2020.10.17(土)〜10.18(日) 妙高山・高妻山

今、秋山が一番美しい季節だ。長野の北から新潟にまたがる連峰の妙高山と高妻山に登ってきた。この時期毎年山の会で秋の紅葉を楽しみに集うのであるが、今年は計画がない。単独で登ってきた。妙高山は6年前、別ルートから火打山とセットで来たが、台風接近のため途中でひきかえしたので、この山もリベンジだ。雪の妙高山と紅葉の高妻山を楽しんできた。


2020.10.17(土) 妙高山

前日、午後から名古屋から長野まで特急しなの号で来ていた。そして朝早いので、夕方レンタカーを借りてホテルに泊まる。GoToキャンペーンとトラベルサイトのポイントを利用してほとんど無料の上、地域共通クーポンまでいただく。

5時30分頃出発した。長野市内から燕温泉まで約1時間30分ほどだ。当初高妻山を先に登る予定だったが、あいにくの天気ではあるが、北に行くほど雨の量が少ないとの予報。先に北にある新潟県の妙高山を登ることにした。

7時前に登山口の燕温泉に到着。登り始める7時に雨が上がった。ラッキーだ。予報通りの天候で選択がうれしい。


妙高山燕温泉登山口

 
 
登山口道標

登山口の温泉街の前をとおり、北地獄谷経由で登っていく。しばらく行くと赤倉温泉の源泉などがあり、光明滝がある。硫黄の臭いがし、土肌は黄色くなっている。六合目付近までは視界もよく、下界の展望もあったが、七合目付近から雪が舞ってきた。さらに昨晩降った雪が数cm積もっている。この時期の雪だから根雪とはならないだろうが、今年の初雪だった。


光明滝

 
六合目

南峰頂上到着11時35分。登山口から4時間30分だった。頂上には4人のグループがいたが、さすがにこの日は少なかった。頂上付近はやはり雪で覆われているし、小雪が舞っている。視界は全くなかった。寒いので昼食を取らないで行動食だけで済ませた。

 

妙高山頂上にて

 
 
頂上付近から望む

14時40分駐車場に戻ってきた。下山時間は約3時間。地面がぬれているのでかなり滑りやすくなっていて何度も転びそうになった。

本日の宿は戸隠神社中社近くの民宿を予約している。燕温泉から車で約1時間の距離だ。宿に着く前に戸隠神社中社に立ち寄った。戸隠神社は創建以来2000年の歴史があるとのこと。境内には800年を超すと言われる杉の大木があり、参拝者の目を引いている。

 

戸隠神社中社

 
 
     杉の大木(中社)

2020.10.18(日) 高妻山

高妻山の登山口は、戸隠神社近くの民宿から車で10分ほどの戸隠キャンプ場・戸隠牧場だ。朝6時頃出発した。すでに駐車場はかなり埋まっていた。天気は昨日と打って変わって晴天だ。

今日のコースは不動避難小屋経由の旧道を登り、下山は弥勒尾根の新道を下山する予定としている。コースタイムは8時間30分程度だ。昨日の疲れも残っているので、途中で引き返してもいいかと思いながら、登り始めた。しばらくは、キャンプ場と牧場の中を歩くが、やがて急こう配の登山道となる。


戸隠牧場の紅葉

 
ナメの近くを登る

不動避難小屋までの登りには数か所にくさり場もあり、気持ちを集中だ。約2時間で不動避難小屋に到着。ここから五地蔵山まではアップダウンを繰り返して高度はほとんど変わらない。合目表示のように、ここから「二釈迦」「三文殊」「四普賢」「五地蔵」「六弥勒」「七薬師」「八観音」「九勢至」「十阿弥陀」と名付けられた祠が祀ってある。

ここまで標高差900メートルのぼってきた。五地蔵山は標高約2000mなので、まだ350mほどとなったが、ここからも最後の急登はかなりしんどい思いだった。


五地蔵

 
 
貫禄の高妻山

頂上到着12時15分。5時間45分ほどかかった。ツアーの団体があり、頂上写真は順番待ちとなった。天気がいいので個人登山者も多く、頂上付近は賑わっていた。頂上付近だけガスが出ていたため展望はできなかった。残念。


高妻山頂上にて

 
高妻山の紅葉

下山は弥勒尾根の新道経由を選択していた。新道は距離も短く危険個所も少ないがけっこう急坂となっている。昨日同様滑りやすくなっていて気をつけて下って行ったが、何回も尻もちを付きそうになった。
駐車場に戻ってきたのは15時45分頃だったか。下山時間は3時間15分程度だった。9時間を超える山旅をしてきた。ちょっと疲れた。長野駅でレンタカーを返却し、帰路に就いた。

最初は意識していなかったが、深田久弥氏の日本百名山、今回91座目と92座目となった。カウントダウンが始まった。残り8座は来年なんとかクリアしたいと考えている。どこの山が一番良かったかと質問されることがあるが、答えられない。なぜならどの山もすばらしいから。
 
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