2022/1/26
工事中
竹細工を始めて10年余り。
千葉県立体験博物館「房総のむら」の教室に通い、教わっています。
発心は山形県の朝日連峰登山道整備ボランティアに参加して下さる人達への、細やかなお礼のつもりでソバ笊をお渡ししようと思い立ったのでした。
友人のTさんと始めて10年以上になります。東日本地震津波被害に遭った頃と記憶しています。
登山道整備は昭和60年過ぎから始めたのですが、これほど長い期間に渡り続けるとは想像をしていませんでした。
始めは私と釣り仲間、山仲間で始めた登山道整備でしたが、インターネットの普及などもあり、ネットで募集して大勢の方々に参加していただきました。
振り返って思うに、私達も参加者も若く、活気溢れるイベントでした。
長年ボランティアということで、参加して頂いた方々には無報酬で甘えていました。
私も仲間も年々歳々歳をとり、口は達者でも体が思うようにはいかなくなり、何か考えようと思い、行き着いたのが高山に自生しているネマガリダケ(チシマザサ)で何か作り御礼をしようと始めたのが竹細工です。
そうこうしてそれから随分経ちました。
昔お礼をしたソバ笊も経年劣化で痛み、今年になってから修理の依頼が来ました。
前置きが長くなりましたが、そのような訳でここ半月ほど10枚のソバ笊の修繕作業をしました。
修理前の笊 | 縁巻解す | 縁巻直し完了 |
左:完成 右:修理前 |
修繕依頼の笊は始めの頃の製品です。
その時は「まぁまあこれで良いだろう」と考えて、お渡ししたのですが、作りが甘かったようです。
上の写真で完成と修理前の写真を見比べると一目瞭然。
同じ物なのに縁巻をし直したら別物のように見栄えがします。
使用して頂いた方には感謝です。ご丁寧に使用していただき、更に修理依頼をしていただき、過去の笊の未熟さも知れて大感謝です。
新しい笊や篭を作る度に感じることですが、1作目よりは2作目の方が出来が良くなります。
過去に製作した種類の物でも、再度作るとどういう訳かその度に向上を感じます。
今日現在は大笊に挑戦しています。縁の直径が40cm以上です。小さい笊とは異なりいろいろ学ぶことがあります。
今日も竹細工教室で先生に教わり、その場で作業を進めたのですが、イマイチ結果に満足しなかったので、明日からじっくり取り組むつもりです。
教室に持参した試作品の他にもいくつかそこまでの中途の物がりますので、それで作業を進めましょう。
今日教わった事々も反省しながら進めることは、また別な気付きが出てくるかもしれません。