2023/8/3
2023/6/19
2023/10/10追記
大石小屋屋根葺き替え作業と大石沢の大蛇行(本流は右側の緑地の右側に有った) |
変わり果てた大石沢
上の写真をご覧ください。
これが現在の大石沢です。
昨年8月の豪雨で小屋の前面は大きく削られ、小屋の入り口2m位が崖(沢)の法肩です。
元々の大石沢は写真で中州のように見える緑地の右側に、右側1m位上の所が砂の道の様にになっています。
かつての登山道はこの水が流れている辺り。小屋に向かって緩やかな左カーブの上り坂でした。
焚火などしていた広場は、斜めに傾いた木の枝の下辺りでした。右側の草地はかつての河原のはずです。その右側にかつての沢が流れていたのです。
中央の大きな木の右側がかつての沢です。下の写真でご確認ください。
かつての大石沢が砂地に変身(中央辺りがかつての渡渉点は砂地の広場に変った) |
この写真の右側切れている所にかつての渡渉点の木製梯子があります。
この写真では河原に有った小石川原が砂の下に隠れています。丁度中央の緑が切れて小道に見える辺りが渡渉点でした。
水の力は凄いものです。景色が一変してしまいました。
到着した夜に案内人がいなかったら迷っていたかもしれません。初男さんからは「渡渉点は前の所から下流に10m位下流」と説明を受けましたが、それは新しい流れの方の沢の事でした。
中央の小道らしきかつての渡渉点から登山道は斜めになった木の右側を緩い登り坂であったのです。それらが削られ沢水の流れに変りました。
沢床から2m位上の位置がかつての道の高さです。写真中央の緑地(中州)が一番低く、登山道はこれよりも高く、小屋に向かって緩やかに登り勾配でした。
特に小屋の近くは緩い斜面で、焚火を囲んで宴会をしていました。
朝日連峰登山や祝瓶山登山などでお馴染みの方は、この姿をご覧になり変容の様にびっくりされたことでしょう。
山さん自身もコロナ禍の影響で、昨年7月以来の大石小屋行でびっくりです。酔っぱらった時などは、入り口から出た瞬間に転落しないか心配です。
屋根の葺き替え作業
屋根の葺き替え作業は1日目は既存の赤いトタン屋根を剥がすことから始めました。
トタン板を剥がしていると青大将がヌルヌルと這い出してきました。大小2匹が屋根の隙間から出て来ました。おそらく小屋の鼠が餌であったことでしょう。
2日目から新しいトタン板を張るためのトタン桟の打ち付け。上の写真のように屋根に梯子をかけ、不安定な姿勢での作業。そして新しいプラスチック製の波板トタンを張りました。
3日目は棟の製作と取り付け。これが結構な手間仕事でした。
手仕事が忙しくて、写真を撮る暇が無く作業風景はありません。
夜は農家民宿ふもとにて「小屋修理打ち上げ」を盛大に実施しました。
野ネズミ獲り大作戦
小屋に野鼠が生息して室内を荒し困っています。
初男さんから粘着式のネズミ取りを預かり、一段落した18日から作戦開始。小屋に敷いていた断熱マットで狭い通路を作り、その入り口付近にセットしました。
この種のネズミ取りは経験がありませんでしがが、取扱説明書を参考に試してみました。夜中にカサコソ音がしていました。朝見るとかかっていました。
ペッタンコ貼り付いた野ネズミ君 |
粘着剤は計5枚有り、3日間で全て使い切りました。1枚のシートで2匹獲れたのが2枚。合わせて7匹の野ネズミを退治しました。
始末は火葬したり、土葬したりして年ごろに供養しました。
サイズは鼻先から尻尾の付け根までで10〜8cmありました。今まで知っていた野ネズミよりも少し大きめです。
いたずらされている時には憎きネズミですが、写真で見るように実際は可愛い?ネズミです。
竹細工用にノギスを持参したので、ネズミの胴体長と尻尾の長さを測定してみました。胴体長は8〜10cmで尻尾は7cm位でした。
ネズミは利用者が食べ物を食い残したり、食いこぼしたりした食材を食べていたのかもしれません。保存食はブリキ缶に入れているのですが、周囲には、乱雑に残していた可能性はあります。
初男さんとも話をし、そのような事は今後つつしみましょうと!!
