2015/7/19
北大玉山を草刈りする初男さん | 縦走路を刈る初男さん(奥は祝瓶山) |
13日は山さんが午後大石小屋に到着。早速食材や装備一式を小屋に運搬。一人作業で大分汗を流す。
日没近くに山猿さんが到着。雨の心配はなさそうなので外で虫除けを兼ねて焚火をする。
夕餉の支度が出来上がるころに初男さんが来る。一杯飲みながら明日からのスケジュールの詳細を練る。
次に初男さんが来るのは18日に蛇引きの清水から上の草刈り。それまでに蛇引きの清水から稜線に出た辺りまで刈り払いを済ませておきたい。
14,15日は酷暑。
酷暑の中、山猿さんと山さんは祝瓶山コースを刈り上がる。汗が噴き出る。どんなに水を飲んでも皆汗で出て行ってしまう。
登山で一の塔まで登るのにこれほど苦労した記憶が無い。
山猿さんが刈り払い機で草を刈り、山さんが藪刈り鎌でその後篠竹や灌木の枝を掃う。太い木の枝も鋸で切り開く。疲れが溜まらない時はさほど苦痛と思わない作業でも、太陽が中天に輝くころには辛い作業と化す。
日が大分傾いた頃に一の塔に到着。風が吹き抜け気持ちいい。二人でしばし休憩。そして下山。
15日も快晴。山猿さんと一の塔に登る。昨日の続きで二人が前後して刈り払い、小枝刈。
時間と体力に余裕が有る場合は、分岐点から赤鼻方面へ作業をする予定であったが、この暑さの中、そのような余裕は何処にも残っていない。二人で足を引きずるように下山する。
夕方茨城のすかいさんと埼玉のkaneさんが到着する。昼のうちに到着した高畠町のtodaさんが焚き木を集めておいてくれたので、焚き木の心配はない。
今夜は4人。明日の作業の打ち合わせをして早めの就寝。
今日の仕事を終えて焚火を囲む | 番長の懐かしい語り | えどゆきさんの特製うざくが本日のメイン肴 |
16日はkaneさんとすかいさんには蛇引きの清水まで荷揚げをお願いする。刈り払い機とテント類。
早朝の予定時間を過ぎたころ、山梟さんと えどゆき さん の新戦力二人が到着。
山梟さんとtodaさんには16,17日で大玉沢出会いまでの登山道草刈りをお願いする。二人で区域を分担して出掛けて行った。
えどゆきさん には今日から人数が増えたので食事作りをお願いする。
鉾田の大原さんからいただいた大量の野菜類を分類して、各日毎のメニューを考え、大石小屋の分。蛇引きの清水に持ち上げる分。に区分けをしてもらう。
夕方皆さんが小屋に揃う。
早速懇親会が始まる。今夜は賑やかである。戸田さんが高畠名産の食材や葡萄酒、日本酒をご馳走してくださる。
今夜の戸田さんは珍しく饒舌である。幼い頃からの武勇伝を披露。この時から戸田さんを改め皆さんが「番長」と呼ぶ。
スペインの巡礼を思い出しながら…コカリナのすかいさん |
17日はそれぞれが早朝から持ち場に分散。戸田さん、山梟さんは刈払い終了後帰宅する。
蛇引きの清水へはすかいさんとkaneさん。平場刈りは戸田さんと山梟さん。山さんと えどゆきさん は食材の荷揚げ。皆さんを送り出した後出発する。
大玉沢に二人が向かう途中で戸田さん、山梟さんとスライド。お疲れ様でした。
大玉沢出会いで昼食とする。食事もそこそこに えどゆきさん はイワナ釣りをするという。早く登らないと!! 到着時間が気になる山さんは気が気では無かったが、短い時間に釣れれば質素な山の食事の賑わいに良いかと承諾する。
勝手知ったる釣り場とばかりに早速釣り糸を垂れる。直ぐに来た!!! 立て続けに二尾ゲット。名残惜しそうなのをせかせて納竿とする。
釣果が良かったせいか えどゆきさん の登る足どりも軽いように見受ける。
蛇引きの清水には例年のごとく大天幕を張る。ブナの木を利用した大きなタープである。その下にテントを二張。今夜は四名。一日の疲れもあり早めの就寝。
18日は草刈り本番の日。すかいさんは下山。kaneさんが登る。昼飯を作り山さんも登る。えどゆきさんには夕餉の支度をお願いする。
前夜の話から昼食は北大玉山の分岐辺りだろうと考えた山さんは、道々小枝を藪刈鎌で払い、笹を払って登る。
昼直前に分岐に着くと、程なく初男さんと合流する。kaneさんのことを問うと「平岩山方面に向かっている」と言うではないか!!
