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今年の夏は、山の会創立10周年を記念して、半年前から北海道の4座を計画していた。参加者7名(うち後半参加1名)、4泊5日で、斜里岳・雌阿寒岳・十勝岳・旭岳を巡ってこようというものだ。沢登りあり、火山あり、急登ありと、それぞれの山が個性を持ち、北海道の山々、楽しませてくれた。そして、富良野ラベンダー畑、霧の摩周湖。じゃがいも、カニ、ジンギスカン。よくばりな山旅だった。 H28.7.13(水) 東京組は、14時までに女満別空港に到着。早めにレンタカーを借りてオホーツク海経由宿に。我々名古屋組2名は、女満別空港16時到着。飛行機から降りた時から、名古屋の空気とまったく違うことがわかる。いよいよ5日間の北海道だ。レンタカーで今夜の宿泊地、清里町にある「ペンションロッジ風景画」に向かう。 ここ「ペンションロッジ風景画」は、オーナーが斜里岳のガイドをしている方で、埼玉県から移住してきた方だ。夕食の後斜里岳に登るときの注意点等を説明していただく。 H28.7.14(木) 北海道の朝は早い。特に道東に位置する斜里では、3時30分頃から明るくなる。4時前に起床して外に出てみた。斜里岳が歓迎してくれた。快晴だ。4時過ぎ東の地平線からご来光を拝む。 |
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日の出前の斜里岳 |
4時過ぎ北海道の夜明け |
5時ペンションを出発。登山口は、清岳荘。準備を整えて、登山口を5時35分出発、6〜7回の渡渉を繰り返して約40分で下二股へ到着。 |
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ロッジ風景画 |
斜里岳登山口 |
ここからは旧道の沢コースを登る。本格的な登山道となって、さらに渡渉を繰り返しながら登っていく。「羽衣の滝」「万丈の滝」などいくつかの滝を見ながらの登りだ。天然のクーラーは、涼しい。時折足を沢の中に入れながら、大きな1枚岩をよじ登りながらであるが、これまた楽しい。「見晴らしの滝」「竜神の滝」などを経て、いつの間にか沢の水量も少なくなって、上二股に到着。 |
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羽衣の滝 |
万丈の滝 |
上二股からはさらに急登となっていて、斜里岳頂上9時30分到着。登山口から3時間55分だった。 頂上からの眺めは最高だ。斜里の街の向こうにオホーツク海、そして続く尾根の先に知床半島、羅臼岳方面が眺められる。かすかに北方四島のうちの二島(国後島・歯舞島?)が確認できる。絶景だ。 |
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斜里岳頂上 |
知床半島(羅臼岳)方面 |
下りは、上二股から新道熊見峠を経由して下山。下二股からは登ってきた道を下るが、渡渉が待っていた。Kちゃんやってしまった。最後の最後の渡渉で渡り切ることができなかったKちゃん背中からドボ〜ン。50〜60cmの深みに全身をダイブしてしまった。背中のザックがクッションになり、すぐに自分で起き上がったので、大事には至らなかって一安心。 |
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熊見峠付近から斜里岳を振り返る |
霧の摩周湖 |
13時30分無事下山。天気にも恵まれたが、青いオホーツク海と知床・北方領土等の景色を見ることができたこと、これまで登ってきた山々のうちでも5本の指に入る美しさと感じている。 さて、本日の宿は翌日登る雌阿寒岳の麓、「野中温泉(雌阿寒温泉)」だ。下山後、車で2時間30分程度要する。途中「摩周湖」に立ち寄るが、やはり「霧の摩周湖」だった。阿寒湖の傍を通過して、野中温泉へと入った。 H28.7.15'(金) 前日の相談で、朝食前に「雌阿寒岳」に登ってこようと、全員一致でまとまってしまった。朝食は7時から8時までだ。そのためには、往復4時間見て4時前には出発しなければならない。 朝起きると濃霧がかかり、霧雨も時折来ている。少しモチベーションが下がってしまったが、決行。少しモチベーションが下がった分だけ出遅れた。4時10分出発。 |
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雌阿寒岳登山口 |
雌阿寒岳頂上 |
登り始めは、少し樹林帯を歩くが、火山の特有で、ごろごろとした石が多く、歩きにくい。前日の斜里岳よりはマシだが。 ほとんど視界のない中、もくもくと登る。9合目あたり「ゴーゴー」と火山の水蒸気の噴き出す音は聞こえるが火口は見えない。6時30分頂上到着。記念撮影だけですぐに下山。8時の朝食まで1時間30分しかない。 |
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頂上で一休み 視界なし |
先発隊が、早く下山して朝食確保。後発隊も8時10分に下山完了。なんとか朝食にありつけた。 いやいや「朝飯前」の雌阿寒岳登山だった。 |
そういうことで、本日はこの後、朝食後に美瑛町まで移動するだけの日程になった。9時からの温泉に浸かって、9時45分野中温泉を出発。足寄経由高速道路を使って美瑛を目指す。 途中、富良野の「ファーム富田」に立ち寄り。ちょうどラベンダーが見ごろで、多くの観光客で賑わっていた。 |
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富良野ファーム富田 |
むこうに十勝岳 |
この日から合流のTさんと美瑛駅で合流。本日の宿「ペンション菜摘実の里」に向かった。 北海道その2 十勝岳・旭岳に続く |
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