当初 1997/6/29
加筆 1999/8/16
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大石橋から歩き始めて1時間。荒川の3本目の吊り橋を渡って20m登るとその小屋はある。
丁度、荒川と角楢沢の出合いの河岸段丘上にある。(水場は角楢沢)
元々この小屋は麓の人達の、山菜小屋として建てたものである。
老朽化が進み平成8年に大がかりな修繕工事をしたので、ずいぶん立派になった。
小屋に泊まり、ゆっくり1日ブナの森を散策するのも良いもんだ。
もしかして「クマゲラ」に出会えるかも知れないね〃??
登山、ハイキングで小屋泊まりというと、髭のおじさんがいて、アルバイトのカワイコちゃん達が質素な食事を出してくれる。(北アルプスのイメージ)
ここでは全て”自給自足”。自炊小屋である。
登るときでも、下るときでも道すがら、山菜、キノコ、その他食べられそうな物はゲット。
荷物の整理が終わったら荒川の川原に降りて、燃やせそうな流木(薪)を拾ってこよう。
囲炉裏で薪を燃やし、前面の山や渓を見ながらまずはコーヒーでも如何?
時間のある人は小鳥のさえずり、風の音を聞きながら単行本を読むのも良い。
ここの小屋での過ごし方についての説明はいらない。
自分の時間を自分流に使えばそれが最高。
私は小さな蚊帳を持っていき、それを森の中の気に入った場所に吊し、その中で過ごす。(虫が意外に多い)
仲間達も釣り、ハイキング、山菜取り、写真、水浴びその他に消えていく。
近年の自炊小屋ではほとんどガス・コンロによる調理。一発点火。火力が強くスピーディに煮炊きが出来る。それは便利だ。
私もアルプスに登山する時はもっぱらこれを利用している。
でも、何か今一満足度が得られない。それは何故か? おそらく便利過ぎることによると思う。又消火すると直ぐに火の気が無くなることもその要因だ。
焚き火だとその点調理後も残り火がチョロチョロ燃え残り、食事中も残り火にコーヒー薬缶などを掛けておけば食後温かいコーヒーを存分に飲むことが出来る。ムードも最高。
小屋の中では囲炉裏が良い。調理はもとより暖房にも良い。特に雨や霙に濡れたときなど最高のご馳走である。調理をしながら濡れた物の乾燥が出来、暖かい夜を過ごすことが出来る。
ビニール袋で十分パッキングしても何かの弾みでザックの衣類などが濡れてしまうことはしばしばある。そんな折り囲炉裏付きの小屋が有れば助かる。
時間がある山行であればゆっくりウイスキーやコーヒーも飲める。
これらをすべて満足させてくれる山小屋が「角楢小屋」である!!
下の河原で流木を拾ってくれば何時でも焚き火が出来る。濡れた木でも燃やすことが出来る技術があると良い。
☆☆焚き火豆知識★★
私達は杉の木の枯れ葉とか松の木の芯の部分とか、はたまたガムテープなどを少し常備(ザックの雨蓋)しておく。これを元火に使えば少々濡れた木でも燃すことが出来る。
そうそう、鉈が有れば言うことはない。それは濡れた木を「割り箸サイズ」に細く割ればたいがい燃やすことが出来る。これに燃えつけば、徐々にサイズの大きい木にすればやがて生木でも燃えるほどの火になる。
@ | 大石橋−祝瓶山−角楢小屋(泊) |
A | (前泊)角楢小屋−大玉沢出合い−蛇引きの清水−北大玉山−祝瓶山−角楢小屋(泊) |
B | (前泊)角楢小屋−北大玉山−大朝日岳−角楢小屋(泊) (軽装大朝日ピストン) |
C | 角楢小屋をベースに付近の渓でイワナ釣り。(釣りすぎに注意)山菜。キノコ。バードウォチング。 早春(残雪のある頃)カモシカ、熊のウォッチング。 |