2019.5.2〜5.5 栗駒山・岩手山・秋田駒ケ岳
今年のGWは、5/1が新天皇の即位のため休日となることから、10連休となった。当初「キナバル山」(マレーシア)を計画していたのだが、およそ5カ月前に既に航空チケットが取れなかったため、東北の山に変更。山の会の会長の提案で、残雪の「栗駒山」「岩手山」「秋田駒ケ岳」を選んだ。天気に恵まれ、岩手山の頂には立てなかったが、素晴らしい山に出会えたことに感謝。

2019.5.2(木) 毛越寺・中尊寺・厳美渓


東海道新幹線から東北新幹線を乗り継いで、一ノ関駅に12時過ぎに到着。本日は、厳美渓のホテルを予約済。近くの観光地「毛越寺」と「中尊寺」を予定していた。中尊寺は40数年ぶりとなる、学生時代に訪れて以来だ。

「毛越寺」恥ずかしながら、知らなかった。西日本に住む者にとっては、知らない人が多いかと思う。関東方面の人は、中尊寺とあわせて修学旅行等で訪れているそうだ。

 
毛越寺本堂

 
毛越寺大泉が池

逆に、中尊寺を知らない人は少ないだろう。ゴルデンウィークとあって、観光客が多い。車も渋滞。金色堂の拝観券を買うのに30分。

 
中尊寺金色堂

 
中尊寺本堂

本日は、栗駒山のふもとにある須川高原温泉に宿泊を計画していたのであるが、まだ営業開始できないということで、同じ経営者の厳美渓のホテルを紹介していただいていた。厳美渓も知らなかったが、おかげで、いろいろ観光ができたのがうれしい。

 
厳美渓1

 
厳美渓2

2019.5.3(金) 栗駒山

ホテルを8時頃出発、登山口のある須川高原温泉へ向かう。国道342号線4月下旬に開通したばかりで、開通後も制限されていて、ゲートが開くのは9時という。約30分ゲートの前で停車。登山口の須川高原温泉に到着は9時35分頃。

さあ、ということで、準備が整ったところで9時40分登り始めた。須川コースの昭和湖付近に有毒ガスが多く発生しているという情報のため、うぶ沼コース往復を計画していた。ところが、ピンクのリボンをたどっていく冬道は須川コースに近い道となっている。
 
登山口付近から栗駒山

 
登山口付近で1mほどある

天狗平を経由して、12時10分、1627mの山頂に到着。アイゼンを装着して約2時間半のアルバイトしたかいがあった。頂上からの展望は素晴らしい。残雪期しか見られない展望だ。北方面の焼石岳をはじめに遠くの山まで遠望できる。

 
山頂

 
山頂からの展望

2時頃登山口に戻ってきた。本日の宿は、明日登る岩手山のふもと「岩手山焼走り国際交流村」のキャビンを予約していた。下山して、車で2時間30分ほどかかる。17時頃キャビンに到着。BBQで今日の疲れを癒した。

 
岩手山焼走り国際交流村でBBQ

 
おいしくいただきました

2019.5.4(土) 岩手山

本日も晴天なり。当初馬返し登山口からを予定していたが、宿泊したキャビンの目と鼻の先にある焼走り登山口を避けることもないだろうと、6時焼走り登山口から登り始めた。30分程度は平坦な登山道ではあるが、やがて傾斜がきつくなる。

 
 
ふもとから岩手山

 
登山口

樹木のあるところは、それほどの恐怖感はないが、何もない斜面はやや恐怖感を感じるようになった。登り始めて約3時間、この時標高は1300m程度だった。メンバーの一人がアイゼンのききが悪く、これ以上の登頂を続けることを拒んだ。一人だけ下山することは危険。全員、今後の残りの標高差を考えて、下山することとした。

 
本日の最高地点

 
溶岩流と岩手山

溶岩流等を見ながら下山して、登山口に戻ってきたのは12時前だった。
天気も良く、絶好の山日和なのに、残雪の岩手山は、我々を受け付けてくれなかった。もっと技術を磨いてこい、ということか。また無雪期に計画することにしよう。

本日の宿は、翌日登る秋田駒ケ岳の登山口に近い「田沢高原ホテル」を予約している。岩手山を取り巻くように車を走らせ、3時前に宿に到着した。


2019.5.5(日) 秋田駒ケ岳

本日は、「秋田駒ケ岳」に登頂予定。バス道がまだ除雪中のため全面通行止めとなっている。朝5時起床。6時このバス道を歩き始めた。八合目まで約8kmある。半分程度は除雪が終わっているが、そこからはピンクのリボンとカーブミラーを見ながら、ショートカットの雪道を登っていく。
約2時間、八合目到着8時。
 
バス道を8合目まで歩く

 
8合目まで2時間

少し休憩して、最高峰の男女岳(おなめだけ)を目指す。雪の中、どこを歩いてもいいので、ほぼ夏道ではあるが、少しショートカットぎみに歩くことができる。八合目から1時間ほどで男女岳の全容が見えてきた。阿弥陀池避難小屋近くにクレバスあり。深さ4〜5mの亀裂となっている。70〜80cmの幅なので飛び越えていったが、ちょっと恐怖感あり。

阿弥陀池避難小屋からは頂上まで、急登となっており、前日の岩手山なみの傾斜となっている。ただ、前日の岩手山と違って標高差も少なく、比較してやや登りやすい。
 
男女岳

 
コルの隙間に鳥海山

頂上到着10時。すばらしい展望だ。南西方向に鳥海山が、北東方面に昨日の岩手山が、さらに青森の岩木山まで遠望できる。眼下には田沢湖が青く空の色を反射させている。天気がいいこともあるが、秋田駒ケ岳、想定以上の山だ。

 
田沢湖を見下ろす

 
秋田駒ケ岳頂上

 
頂上にて

 
頂上から鳥海山

しばらく頂上での展望を楽しみ下山。急登の阿弥陀池まではリーダーが先に下り、ステップをふんで下って行った。来た道を下山し、12時45分、登山口へ戻ってきた。盛岡駅でレンタカーを返却し、例によって打ち上げ。わんこそばのお店で一杯やって帰途に就いた。

今回、ゴールデンウイーク10連休の後半を使っての東北の雪山だったが、少し早かったようだ。宿泊先の営業や道路の開通状況、雪の量などなど、今後計画を経てるのに参考になりそうだ。それにしても4日間天気に恵まれて、最高の山を楽しんできた。感謝である。
 
年度別登山口へ  山岳名登山口へ   番外編へ   トップページへ