それは大変。急いで昼飯を届けなければと、休む間もなく出立。結局kaneさんとは平岩山の水場入口で追いついた。
初男さんもやがて到着して、初男さんは更に平岩山目指して刈り進む。
山さんとkaneさんはテント場に向かって下山。今日は新しい戦力の南さんがテント場に到着しているはず。
テント場に着いてみると南さんは未だ到着していない。どうしたことか? 何か事故でもなければいいが…
夕方になり南さん到着。初男さんも帰る。今夜は5人のキャンプ。
草刈は平岩山方面の一部を残し終了した。
明日はテントを撤収して南さん、kaneさんは下山。
初男さんは刈り残しを処理してから下山することとした。
えどゆきさん は平岩山から大朝日方面に是非登りたいというので、山さんが同行することにした。
平岩山直下から大朝日岳を望む |
19日
テントを撤収。下山する人。残った草刈りをする初男さん。山登りの二人。と、それぞれ分かれて行動する。
登山道整備を終えて
2015年の整備を終えて、改めて感じることは「今年も元気で汗を流せた」ということです。
この様な事をしなければ、涼しい部屋でビールを飲んでゆっくりすることもできるでしょう。好き好んで山の中で虫に襲われながら、大汗をかいて、肩で息しながら山を登らなくても良いではないかと思うかもしれません。が、この汗を流すことで日々の健康管理が出来ていると思えばこれもまた楽しいことです。
私の住んでいる近くに山はありません。そこで私山さんはこの登山道整備に向けて、数キロ離れた城山(標高40mくらい)公園の階段を利用して足腰を鍛えて備えています。
トレーニングの終盤には肩を鍛えます。野球のピッチャーの肩作りの投球練習ではありません。山屋は人に笑われるかもしれませんが、ザックに漬物石を詰めて20kg位の荷を作り階段を昇降するのです。
この公園の階段は大勢の老若男女達がそれぞれの目的で昇降しています。ただし重い荷物を背負っている人は一人もいません。物珍しく感じた人に「どうしてそんな荷物を背負っているのか?」と質問を受けます。私は「山登りをしたいから」といつも答えます。
登山道の草刈りのためとは言いずらいのです。
こうしてある程度足腰を鍛えて私はこのイベントに参加をしています。
鍛えるのはこれだけではなく、一年を通じて足腰を鍛えているつもりです。ジョギング、自転車などで。
こうして70歳を過ぎても、このようなバカげたことをしていることによって健康が保たれているとすれば、これも健康的な道楽と言えないでしょうか。
私は流行言葉のボランティアとは思っていません。
皆さんが山登りをする感覚で草刈りをしていると言った方が気持ちを表しています。本格的な登山シーズンを前に、山登りをしているような感覚です。
ここ数年は角楢小屋や大石小屋、蛇引きの清水のテント場で食事作りを担当していたのですが、今年はそれに加えて草刈りもしてみました。二足の草鞋というところです。
正直き言ってきつかったですね。しかし参加者のご協力を得て無事に終える事が出来ました。
帰宅すると関東地方は梅雨が明けて、連日猛暑日が続いています。しかし山で大汗をかいた効用でしょうか、暑さを苦にしないで生活出来ています。
これは感謝に値します。
今年もご参加くださった方々に心より感謝を申し上げます。
第2報
7月12日
いよいよ直前になりました。
参加メンバーも決まりました。
山さんは予定通り13日から大石小屋に入り、翌14日から祝瓶山登山道の草刈り整備を山猿さんと開始します。
20日を目途に各コースを整備します。
この間、五月雨的に山梟さんその他参加者が来て下さいます。
今年は参加者の食事は「自己完結型」でお願いしています。
例年は食事担当者が居りましたが、高齢化により草刈り隊の力量がダウンをしたため、参加者各自にお願いして、それぞれが食材を用意して、自分で作り、食べていただくということにしました。
例年予約(事前連絡)無で、食材も何も持たずにフラッとお出でになる方が居りました。調理担当者がいた昨年まではそれでも受け入れ可能でしたが、今年は専門シェフが居ませんので、参加者は事前に参加連絡をしていただき、参加日程に見合う食材を持参のうえ、お出でをお願いしています。
台風3兄弟が早々と発生し、7月12日現在日本列島襲来をうかがっています。
10号は減衰して天気図から消滅しましたが、長兄の9号、11号の勢力は950hpaもあり強大です。
東北南部から離れて通過していただき、雨風が強くならないことを願っています。
参加者は雨風対策もしっかりしたうえでお出で下さい。無論、安全を期して暴風の中での作業は致しません。
皆様のご協力をスタッフ一同お待ちしております。
第1報
例年より遅れて奄美地方が今日5月19日から梅雨に入ったようです。
月が替われば関東地方もそろそろ梅雨の季節になります。
今年の梅雨は陽性か陰性か未だ分かりませんが、いずれ7月中旬にはその梅雨も明けます。
梅雨明けと同時に今年も夏山シーズン到来です。
その夏山に備えて今年も朝日連峰小国口ルートの登山道整備を実施します。
例年と異なることは、日程が海の日を中心とせずに、五月雨的に参加者のご都合で現地集合、現地解散になります。
今年は山さんが7月13日から角楢小屋および大石小屋詰を予定しています。天気と体調により、山上にテント泊もありと考えています。
天気と体調とを勘案しながら、祝瓶山ルートや大朝日岳ルートの草刈りを気長にやろうと考えています。
7月13日から2週間ほど小屋暮らしをしながらルートの草刈りをします。
この間に例年参加をいただいている方々の参加をお待ちしています。
初めて参加の方も大歓迎です。
出来れば13日までに参加日程のご連絡をいただければ、スケジュールを調整して小屋にてお待ちしています。
或いは事前に初男さんにご連絡をいただければ、山さんと連絡が取れますので、それでも大丈夫です。
参加者は山さんにご一報ください。
山さんへメールを送る
初男さんへ(農家民宿 ふもと)電話 0238-67-2303