五竜岳・唐松岳(H23.9.24〜9.25)

3連休を利用して、唐松岳・五竜岳に登ってきた。この時期、花の季節は終わっているし、紅葉には少し早すぎる。しかしながら、好天に恵まれて、楽しい山行になった。

9/24(土) 1日目

前日、八方ゴンドラ乗り場近く、リーズナブルなホテル(普通にいえば安ホテル)に宿泊。朝一番、7時30分のゴンドラ始発の30分以上前から、並んで待った。ゴンドラ乗り場には既に40〜50人の人が列をなしていて、始発の頃には、数百人もの列ができていた。八方池周辺までのハイキングの人、唐松岳往復の人もいるようであるが、この山も噂に違わず人気の山であることがわかる。

ゴンドラと2つのリフトに乗り継いで、標高1830mまで一気に到達する。8時10分第1ケルン、八方池山荘の前から登山開始。天気は上々だ。少しガスがかかっているが、白馬岳から五竜岳までの後立山連峰の山々が迫ってくる。

八方池に9時前に到着。ここまでの登山道は、木道も多く、もちろん自然環境の保護のためでもあるが、比較的歩きやすい。この頃からほとんどガスもなくなり、これから目指す唐松岳、北に白馬鑓ヶ岳、その向こうに白馬岳、南には五竜岳がますます迫ってくる。不帰の嶮もはっきりと目の前に現れてきた。


              八方池                        丸山ケルンから白馬三山


八方ケルン、第3ケルン、丸山ケルンを経て10時40分唐松岳頂上山荘に到着。ここで昼食を取った。一息入れ、山荘にザックをデポして、頂上に向かった。山荘から20分程度で頂上に立つことができる。

標高2696mの唐松岳頂上からの眺望も素晴らしい。南にこれから向かう五竜岳、西に剱岳が険しく聳え、立山連峰が連なる。南東へ目を向ければ、南アルプス、その向こうに富士山までも目に入ってくる。3年前白馬岳に登っているが、当時山の名前がよくわからなかった越後方面、北関東方面の山々、妙高山・黒姫山・などがわかって感動。


       唐松頂上山荘から唐松岳                      唐松岳頂上から剱岳

しばらく楽しみ、唐松岳頂上山荘に戻って、本日の宿泊予定の五竜山荘に向かった。しばらくすると気の抜けない縦走路に差し掛かる。慎重に鎖場を通り過ぎ、アップダウンを繰り返す。遠見尾根分岐を過ぎると、まもなく五竜山荘に到着した。(14時)唐松岳頂上山荘から約2時間だった。予定より少し早く到着したが、五竜岳は、予定通り翌日にした。同時刻に到着した人で、五竜岳に向かった人がいたが、本日はここまでとした。

五竜山荘は、約300人収容できる山小屋だが、ほぼ満室の状態だった。唐松方面から来る人、鹿島槍ヶ岳から来る人、遠見尾根を登ってくる人など様々で、中継地点としての要所のようだ。同部屋の人と談笑して就寝。


9/25(日) 2日目

5時から朝食が始まった。早々と食事を済ませ、出かける人も多いが、小生5時20分頃食事を済ませ、だんだん明るくなってきた外に出て御来光を拝んだ。本日も晴天なり。五竜岳がモルゲンロートに映し出された。

6時過ぎ、ここもザックをデポして五竜岳頂上に向かった。途中鎖場が2か所あって、慎重に登った。約50分で頂上(標高2814m)に到着。ここの頂上からの展望もまた素晴らしい。「素晴らしい」には「晴」がある通りで、天気がいいのでなおさらだ。南に双耳峰で有名な「鹿島槍ヶ岳」が、目の前でその雄姿を見せ、西には唐松岳と同様に剱岳が。ぐるり360度の展望だ。


           五竜山荘から五竜岳                   五竜岳頂上から鹿島槍ヶ岳


五竜岳頂上で、ここを最後に100名山達成した人に出会った。仲間に祝福され、持ってきたプレート板で記念撮影していた。

どこの頂上でも見かけるが、山々の名前をよく知っている人がいる。指さしながら、「あれが薬師で」「その隣が水晶岳」「こっちが餓鬼岳」とやっているので、聞いていた。しっかりと、光景をカメラと頭の中に収めて下山した。

五竜山荘に戻ってきたのは、7時50分だった。後は遠見尾根を神城まで下山である。準備を整えて、8時過ぎに出発した。大遠見山、中遠見山を経て、約3時間で小遠見山まで下ってきた。ここからの展望は、五竜を振り返るに展望がよく、白馬三山方面の眺めも良い。山荘で作っていただいた弁当で昼食にした。

昼食後、ゴンドラアルプス平駅まで下山。12時10分だった。一人打ち上げて、神城駅から名古屋行特急しなので帰宅した。

今回は、単独「唐松岳・五竜岳」だったが、冒頭にも記したように、天候に恵まれて、十分に山を楽しむことができた。100名山を達成した人に出会ったが、それを目指している人も多い。小生もできるだけたくさんの山と出会いたいと考えている。ピークハンターになるだけでなく、楽しい山旅をしたいと思う。

「鹿島槍ヶ岳」の双耳峰が、「こっちにもおいでよ。」と誘われたような気がするので、次、考えてみよう。


         遠見尾根にかかる滝雲                   小遠見山から五竜岳を振り返る


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