから急な登り坂になっている。人も多くしばしば渋滞している。つづら折の道を登っていくと、やがて「白馬岳頂上宿舎」にたどり着いた。(13時25分) ここからは、本日宿泊予定の「白馬山荘」までは20分程度だ。山小屋も頂上も見えている。白馬山荘に到着したのは14時前だった。白馬山荘は日本一の山小屋で、1200人〜1500人収容できるらしい。小屋とはいえない。 受付を済ませ、身軽になって頂上へ行った。南に立山連峰、剣岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳が連なって見える。日本の山は美しい。(もっとも外国の山は知らないが)積乱雲が下から湧いてくる。目の高さより下に入道雲があるのだ。高いところにいることを実感できる。しばらく頂上付近で眺望を堪能した後山小屋に戻って、飲みながら談笑した。本日登った標高差は1700mだった。 H20.8.10(日)2日目 4時30分頃起床して食事を済ませ、御来光を拝むため5時過ぎに出発した。やや雲がかかっていたが御来光を拝むことができた。白馬岳から下って行って、約30分で三国境に到着。ここは長野県、富山県、新潟県の三県の境だ。 さらに尾根づたいに30分程度で小蓮華山を通過。頂上付近は、陥没箇所があって頂上には立てない。振り返ると、白馬岳から今歩いてきた尾根道が見える。このあたりは高山植物も多く、白馬岳をバックにチングルマの写真を収めた。 そして、白馬大池も眼下に見えてきた。雷鳥坂を下って、白馬大池山荘に到着したのは8時20分だった。白馬岳頂上から約3時間の道のりだ。 しばらく休憩して出発。今度は乗鞍岳まで岩のゴロゴロした登りだ。そして、乗鞍岳から天狗原までもゴロゴロした下りになる。下りは気をつけなければいけないと思いつつ、足を滑らせた。登りの人を避けて寄ったところの足場が悪かった。スネのあたりを打撲して、しばらく動けなかった。頭も打ったが大事に至らなかったのが幸いだ。 天狗原から約1時間で栂池自然園に到着。下りも結構疲れるものだ。ここからロープウェイを乗り継いで栂池まで一気に標高差約600mを下った。疲れていたのでありがたかった。栂池に到着して、風呂に入り打ち上げた。 ここからは、東京組は長野へ直行バス、新幹線で東京へ。私は、白馬駅から特急で名古屋へ帰って今回の山行を終了した。今回は、6人の山好きのメンバーと共に2日間を過ごし、多くのことを学ぶことができた。初心者である私にとって、大きな収穫のあった山旅だった。
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