![]() 「山登りは、丹沢で始まり、丹沢で終わる。」と言うらしい。初心者からベテランまで、大都市圏に近く、多くの登山者を迎え入れている山だ。丹沢に登らずして、偉そうに山を語れないとまでは言わないと思うが、一度登ってみたかった山だ。今回は、紅葉も楽しみたかったことと、天気が良ければ、ダイヤモンド富士が見えるポイントでもあったことだ。 名古屋発新宿行きの深夜高速バスで出かけた。当日朝一名古屋を出かけると、どうしても現地まで多く時間を費やす。「蛭ヶ岳」まで登りたかったので、時間の余裕を考えてできる限り、早朝に登りたかったのだ。 高速バスは、5時過ぎ新宿駅東口に到着した。歌舞伎町から出てきて、始発を待つ若い人達でごった返している。これから山に登ろうとするおじさんとのギャップを感じながら小田急線に向かう。5時46分の急行小田原行きに乗り渋沢へ。大倉行き7時18分発のバスは、登山者で満員だ。渋沢から大倉までは、バスで15分とアクセスがいいので人気のコースだ。 ![]() ![]() 大倉尾根を登る 大倉尾根から丹沢山系 すでにガスがかかってきて、展望はできなかった。天気が良ければ、西に富士山、東に東京・横浜の市街地を見下ろすことができただろうに…。それにしても登ってきた人の多さよ。ここ「塔の岳」までは、日帰りの人も多いようで、「ここは、高尾山か?!」という声も聞かれた。 塔の岳で30分休憩して、次のピーク丹沢山に向かった。(11時30分) ここからは、人が半減する。やっと静かな山旅を楽しむことができたが、ガスで展望がよろしくない。12時25分丹沢山山頂に到着。 丹沢山は、深田久弥氏の「百名山」であるが、何の変哲もない山頂だ。深田久弥氏は、ここを百名山と言っているわけでなく、丹沢山系全体を言っているのだと思うが、ここからは、天気の良い日でも展望はないそうだ。 ![]() ![]() 丹沢山頂 蛭ヶ岳山頂 しばらく休憩して本日の目的地「蛭ヶ岳」に向かった。(12:40) アップダウンを繰り返して登ること約1時間40分、蛭ヶ岳山荘に到着した。(14:20) 受付を済ませて、山頂に行ってみた。ガスがさらに深くなって20〜30m先は見えなくなってしまった。記念の写真を収めて山荘に戻った。 さて、山小屋であるが、本日定員50名のところ100名程度宿泊者がいるという。小生が到着したのは14時20分頃で4番目だったが、なるほど薄暗くなっても次から次へと到着する人がいる。旅行会社のツアー団体様も多い。 1か月前にも経験しているが、1つの布団に2人である。北アルプス・南アルプスへもう登れなくなっているので、この季節手頃に登れる丹沢は、多いとのこと。ビールは在庫がなくなって「お一人様一缶」と制限もあった。この天候でペリコプターも来られなかったとか。 いつも思うのだが、山小屋へは、やむを得ない理由がある場合は別として、暗くなる前に到着するのがルールだと思う。特にこの時期日が暮れるのが早く、天気が悪いとなおさらだ。平気で17時から18時になっても入ってきていた。 11/6(日) 2日目 4時過ぎに起床。5時から朝食が始まった。5時半ごろ朝食にして、ようやく明るくなった6時30分出発した。夜中に雨音が聞こえていたが、朝には止んでいた。しかし、かなり深いガスが立ち込めていた。 西丹沢へ向かう人、北の焼山方面に向かう人、いろいろだ。小生、天気が良ければ、ヤビツ峠へ下る予定であったが、このガスの中、展望もきかないし、雨が降ってくる前に下山したかったので、登ってきた大倉尾根を下ることにした。このコースが一番早く下山できるし、名古屋へ帰るにはベストだ。 登ってきた丹沢山、塔ノ岳を経由して、大倉に向かった。本日はこの天気だ。登ってくる人は少なかった。それでも40〜50人は、大倉尾根を登ってきている。ほとんど大倉に近い茶屋(見晴茶屋)で水をいただき、ストーブで水を沸かして、カップラーメン・コーヒーのコース料理をいただき、大倉に到着したのは、12時30分だった。 大倉から渋沢行のバスに乗ったところで、雨が降り出した。富士山は見られなかったけど、少しだけラッキーだったかな。ということにしよう。 今回の山旅、神奈川県にも素晴らしい山があるということを知っただけでも成果があった。山の神様が、「天気が良い時、またおいで」と言っているような気がしながら、丹沢を離れていった。 ![]() お疲れ様でした ![]() ![]() ![]() |