道刈り
さて本題の草刈りですが、19日早朝から始めました。
今年は新しく小国町の消防署の消防士さんが参加予定でした。14日にお会いし、15日に帰られ19日から参加と言うことでしたので、19日は4時過ぎに起床して食事の準備をし、弁当を作りお待ちしました。
6時ごろは到着と考えていましたが、見えないので6時45分に玄関に置手紙を残し出発しました。
今年は鈴出の水場から始めました。
この日は暑くなることを想定して水は3リットル持ちました。樹林帯の作業は稜線と異なり暑さも程ほどで助かります。
午後3時の時点で一の塔の少し下まで進みました。
一の塔直下の笹薮地帯(ここ数年此処の成敗を続けている) | 登山道唯一のナラ枯れの大木 |
一の塔直下の尾根筋はネマガリダケの藪がひどく、ここ数年かけて刈り広げている部分である。
大分整備が進み、歩行には支障が無くなりました。写真で左側は崖ですので、足を踏み外さないように際は草を少し残します。
右の写真はこの登山道で唯一の枯れた楢の大木。道はこの辺りから、稜線の肩をウネウネ登ります。そしてネマガリダケの藪尾根になります。ブナの木も疎らになり日照が良く、草や笹が繁茂します。従来は歩く幅を最小限に整備していましたが、数年前から毎年より広くを心掛け、整備しています。ネマガリダケは手強くて難渋しています。
今年辺りでそれも一応区切りがついた気がしています。(自分のか弱さを棚に上げ、自己満足の世界)
合間に竹細工
仕事の合間には竹細工。
今回は春に出た真竹の筍が、若い若い竹に成りつつある物を2本持参しました。
元径で≒10cm長さ5mです。採取する際の状態は1本は枝も生え、タケノコの皮も脱皮した状態。もう1本は枝の生える辺りから先端はタケノコの皮を被った枝の出ない状態。これを伐採して倒れたはずみで、その皮を被った部分は折れてしまいました。これは若すぎてダメかなァ?と心配したほどでした。
長さが5mは私の車の長さが5mで、屋根に乗せて積載違反にならないサイズです。
試に若い方から手掛けました。先ず十文字に割る割器で四つ割にします。1/4に割ったものを23mm幅に割り、更に1/2 に割り、10mm幅を確保します。
それから厚さを≒3mmに1次割。2次割りで1mm以下厚に割ります。この繰り返しで全てを割って終わりです
こうして縁巻用のヒゴが出来ました。2本の真竹で計40本程出来ました。
なお、2本の真竹の材質比較ですが、若い方が節の部分では奇麗に肉と皮が剥がれました。丈夫さ加減はこれから使用してみないと分かりません。
若い方の真竹は全て1mm以下厚に仕上げましたが、もう1本は1次割だけで持ち帰り、これから水桶に浸し2次割を進めます。
この作業で小屋生活も充実したモノになりました。
秋田県めざし移動
7月24日は小屋の中を片付けて、午後大石小屋を切り上げました。
丁度10日間の滞在でした。10日間は今までで一番長い滞在のように思います。
公の宿りふれに立ち寄り、風呂に入りました。支配人のご厚意で登山道の整備のご褒美として風呂を頂きました。ありがとうございました。
次は荒川河口に有るという川の楽校を目指しました。現地到着が日没になってしまったので、国道沿いのコンビニに寄り買い物。ついでにその場所を尋ねましたが、知らないという。ので、川辺で暗い中探すのも気が進まず、その夜は道の駅で車中泊をしました。
翌日それらしき場所に行くと工事中で、昨年の豪雨の影響か?休止中とありました。道の駅で自重車中泊は正解でした。
車は北を目指して進みました。途中途中で道の駅などに立ち寄り、にかほ市旧象潟町の三崎公園キャンプ場に到着。
手続きをして2泊予約しました。此処で静養したいとの計画です。大石小屋での工事や登山道の整備を激暑の中でしていたので、すっかり疲労困憊になっていました。
此処では昼寝をし、食べては寝る生活。すぐ下の磯で釣り。初日は釣果は0。
2日目は午前中カサゴ1匹。午後カサゴ1匹。肴には充分です。
此処は夕日の名所です。公園には夕方になると観光バスや乗用車で、ゾロゾロ大勢が来園しました。
始めは違和感を感じましたが、次第に慣れました。私もその中の人となり夕景を写真に撮りました。
