H29.7.15(土)〜7.17(月・祝) 白馬大雪渓・唐松岳 

山の会、今年の夏登山は、「大雪渓をもう一度!」と銘打って白馬岳を目指した。参加者は13人の大部隊だ。計画では白馬大雪渓を登り山頂で1泊し、下山は4つのグループに分かれて各自行きたいところを楽しもうというものだった。実は9年前私が初めて本格的な山に入った想い出の山なのだ。

しかしながら、大雪渓を登っている途中から雨に見舞われ、回復するめどがなく、ますます悪化するとの予報だ。大雪渓の途中で断念し、一旦白馬村八方に戻り、代替案として本日中に八方池山荘まで行き(ゴンドラ・リフトを使って)、翌日唐松岳に登頂しようということでまとまった。大幅な計画変更だが、まずまずの天候となって、楽しい山行となった。これはこれでまた良しかな。

H29.7.15(土)・7.16(日)

7/15
白馬岳登山口のある猿倉荘へ、山の会のメンバー東京から8人、名古屋から5人が集結。明日からの山入りに備えた。

7/16
5時30分からの食事を済ませ、6時5分猿倉登山口を出発。出発時点では、雨は降っていない。天気予報では午後から悪くなるとのことだった。なんとかモッテくれと祈りながら出発。
 
猿倉荘

 
白馬尻までの林道

出発して約1時間、白馬尻に到着。なんと休憩していると心配していた雨が落ちてきた。ここからが今回のメインメニューの大雪渓だ。とりあえず少しでも歩いてみよう、ということになり、歩き始めたが、降ったりやんだりの繰り返しで、山頂方面はガスがかかって天候はもっと悪そうだ。モチベーションは上がらない。残念だけど、引き返すことにした。

 
白馬尻から大雪渓

 
雨の大雪渓を登る

10時前には猿倉荘に戻ってきた。10時15分のバスに乗り込み、八方のバスセンターで次の行動について協議。時間もあるので、本日中にゴンドラとリフトを使って「八方池山荘」まで行き、翌日「唐松岳」を目指すことで意見が一致。

スキーでも毎年来ていて、八方を庭としているSN君の案内で、「八方温泉」&「くるみだれそば」で、とりあえず気を休めて「八方池山荘」に向かった。


H29.7.17(月)

朝起きると、東の空は明るい。まずまずの天候だ。本日は天気予報も回復するとの予報となっている。期待が持てそうだ。5時45分八方池山荘出発。昨日唐松岳頂上山荘に宿泊した人が下山してきていたが、昨夜は猛吹雪だったようだ。明け方まで雨が降っていたとのこと。白馬岳も同じだっただろう。断念して正解だった。
 
八方尾根の登山道から遠見尾根

 
丸山ケルン

約1時間で八方池、ところどころ雪渓を歩き、高度を上げていく。8時ちょうど標高2430mの丸山ケルン到着。八方尾根も白馬岳付近の尾根に負けず劣らず高山植物の宝庫だ。花にそれほどの思い入れはないが、楽しませてくれる。花好きにとってはたまらないだろう。SN君は時間をかけてゆっくり下山、唐松の花を堪能したようだ。

8時45分唐松岳頂上山荘到着。15分ほど休憩して、頂上到着9時15分。着いた頃はガスで何も見えなかったが、後続組を待っている間、時間が経過するごとに少しずつガスが薄くなってくる。ほぼ全員が頂上に到着した頃、剱岳が時折、雄姿を見せてくれた。歓声が上がる。

10時下山開始。登ってきた道を下山。リフトとゴンドラを使って白馬駅に戻った。

 
唐松岳頂上

 
頂上から剱岳

 
唐松岳頂上山荘から頂上方面

 
唐松岳頂上山荘付近から不帰キレット

 
 
八方池

 
【唐松岳で出会った高山植物の一部】
  
        キヌガサソウ                    イワベンケイ                    ウスユキソウ

 
 
  
      タカネナデシコ                      コマクサ                      ニッコウキスゲ

 
今回の山行、梅雨があけない時期で心配していたが、メンバーの機転の利く対応とこの辺りを良く知る者のおかげで、楽しい山登りができた。13人の部隊が何もしないで3日間を終えるわけにはいかなかった。メンバーに感謝。

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