愛鷹山(2012.1.7)

「一富士二鷹三茄子」は、縁起の良い夢として知られているが、「徳川家康が駿河の国の高いものの順にあげたもので、鷹は鳥ではなく、富士山の近くにある愛鷹山(あしたかやま)のこと、茄子は初物(はつもの・その年の最初の収穫品)の値段の高さをいう」という説がある。
今年もいいことありますように、富士山の展望地「愛鷹山越前岳」へ登ってきた。名鉄観光の日帰りトレッキングツアーへの参加だ。キャンセル待ちで25名の限定ツアーに入ることができた。ツアーは自分の思うコースを計画できないことなどから、積極的に利用したいとは思わないが、今回は、料金もリーズナブル(名古屋から7,800円)でもあるし、ガイドの行動、案内等もみてみたいと思い参加してみた。 

7時20分名鉄バスセンターを出発。天気も上々だ。東名高速道浜名湖近くから、小さく富士山が見える。静岡近辺から大きく見え始めた。しかし、富士山は、登山口十里木高原に近づくにつれて雲で姿を隠し始めた。
11時10分登山口に到着。この頃になると頂上付近ほとんど雲に覆われてしまった。気温の上昇にともなって、水蒸気が上昇して雲になる。早朝はきれいに眺められたであろうが、名古屋からの日帰りだからやむを得ない。わずかに雲が切れた時を狙って写真を撮った。



         十里木高原から富士山                     十里木高原登山口


現地のガイドが加わって、準備体操の後、11時30分登り始めた。25名+ガイド3名の28名での団体登山は初めてだ。この時期人が少ないからまだマシだと思うが、他の登山者に迷惑になりそうだ。現地のガイドはさすがに、このあたりの案内は上手い。時々休憩を入れて、見えてくる山や樹林の説明等を行ってくれる。

「馬の背」と呼ばれる休憩ポイントから、北西に南アルプスがきれいに眺められた。そして北東の方向には、11月に登った丹沢山系が、近くには箱根近辺の山々が。いちばん近い富士山だけ雲の中だ。


            馬の背から南アルプス方面                            愛鷹山最高峰越前岳頂上

登り始めて約2時間、愛鷹山最高峰越前岳に到着。(13時30分) 頂上からの富士山方向は木々が邪魔して眺められない。もっとも今日は、雲で覆われていて、残念ながら木々がなくても見られなかったが。南方向、下界に駿河湾が広がっている。日が太平洋に反射されて眩しい。東の伊豆半島方面から西の静岡方面までの展望が素晴らしい。気温はかなり低くなっていたが、天気も良く、風がないのでそれほどの寒さを感じなかった。

15分程度休憩して、すぐに下山となった。下山は登ってきた道を辿る。途中ガイドの説明を受けながら登山口に15時15分頃到着。軽く体を調整してバスで帰路についた。

今回、富士山を展望するのが目的だったが、残念ながら最初に少しだけ顔を出しただけで、最後まで遠慮してたようだ。美男・美女がくると富士山は顔を隠すらしい。(ガイドの話) また来るから、その時はよろしく。平成24年の初登山でした。
 

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