2023.9.16(土)〜9.20(水) 雲ノ平・黒部源流

 
山好きの人なら、一度は行ってみたいと思う「雲ノ平・黒部源流」を巡ってきた。今回の計画は、富山県の折立登山口から岐阜県の新穂高温泉までの大縦走だ。3回目のチャレンジでやっと実現できた。4日間の行程、約40kmを歩き、かなりの体力を要したが、雲ノ平の絶景、北アルプス最深部の黒部源流を目の当たりにして感無量だ。

2023.9.16(土) 0日目

メンバー3人、名古屋発12時の富山行高速バスで出かけた。JRは高山線経由と北陸線経由があるが、運行本数や乗換など意外と不便でバスが安くて便利。16時前富山着。少し休んで夕飯に。居酒屋百名山の2件を訪ねたが、17時過ぎには満席だった。しかし他の店でも富山の海鮮居酒屋けっこう旨い。

2023.9.17(日) 1日目

早朝6時10分の夏山登山バスの折立行きに乗る。約2時間で折立登山口に到着。さあ準備を整えて、4日間の大縦走が始まる。
本日は、ここ折立から太郎平まで標高差約1000m登り、さらにそこから500m下った薬師沢小屋までの計画となっている。4日間の中でも一番厳しい行程となっている。

折立登山口

 

太郎平小屋

 
折立8時30分頃出発。太郎平にはコースタイムよりかなり遅れて13時30分頃到着。天気はいいが、暑い。太郎平には以前薬師岳に登ったとき来てここの山小屋にも2日間連泊している。その時は天候が悪かったが、今回は薬師岳の雄姿を見ることができた。

少し休憩した後、薬師沢小屋を目指す。ここから標高差400mを下る。このくだりがまた厳しかった。到着したのは16時20分頃だった。

太郎平から薬師岳

 

薬師沢小屋にかかる吊橋

2023.9.18(月) 2日目

本日は、ここ薬師沢小屋から雲ノ平までの行程で、高天ヶ原温泉は経由しないこととしたので、ゆっくりと出かけた。昨日の疲れが残っているので、休養日だ。しかしながら雲ノ平に行くには直登コースで、標高差約650mを登らなければならない。小屋から沢にかかる吊橋を渡るといきなりの梯子がかかっている。 

10時30分過ぎには雲ノ平の入口奥日本庭園に到着した。ほぼフラットな登山道を約30分で雲ノ平山荘に到着。曇っていたが、素晴らしい光景が広がった。山はどこもそうではあるが、自分の足で登ってこないとこの絶景は見ることができない。感無量だ。


雲ノ平の入口 奥日本庭園

 

雲ノ平山荘

ザックを下ろし、近くの祖母岳に行ってみた。雲ノ平山荘から往復で1時間程度だ。ここから雲ノ平を一望できる。
夕食は、雲ノ平山荘名物石狩鍋だ。以前は土鍋で提供していたようだが、コロナの関係もあるのだろう、一人一人の個別に分けたものが提供された。食後は、雲ノ平のビデオの映写もあって楽しませてくれた。

雲ノ平パノラマ

 
2023.9.19(火) 3日目

本日の行程は、雲ノ平から黒部源流、三俣蓮華岳、双六岳を経由して双六小屋までを歩く。一端黒部源流まで300mほど下り、三俣山荘から三俣蓮華岳まで、450m登り返す。そこからアップダウンを繰り返して、双六岳を経由して双六小屋だ。


北アルプス最深部


黒部源流の碑

北アルプスの最深部に入ってきた。黒部源流は10数年前一度来ているが、あまり覚えていなかった。黒部源流の碑の近くの黒部川で顔を洗う。気持ちいい。三俣山荘で一休み。
年のせいもあるが、三俣蓮華岳への登りが厳しい。コースタイム通りにはいかなかった。三俣蓮華岳到着11時40分。そして双六岳到着13時25分だった。ガスがかかっていて、どちらのピークも展望はなかった。残念。

 

三俣蓮華岳頂上


双六岳頂上

双六岳の頂上から双六小屋へ至る尾根は滑走路と呼ばれる尾根だ。ガスが濃い時は道迷いもあるとのことで、注意喚起されている。本日もガスは出ているが、迷うほどではなかった。天気のいい日はここから槍ヶ岳が眺められるのだか。
滑走路が終わったところから約250m下った双六小屋に14時30分到着。双六小屋の夕食は、天ぷらだった。


滑走路と呼ばれる双六岳の尾根

 

双六小屋から北アルプスの山々

2023.9.20(水) 4日目

本日の行程は、双六小屋から新穂高温泉に下山して名古屋まで帰ってくる。ここからは以前2回登ったことがあるので、ある程度知りえた道だ。
弓折岳分岐の近くで雷鳥を見つけた。かなり近いところで逃げないで楽しませてくれた。

鏡平山荘9時頃到着。鏡池はこのガスで槍ヶ岳を映すことはなかったが、ガスの中でも周りの木々を映していて、これはこれで良しと。

 

雷鳥が寄ってきた

 

鏡池

12時過ぎわさび平到着。昼食にした。約40分ほどゆっくりとして、新穂高温泉に13時35分頃到着。高山行路線バスに乗って高山経由名古屋へ帰宅。今回の大縦走を完結した。

富山までの行程を含めて5日間という長旅だったが、なんとか持ちこたえた。雲ノ平はもう一度行きたいところだけど、体力的に厳しくなってきた。今回3人のメンバーだったので、行ってくることができたのではないかと思う。ありがとう、そしておつかれさまでした。

 
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