竜ヶ岳(H22.1.1)


                    ダイヤモンド富士


竜ヶ岳(1485m)に登って平成22年の初日の出「ダイヤモンド富士」を拝んできた。

竜ヶ岳は、元旦前後に「ダイヤモンド富士」が見える山で最近特に元旦に初日の出を見るために人気が出ている。

早朝、まだ暗い5時30分過ぎに登山口から登り始めた。早い人は5時前から登っていたようである。ヘッドランプの光が、登山道を揺れ動くのが下から見える。100台以上の駐車スペースのある駐車場も満車状態、ツアーと思われる観光バスも来ている。暗い登山道に列をなして登っているのだ。本日、竜ヶ岳へ登った人は数百名と思われる。

前日大晦日に、下見のため頂上まで登った。初めての山であり、暗い登山道を登ることに少々不安を感じたからであるが、これだけの人が登るのであれば、道に迷うこともないし、登山道も整備されているので、初めての暗い道でも全く不安はない。頂上までは、登山口からゆっくり登って約2時間である。

昨日頂上まで登ったこと、頂上まで行っても、たぶん100名くらい人がいると思われるため撮影場所も確保できないと思い、頂上よりやや下に位置して日の出を待った。中腹にも多くの人が押し寄せてきている。

氷点下10℃くらいだろうか。快晴、微風ではあるが、時折強い風が吹くと身体がふるえる。当然手袋なしでは手はすぐに冷たくなってかじかんでしまう。富士山の両脇は、日が差して明るいにもかかわらず、このあたりだけ日が差さない。巨大な富士山の影で、日の出も遅い。

待つこと1時間、頂上の真ん中に光が現れた。四方八方に光の帯が伸びた。「ダイヤモンド富士」だ。シャッターの音があちこちから聞こえてくる。まさにこの時、この瞬間を待っていた。平成22年の初日の出が、富士山頂ど真中から光輝いた。「一富士、二鷹、三茄子」これほどの縁起はないだろう。日本人の誰もが吉相を感じる光景だ。

昨年、木曽駒ケ岳千畳敷から同様に元旦に「ダイヤモンド富士」を見た。しかし千畳敷からは、富士山は遠く、小さくしか見えない。今年はもっと近くから「ダイヤモンド富士」を見たいという願望もあって、一番近い竜ヶ岳にやってきたということだ。

前日から、登山口に最も近い「本栖湖青少年スポーツセンター」(一泊2,000円也)に泊まり、準備してきた。寒波もきており、日本海側では大雪だというのに、ここは晴天に恵まれて、期待どおりの「ダイヤモンド富士」を眺めることができ、思ったとおりの写真を収めることができた。

富士山はやっぱり日本一の山だった。今年はいいことありそうだ。



       夜明け前のシルエット                   竜ヶ岳中腹から南アルプス・本栖湖

年度別登山口へ  山岳名登山口へ   トップページへ