H27.10.10〜10.12 巻機山・苗場山

越後の秀峰、巻機山と苗場山に登ってきた。今回の山行は、毎年秋に計画している山の会の山行で9人の参加者だ。山は今、秋真っ盛り、そして今回の宿「雲天」では、山の幸山菜料理のフルコースをいただき、まさに「秋」を楽しんできた。


H27.10.10(土) 1日目

名古屋組3人で名古屋駅10時前の新幹線で出発。東京駅で、東京組の乗車する時間に合わせていた上越新幹線に乗り換え。越後湯沢駅13時12分到着。越後湯沢駅で、今回のメンバー9人が合流。本日は、ふもとの民宿までの行程で時間がある。レンタカー2台の手続きを済ませて「大源太キャニオン」へ。

「大源太キャニオン」は、越後湯沢駅から車で20分程度のところにある。大源太山を背景にして、大源太湖を中心に、キャンプ場などを備えたアウトドアスポットとなっている。アーチ式の砂防堰堤は75年前に竣工されたものだそうだ。


大源太湖

 

アーチ式の堰堤

 
さて、本日の宿、巻機山の麓清水にある「雲天」という民宿。ここの宿、旧家を移築したもので立派な座敷や囲炉裏端があって趣のある民宿だ。また、夕食は山菜料理のフルコースといっていいだろう。ゼンマイ・コゴミ、きのこ類のオンパレードだ。もちろん、きのこ御飯にきのこのお吸い物。肉なし、魚に囲炉裏で焼いたアユの塩焼きだ。

これまで、これほどの山菜を食べた記憶はない。山の宿ならではある。

 
民宿「雲天」

 
コゴミにゼンマイ

H27.10.11(日) 2日目 巻機山

5時起床。5時45分レンタカーで桜坂の駐車場へ。6時5分登山口を出発。すぐに井戸尾根コースとヌクビ沢・割引沢コースの分岐がある。今回私もヌクビ沢コースを登る予定だったが、体調不良(当日はほとんど回復していたが)で一般コースの井戸尾根コースに変更した。ヌクビ沢は健脚2人。井戸尾根コースは7人となった。

小雨の中、樹林帯を登っていく。霧雨程度であるし、樹林帯の中だから着ているものが少し濡れる程度でスプ濡れになるようなことはない。中腹あたりは紅葉真っ盛りで、きれいに色づいている。天気がいいともっと映えるだろう。

 
桜坂の登山口

 
6合目からヌクビ沢

5合目7時15分、6合目7時50分。6合目展望台からは、ヌクビ沢がきれいに眺められる。樹林帯を抜けると「ニセ巻機」が現れた。「ニセ巻機」9時35分到着。やっと「巻機山」本峰が現れた。

 
ニセ巻機山

 
ニセ巻機山から巻機山

ニセ巻機山から避難小屋まで10分ほど下り、最後に木で作られた階段を登り終えると「御機屋」と呼ばれる頂上標識のある場所に到着する。10時5分、登山口から約4時間だった。ここは最高点ではないが、巻機山の頂上としているのでここまでとした。ヌクビ沢コースの人とここで待ち合わせの予定だったが、強風のため避難小屋まで引き返す。

避難小屋前で食事等をして待っていると11時20分頃だったろうか、ヌクビ沢を登った2人が到着した。11時30分下山開始。桜坂の駐車場に戻ってきたのは14時前だった。
 
巻機山頂上

 
頂上から北方面(八海山?)

 
中腹あたりの紅葉1

 
中腹あたりの紅葉2

今回は、2日目で解散することになっていて、名古屋組3人は、3日目に「苗場山」を計画していた。越後湯沢駅でレンタカーを返却し、タクシーで本日の宿「和田小屋」へ移動。「和田小屋」は、苗場山の5合目で標高1380mのところにある。車でも行ける山小屋だ。山小屋といっても、ペンション風でお風呂もあり快適な山小屋である。(プリンスホテル系で冬はスキー客) 視界10mほどの濃い霧の中、タクシーで5時頃到着した。


H27.10.12(月) 3日目 苗場山

本日も5時起床。6時からの食事を済ませ、6時40分出発。ここからのルートは祓川ルートという。頂上までの標高差は765m。昨日より少ないが、コースタイムは同じくらいだ。登山道は、木道・木の階段等で整備されているが、昨日夕方降った雨のせいだろうか、ぬかるんでいるため非常に歩きにくい。

 
和田小屋

 
中ノ芝から平標山・谷川岳方面

「下ノ芝」7時40分、「中ノ芝」8時20分と高度を上げてきた。神楽ヶ峰9時5分到着。ここからいったん100mほど高度を下げ、再び稜線鞍部から登り返す。がまんして登り切ると、標高2100m]を超える池塘や湿地帯の台地が一気に広がる。最高点の苗場山頂上までの10分程度は空中散歩だ。

この湿地帯が「田んぼ」に例えられたことから「苗場」の名が付いたともいわれているようだ。

 
雷清水から苗場山

 
苗場山の湿地帯

10時25分苗場山頂上到着。天気も良く、多くの登山客でにぎわっていた。頂上付近でお湯を沸かして昼食にする。(寒い時の定番カップラーメン)

11時30分下山開始。下山ルートはカッサ湖のある田代高原方面へのルートを選択。田代ロープウェイを利用して下ることとしていた。苗場山から神楽ヶ峰まで引き返し、近くの分岐点を下っていく。

このルートはあまり利用されていないのか、人は少ない。しかし、尾根道なのでぬかるんでいるところはほとんどなく、枯れたササが敷き詰められた道で登ってきた祓川ルートよりは歩きやすい。

田代高原のスキー場に2時頃到着した。しかしここからのロープウェイ乗り場までが長かった。スキー場の中を歩くこと50分。田代ロープウェイの乗り場に到着したのは14時50分だった。帰りの新幹線に、かなりの余裕かあると思っていたが、あまり余裕はなかった。

15時10分発のロープウェイに乗り込み、路線バスに乗り継いで越後湯沢駅に戻ってきた。予定通りの上越新幹線、東海道新幹線と乗継ぎ、名古屋に帰ってきて、今回の山行を終えた。

 
苗場山頂上

 
カッサ湖

今回体調を崩していたので少し不安があったが、通常通り山登りができた。歳を取ると、いろんなところにガタが来ていて、いろんなところから発症してくる。健康が一番。健康でなければ山に登れない。好きな山登りを続けるためにも、これからも健康維持に心がけよう。

日本百名山、今回で60座到達。どんな山でも素晴らしいのでこだわってはいないが、目標にはしている。いろんな山があって山はおもしろい。

 年度別登山口へ  山岳名登山口へ   番外編へ   トップページへ