2021.9.23(木)〜9.26(日) 光岳

南アルプスの最南端「光岳」に登ってきた。南アルプスの山域は南北に赤石山脈となっている。南方面はなかなか入る人も少なく、私もこれまで残っていたが、今回初めて入った。登山口は1000mなく、かなり厳しいことは承知していたが、予想通りだった。しかしながら、天気にも恵まれ、無理のない計画をしていたので、頂上に立つことができたことがうれしい。

2021.9.22(水) 0日目

翌日朝、川崎に住むOさんと待ち合わせのため、1日早く静岡駅近くのホテルに宿泊。おでん横丁で静岡おでんをテイクアウトしてホテルで一人飲み。早めに就寝した。

2021.9.23(木) 1日目

静岡駅で川崎に住むOさんと8時に待ち合わせ。ピックアップして登山口のある畑薙第一ダムへ。約2時間30分の山道を走る。ラッキーなことに登山口に一番近い駐車場が一台だけ停められるスペースがあった。早速準備して11時スタート。

まずは林道歩きから始まる。ダム湖沿いに30分ほど歩くとダム湖をまたぐ大吊橋に到着。ここを渡らなければ光岳には登れない。長さ181mの吊橋で高さは30mある。ダム湖のうえを歩くのでスリリングだ。渡り終えるまで5分程度かかるが、もっとかかった気がする。

 
畑薙第一ダム駐車場


畑薙大吊橋

 
吊橋を渡ったところから、本格的な登山道が始まる。いったん標高差100m登ったところにヤレヤレ峠があり、今度は80m下る。しばらく沢沿いに歩くとウソッコ沢小屋13時過ぎに到着。しばらく休憩。

 
ヤレヤレ峠

 
ウソッコ沢小屋

本日は横窪沢小屋の宿泊予定だからもう少しの我慢だ。横窪沢小屋には、15時前に到着した。今回の山はすべての山小屋が休業しているが、避難小屋として泊まることはできるため、シュラフと食料を背負っての登山となっている。背負ってきた少しの焼酎とつまみで、光岳登頂を祈願して乾杯。

 
横窪沢小屋

 
茶臼岳頂上

2021.9.24(金) 2日目

朝5時起床。朝食を済ませて6時出発。いきなり急登が待っている。まずは茶臼小屋を目指す。茶臼小屋到着9時30分。富士山が顔を出している。さらに登ること40分、茶臼岳頂上へ10時30分に到着した。近くに上河内岳、その向こうに聖岳が展望できる。標高は目標の光岳より高いところに位置している。

食料に加え、茶臼小屋で食事用の水を2リットル調達したため、とにかくザックが重い。加えてこの年齢だ。足が重くて登りは厳しい登山となっている。
 
茶臼岳から富士山


易老岳頂上

易老岳13時40分到着。易老渡からの登山道と合流する。茶臼岳からは300mほど下っているが、さらに下って最後に300mの登りが待っている。三吉平から登りにさしかかる。10歩登っては立ち止まりの繰り返し。やっとの思いで16時15分光小屋到着。本日は10時間の山歩きだった。この日は、光岳頂上までは登る気力がなく、翌日の朝とした。計画どおりではあるが。

本日も昨日同様、休業中の山小屋へ宿泊のみお世話になる。避難小屋の部屋には20名程度の人が宿泊していた。

 
 
光小屋

 
焼酎お湯割りと少しのつまみで乾杯

2021.9.25(土) 3日目

本日も朝5時起床、6時出発。空身で光岳頂上と光石に行ってきた。頂上6時20分到着、日本百名山95座目登頂。Oさんは98座目のようだ。お互いの健闘を讃えあう。頂上をあとにして光石へ。光岳と名付けられたもとになった石(岩)である。遠くから見て光って見えたという言われがある。とりあえず、石の上に乗って記念の写真を撮る。
 
 
光岳頂上

 
光石の上にて

 
滝雲

 
聖岳方面

光小屋に戻り、7時出発。本日は、計画では茶臼小屋泊まりとしていたが、一昨日泊まった横窪沢小屋まで下山することにした。昨日のコースと同じコースを引き返すことになる。下山ではあるが、茶臼岳の頂上を通過するため登りもある。3日目となると疲労も蓄積してきた。15時頃横窪沢小屋に到着。

2021.9.26(日) 4日目

本日も5時起床、6時出発。下山を開始した。最後の80mほどの登りはあるものの、ザックの重さは登るときほどはなく、なんとかこなし、畑薙大吊橋をわたったところでOさんと握手。30分の林道を歩き、駐車場に帰ってきたのは9時頃だった。

今回の計画、3人で登る予定だったが、1人、別の山で足を負傷して同行できなくなったため、2人となったが4日間の計画で、ほぼ計画通りいった。Oさんもこの計画に褒めていただいた。この山は厳しいことは承知の上で計画したものであるが、無事登ってこられたことをうれしく思う。


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