日本海沿岸は何所でも夕日の名所です。太平洋沿岸が日の出の名所の日本海版です。夕日は一抹の侘しさを感じます。
三崎公園の夕日 |
夕方になるとキャンプはやはり焚火です。
私はいつもの七輪で焚火を始めました。そしてこの夜一緒にするのは、長野県諏訪市からのMさんと、近隣の酒田市からのTさんの二人。
Mさんはバイクで岩手県を往復されて、疲れていると思いましたが、元気な方でお開きまで一緒しました。
Tさんはご常連の様な感じでした。
東北地方は熊目撃のニュースが頻繁です。
このキャンプ場は国道7号線に接しているのですが、クマが出没しているようで、パトロールカーが来て注意喚起を受けました。お巡りさんが丁寧に注意をしてくれました。
その後に市役所の職員が2人で来て、再度丁寧に出没状況の説明をしてくれました。キャンプが1人であればきっと心細かったでしょうが、2夜共仲間が居て心強かったです。
この公園には2泊しました。当初計画では奈曽川河川公園キャンプ場や鳥海山矢島口登山口などに行くつもりでしたが、激暑や大石小屋での作業などで疲れてしまい、其方に行く意欲が湧きませんでした。結局二泊で帰郷することにし、途中途中で道草を食い、7月30日に帰宅となりました。
今朝パソコンを見ていたら三崎公園にクマが出没したという記事(8/5)
にかほ市によると、30日午後2時30分ごろ、にかほ市象潟町小砂川三崎の公園にクマが出没しました。(特徴:不明)
私が滞在していた時も警察や市役所が公園に来て注意喚起を受けましたが、このように日常的に熊騒動のようです。事故にならなくて何よりです。
余談
計画編の最後で梅干の事を書きました。
新しい梅干を収納する時に、大きな保存用瓶に入っていた2〜3年前の熟成した梅干を、大量に持参して山形県の仲間に手土産としました。
新しい梅干は塩が枯れずに、直ショッパイだけなので、食べるには塩が枯れた年代物が良いのです。(親譲りの直伝)
三崎公園キャンプ場休園中 23/10/10
10月2日に公園を訪問したら休止中でした。理由は夏から続いている熊騒動です。にかほ市に奈曽川河川公園キャンプ利用申し込みをして分かりました。
秋田県内では目撃だけでなく、人が熊に食いつかれたり、引っ掻かれたりの被害が多発中です。理由の一つが山の木の実が大不作だそうです。異常な激暑が続き、雨が降らず、ブナも楢も実が着かず熊も木の実を餌にしている動物がひん死の状態なのでしょう。
今年も海の日(7月17日)前後に朝日連峰小国口登山道整備を計画しました。
今年の梅雨の性格は不明ですが、ここのところ連日真夏日の高温の日が続いています。
今年の梅雨が何時明けるか? 分かりませんが、7月中旬ごろの梅雨末期の豪雨が心配です。
山さんは今年も大石小屋をベースに祝瓶山コースを担当します。7月17日には小屋に入る予定です。遠距離運転でも体調が良ければ翌日から作業を始めます。
一の塔から頂上直下の縦走路分岐点までを初日分。歳も歳なので1日作業をしたら翌日は休養日。これを3回繰り返します。
順調なら22日土曜日に終了予定です。作業は天候にも左右されますから、これはあくまで予定です。
本隊は朝日連峰縦走コースの平岩山〜北大玉山〜大玉山〜赤鼻。更に北大玉山〜角楢小屋〜大石小屋。を手分けをして実施します。
今年も各地でクマ遭遇、事故が頻繁に報道されています。
朝日連峰でも熊出没が目立ちます。5月にはここ小国町五味沢地区でも遭遇、出合頭の事故が報道されました。
私も奥山に入る時は、何処でも、何時でも遭遇を心配しています。その為装備も遭遇を想定した物を携帯しています。大げさにならない程度に抑えていますが、気を抜かないように用心しながらの行動を心掛けています。
休養日の過ごし方
休養日は寝て過ごす」のも良いですが、山さんは趣味の竹細工をします。
竹細工で笊を作ると「縁巻」をします。。春に出たタケノコが土用を越し、水分の吸い上げ量も減った秋採取材が保存に良いとされます。真竹ですと2〜3年生が良いでしょう。腕の良い人は硬くなった4〜5年生が良いとも聞きますが、山さんは3年生を目安にしています。
