2024ネパールトレッキング 2024.11.2〜11.15 
   
 今回、室町山の会のメンバーとして、「アンナプルナ山麓 コプラリッジトレッキング」に参加させていただいた。7年前、初めてネパールに足を踏み入れて、今回は2回目である。前回は、リーダーのSさんと二人だけで、ゴサインクンドを歩き、マナスルやガネッシュを楽しんだが、今回は8人でのトレッキングだ。
 まずは、この人数をまとめていただき、トレッキングのスケジュールからネパール滞在中のトラブル等に適格な判断を仕切っていただいたSさんに感謝の意を表したい。 

【絶景のアンナプルナ周辺の山々のこと】

 さて、今回はアンナプルナ周辺の山々を巡るトレッキングだったが、ハイライトは、「Poon Hill」からのパノラマビューとコプラリッジからの最接近した迫力ある「アンナプルナサウス」の雄姿だ。
 トレッキングを開始して2日目の11/6の早朝、Poon Hillに登った。Poon Hillはどちらかというと観光地化された展望台という感は否めないが、確かにこの眺めは、一度は訪れてもいい場所である。
 さらに、ゴレパニ、スワンタ、ダンカルカと進み、トレッキング6日目コプラダンタのロッジを早朝暗いうちからカイヤー湖を目指して出発。カイヤー湖までは到達できなかったものの、標高4,000mを超えた地点まで登り、迫力あるアンナプルナサウスを間近に仰いできた。これを見に来たんだと、心でつぶやく。


標高4000mからアンナプルナサウス

 

PoonHillからタウラギリの展望

 
【国際山岳博物館(International Mountain Museum)のこと】
 ポカラでは、まず国際山岳博物館を訪れた。ここは日本の多くの支援によって建設されたようだ。喧騒とした街の中で、ちょっと雰囲気の違う空間だった。日本人の登山家のコーナーも設けられていた。マナスル初登頂の今西寿雄さん、エベレスト女性初登頂の田部井淳子さんのコーナーがあり、衣類やザック、寝袋などが展示されていた。
 興味を持ったのは、野口健さんがエベレスト等から回収したゴミ(主に酸素ボンベ)の展示だ。野口健さんの講演会を聴いたことがあるが、エベレストや日本では富士山のゴミを積極的に回収している人だ。形として残っていた。大いに賞賛したい。


田部井淳子さんのコーナー

 

野口健さんの清掃活動


回収された酸素ボンベ

【ネパールの病院に入院したこと】
 私の体調であるが、よりにもよって出国の前日に風邪の兆候が現れた。もちろんここで出国を取りやめるという選択肢はない。前日は成田のホテルに宿泊している。予定通り他のメンバーと同じ行動を取り、4,000mを登ってきたのであるが、登山道でもロッジでも「咳」がまったく止まらず、厳しいトレッキングだったと言わざるを得ない。
 10日以上、咳が止まらないこともあり、メンバーからの助言もあってポカラの病院に行った。2年前に今回のメンバーでもあるIさんもお世話になったという「CIWEC HOSPITAL TRAVEL MEDICAL CENTER」だ。

 コロナ、インフルエンザの検査も行い、レントゲンも撮って診察を待った。気管支炎ということで、一晩でも入院することを勧められたので従った。入院となると大袈裟ではあるが、1日とはいえ、まさかネパールの病院に入院するとは思わなかった。貴重な体験だ。その日は、夜遅くまで点滴などを受けた。
 他のメンバーは、ポカラの山上にあるアンナプルナの展望できるホテルだ。久しぶりのシャワーを浴びることができると思っていたが、またもや先延ばしだ。
 ほとんど英語のできない私に代わってSさんがドクターと話をしてくれたこと、海外旅行保険の手続き等をお世話いただいたOさん、本当に親身になって助けていただいたこと感謝申し上げたい。このことは、ネパールと山のすばらしさと合わせて、忘れられない私の人生の1ページになった。


病院受付

 

       点滴を受ける

【チトワン国立公園のこと】
 11/13からは、学校訪問チームとチトワン公園チームの2つのチームに 分かれた。私は、チトワン公園チームを選んだ。11/13の朝の国内線でポカラからチトワンへ向かう予定だったが、天候不良により欠航となった。急遽旅行会社に連絡を取り、(かなり手間取ったが)ジープでチトワンに行くことになった。途中の道は悪路とほこりのひどい道路で、咳の止まらない私にとっては過酷な移動となった。航空機ならば、20分程度だが、ジープでは約6時間も要した。 11/14は、一日ジャングルの観光だ。日本にもサファリパークはあるが、自然のジャングルクルーズとジュングルカーズといったところか。間近にサイが近づいてくるなど楽しませてくれた。
 さて、本日も朝からキリが出ていて、天候は思わしくない。翌日もチトワンからカトマンズまで飛行機の予定となっているが、欠航すると日本に帰国することができなくなる。全員一致で、車に変更したいとまとまり、変更してもらった。(予想通り欠航していたようだ。) また、56時間の車の旅となったがやむを得ない。

 

クルーズの船着き場


ジャングルカー

【最後に】
 今回、私にとって2回目のネパールの旅だったが、ヒマラヤ山脈の一端に触れたことをうれしく思うと同時に、体調がすぐれなかったことで、厳しい旅となったことを残念に思う。
 帯同したメンバーに心配をかけ、気遣っていただいたことで、ほぼ予定通りのスケジュールについて行けたと思っている。メンバーの皆さんに感謝です。本当にありがとうございました。
   
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