H27.10.24〜10.25 奥白根山・男体山

今年最後の秋山は、北関東の奥白根山(日光白根山)と男体山を選んだ。当初11月の第2週に計画し、交通機関と宿も手配していたのだが、男体山の二荒山神社中宮祠からの登山は、10月25日までとなっていて、翌日から入山禁止となる。急遽予定を変更して行くことにした。

 

H27.10.24(土) 1日目

前日、仕事が終わって帰宅後、22時頃自宅を出発。名古屋23時30分発の東京駅行き高速バスで出かけた。山に行くときは、当然その山の情報を入れるが、男体山の入山が、毎年5月5日から10月25日までとなっていることの他、いろは坂が、この時期渋滞することで有名なので調べてみると、土日は朝から、通常20分ほどのところ2時間ほどかかるとのこと。宇都宮から入る予定だったが、これでは当日男体山に登れない。群馬県側から入ることにした。

高速バスは、東京駅に6時過ぎに到着。上越新幹線6時36分発(始発)に乗り込み、上毛高原駅へ。予約していたレンタカーで奥白根山の菅沼登山口へ向かった。群馬県側から入ったので、先に奥白根山を登ることにした。9時40分登山口到着。登山届と駐車料金1000円を無人のポストに投入し、9時55分登り始めた。登り始めてしばらくすると急登が始まる。紅葉は少し残っているが、ほとんど終わっている。


奥白根山菅沼登山口

弥陀ヶ池に11時20分到着。池の向こうに奥白根山がどーんと構えている。ここで少し休憩を取り、奥白根山の頂上を目指す。

 
 
弥陀ヶ池に映る奥白根山

 
弥陀ヶ池

12時20分奥白根山頂上に到着。標高2578m、関東以北で最も高い山だ。晴天にも恵まれ、今年最後の秋山を楽しむ多くの人でにぎわっている。翌日登る予定の男体山が間近に眺められる。やや霞がかかっていて、遠くの山々は見ることができなかった。眼下には水深によって色が変わるという五色沼を見下ろす。

 
奥白根山頂上

 
奥白根山から男体山

頂上には、2つの頂上標識がある。一つは「日光白根山」で、もう一つは「白根山」。栃木県側が設置したのが「日光白根山」、群馬県側が設置したのが「白根山」とか。深田久弥さんの日本百名山は「奥白根山」となっている。

 
賑わう頂上付近

 
頂上から五色沼

五色沼13時30分到着。弥陀ヶ池と同様、この山が噴火したときにできた沼のようだ。周りを山で囲まれた美しくて、落ち着いた沼だ。ひとり岩に腰かけて、たばこを吸いながらしばらく眺めていた。

菅沼登山口に戻ってきたのは15時30分頃だった。

 
五色沼

 

急遽予定を変更したこと、宿を探せなかったこと(温泉宿の1人プランはなかった)で、日光湯元キャンプ場でテント泊とした。菅沼登山口から車で15分程度のところであるし、車で行けるキャンプ場なので山に登るときには、サブザックで登れることもあって選択した。

夜中が大変だった。食事の頃はよかったのであるが、19時頃だっただろうか、突然風が強くなった。ゴーゴーと大きな音をたてて、強風が襲いかかってきた。時折支柱がしなって、吹き飛ばされそうになる。テント泊でこれほど悩まされたのは初めてだ。なんとか体と荷物の重さで持ちこたえたが、朝までかなりの強風が続いた。


H27.10.25(日) 2日目

明るくなるのを待って、6時に行動を開始した。風が強いので、テントの中でガスを使ってお湯を沸かし朝食にした。テントを片付け7時20分頃出発。日光二荒山神社中宮祠まで車で約20分。

男体山は、この神社の私有地だそうで、入山料として500円支払う必要がある。ただし、登山者用の駐車場は無料であることと、安全登山の「お守り」をいただけるので良心的だと思う。本日が今年の入山最終日である。北側(志津)から登るルートもあるが、2年ほど前から一部車が入れなくなっていて、登る距離が長くなり、時間がかかるので、今回急遽変更して間に合わせた次第。

 
日光二荒山神社中宮祠から男体山を仰ぐ

 
登山口の登拝門

さて、本殿に安全登山をお祈りし、7時55分登山口である「登拝門」をくぐり、石段を登っていく。やがて山道になり急登となって、しばらくすると三合目に到着。三合目から四合目までは舗装された林道を歩く。四合目到着8時45分。初めて中禅寺湖を眺められる場所に出た。

 
受付でいただくお守り

 
四合目から中禅寺湖

ここから頂上までは背後に中禅寺湖を望みながらの登山となる。頂上到着10時55分、登山口から3時間だった。中禅寺湖を見下ろす絶景だ。昨日登った奥白根山を、今度は男体山から眺める。北関東の山々が眺められる。(残念ながら、北関東の山々の位置関係が頭に入っていないので山の名前を指定できない。)

 
頂上に立つ神剣

 
頂上から中禅寺湖

頂上には天に向かって高さ3mほどの神剣が立っている。その昔から霊峰としてあがめられ、修行の山だったようだ。風が強いので社務所の陰で昼食をとった。

 
日光二荒山神社中宮祠奥宮

 
男体山頂上から奥白根山

30分ほど楽しんで、登ってきた道を下山。登山口に13時20分到着。本殿に無事下山したことの感謝の意を込め、手を合わせて今回の山旅を終了した。

 
  年度別登山口へ  山岳名登山口へ   番外編へ   トップページへ