本体はそれで良いのですが、縁巻用には硬くて巻くのには節の部分で難渋します。そこで春に出たタケノコが7月下旬になると縁巻用に良いと聞きましたので、ここ数年試しています。始めはタケノコのお兄ちゃんの様なものでは?と思いながらヒゴにしました。7,8,9月と区分してヒゴ作りをして試しましたが、7月中のヒゴは柔らかくて翌年使用しても大丈夫です。特に縁の太さが細いものは巻き易くて便利にしています。
そこで、7月の登山道整備の休養日に材料の竹を用意して行き、涼しい場所を選んでヒゴ作りをしてみようと今年は考えています。
大石沢のセセラギ音を聴きながら、日がな竹と戯れます。
登山道整備と竹ヒゴ作りはミスマッチのように見えますが、ごろ寝よりは益しだと本人は良しと思います。
体調準備
体力が大分落ちていると感じています。毎年の事ですが、夏山に備えてトレーニングをします。
概ね年間を通して何かしらをしていますが、今年も桜の花が咲く頃から、香取市の戸田神社正面入り口の急階段で始めました。
この階段は御影石製で、鳥居下から拝殿前まで84段あり、途中に踊り場はありません。1段は6寸(18cm)で高低差は15mです。登り切った所の左側にコンクリート舗装の急坂道があります。おそらくお宮へ荷物などを車で運搬する道だと思います。高低差は階段と同じ15mだと思います。
階段を登りこの道を降り、それを登り返し階段を降るのを1往復と数え、10往復をします。高低差に回数を掛け合わせると(15×2)×10=300mです。
若い頃の山登りでは荷物を背負い、1時間に300m登ることが目安でした。概ねそのような計算で1時間半弱のトレーニングを週に2〜3回しています。
5月20日過ぎからは、ザックに石などを詰め15kgを背負いやっています。若い頃はザックの重量を30kg位にしていましたが、今は無理です。肩が持ちません。
どうして桜の花が咲く頃からかというと、桜の開花までは旧小見川町の城山公園の階段や坂道でしていたのです。花の時季になると花見客で混雑するので、それを避けて戸田神社を利用させていただいています。
昨年の登山道整備では「握力低下」を実感しました。登山道に生える夏草を、本隊は肩掛け式草刈り機で刈っています。私は技術も体力もないので、草刈り鎌を使用します。午前中は良いのですが、午後になると握力低下で、柄を握る力が落ちるのです。それを補うため5月からは自宅の庭で、赤樫の木刀の素振りをしています。どれくらい効果があるか不明ですが、かかりつけ医の先生にお伺いを立てて始めました。もう随分前になりますが、右肩の腱板断裂を患い、右腕に負荷をかけないようにしています。素振りを始めた頃はフラフラして怪しい姿でしたが、近頃は多少様になったかと自己採点しています。
計画変更2023/7/4
今日の電話で計画が変更になりました。
大石小屋の雨漏れが大きくなり、屋根の葺き替えをすることになりました。
7月15,16日を予定しました。
結果として山さんはその手伝いになりました。
屋根の葺き替え作業が早く終了した場合は、その後草刈りをするかもしれませんが、未定です。
新しい参加者2023/7/6
山さんの古い友人が大石小屋に来訪通知がありました。
海の日の17日以降になるようです。彼もハイキングは好きですので、何処をご案内しようかこれから考えます。
一番候補は祝瓶山ピストンです。日程に余裕があれば蛇引きの清水にテントを上げ、大朝日岳ハイクでしょうか。
これから初男さんとも相談して企画しましょう。
梅雨が明けると、梅雨明けの激暑も覚悟しなければならないでしょう。
大変楽しみです!!!
追記(2023/7/12)
今日古い友人から連絡があり、「仕事の都合で参加が出来なくなった」とのことです。
残念ですが、またの機会としましょう。そのため後半の日程は変更になります。その辺は初男さんと協議のうえ決めます。
大石小屋に入る(2023/7/11)
小屋に入る日が決まりました。
昨日辺りから茨城県は梅雨明け陽気です。
そこで今日から梅干干しを始めました。三日三晩の夜干しとも言いますので、干し上がりは7月13日です。依って出発は14日に決めました。
おそらく夕方小屋入りになります。
初男さんとの話では初男さんも14日に小屋入りと言うんで、この夜は関係者でささやかに(大きく)沢水で冷やしたビール祭りです。
15日からの作業は、足元が心配です。