H27.8.21〜8.23 八幡平・早池峰山

山の会10人の仲間と、八幡平と早池峰山に登ってきた。岩手山も計画に入っていたが、残念ながら雨のため断念。しかし、時期は少し遅いものの「ハヤチネウスユキソウ」と出会えたこと、八幡平での山遊び、焼き走りキャンプ村でのバーベキュー、単独登山では味わうことのできない楽しい山登りをしてきた。


8/21(金)1日目 八幡平

名古屋から岩手に行くには、名古屋空港(小牧)からいわて花巻空港へのFDAの便がある。早割りを利用すると、新幹線より早くて安い。半年以上前から予約していた。

自宅を5時30分に出かけた。7時15分発のフライトで8時25分にはいわて花巻空港へ到着だ。空港でレンタカーの手続きをして新花巻駅へ。新花巻駅で2台目のレンタカーの手続きをして、東京組が到着するのを待った。


新花巻駅

 

茶臼岳登山口

本日は「八幡平」を散策する予定となっている。全員がそろったところで新花巻駅を10時20分出発。高速道路を経由して八幡平へ。ここでは会長Sさんの提案で、2組に分かれ、1組は茶臼口の登山口から、もう1組は見返峠の登山口から同じコースをお互い逆から歩き、出会ったところで車のキーを交換しようというものだ。

私の組は、茶臼口からで登り組。見返峠の登山口からは標高も高いのでほとんど下りとなる。深田久弥氏も言ってるとおり「山には登る山と楽しむ山がある」が、この山は楽しむ山だ。 


茶臼岳頂上

 
茶臼岳から岩手山

茶臼口から40分ほど登ると茶臼岳の避難小屋があり、ここで昼食にした。そこから5分で展望の利く茶臼岳だ。翌日登る予定(だった)の岩手山が堂々とした姿で姿を現せてくれていた。登山道に戻り、避難小屋を出発。黒谷地湿原の手前で下り組と出会う。車のキーを交換して我々は頂上方面へ。


黒谷地湿原

 
頂上近くの八幡沼

頂上到着2時50分。見返峠からは 30分で登れるから登山靴を履かない人も来ている。百名山の中でも気軽に登れる山の1・2を競う山だろう。3時20分に見返峠駐車場に到着。さっそく下山組の止めている車に乗って茶臼口で合流。


八幡平頂上

 
見返峠登山口付近


さて、本日の宿は岩手山麓の「岩手山焼走り国際交流村」のキャビンだ。16時30分交流村に到着。まずは「焼走りの湯」で汗を流し、バーベキューにとりかかる。材料はすべて準備されていて至れり尽くせりだ。しかも1人前が我が家の4人分くらいのボリューム。加えてSAちゃんの持参したかつおのたたきと回鍋肉をおいしくいただき大満足の夕飯だった。


焼走り国際交流村から岩手山

 
BBQ


8/22(土)2日目

朝5時に起きてベランダに出てみた。夜中音をたてて降っていたが、雨が降っている。これでは残念ではあるが、「岩手山」登れない。今日一日は花巻方面に戻って観光と相成った。

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8/23(日)3日目 早池峰山

2日目の宿は、早池峰山にほど近い岳というところにある「峰南荘」だ。麓の天気は曇り。時折青空が見えている。昨日、都合で2名帰宅したので、8人で小田越登山口へ。

当初、河原坊登山口を予定していたのだが、宿の人に「河原坊は沢の水量が多い」ので、小田越往復を勧められた。小田越登山口6時45分出発。出発時は小雨が降っていた。雨というよりも雲の中、霧の中という感じだ。


小田越登山口

 
登山道入口付近

登山道は、よく整備されている。岩場に差し掛かった。濡れた蛇紋岩は滑りやすくなっている。そして大きな1枚岩の梯子がある。濡れているので慎重に。標高1800mを超えるあたりで雲を抜けた。頂上到着8時45分。登り始めて約2時間だった。


一枚岩に付けられた梯子

 
早池峰山頂上

頂上は全く雨は降っていない。眼下に雲を見下ろす。雲海が広がる絶景だ。登山道にも咲いていたが、頂上付近にも「ハヤチネウスユキソウ」を見つけることができた。時期は遅いがまだ残っていた。最盛期は素晴らしいだろう。


ハヤチネウスユキソウ(エーデルワイス)

 
早池峰頂上から雲海

頂上で30分ほど絶景を楽しんで、9時15分下山開始。10時50分小田越の登山口に戻ってきた。岳の峰南荘に立ち寄って入浴させていただき、新花巻駅に戻ってきた。たっぷり時間があったので、駅前の「山猫軒」で、いつものように打ち上げよろしく乾杯。今回の山旅を締めくくった。

今回は、予定の岩手山を登ることができなかったことは残念。「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」は「丈夫ナカラダヲモチ」だから、山を登ることについては、宮沢賢治先生も「ムリスルナ」と言ってくれているでしょう。

山の会、2年連続して東北の山を巡った。来年はいよいよ北海道という声が上がっている。今から楽しみだ。

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