04冬…角楢小屋界隈

04/4/15
04/5/12

使用している写真は宇都宮の山埜さんのデジカメ写真を使用させて頂いている


青い煙たなびく角楢小屋の夕暮れ


深い雪
 2月下旬、この冬初めて私は足を踏み入れた。
五味沢辺りでは例年に比べて積雪が少なく、この分では角楢小屋もたいしたことは無いのではないかと思って、山に入った。
しかし、徳網を過ぎ、奥に入るに従い積雪が増し、吊橋を渡るごとに積雪が増した。小屋手前の吊橋を渡ると、壁に取り付くのも大変であった。まさに、吊橋の向こうは雪の壁。
関さんと初男さんがその壁にスコップで階段を掘り刻み、何とか雪面に這い上がることが出来た。

今回は賑やか
 女性が2名同行。いつもは髭面だけのメンバーだが、今回は華やか。
彼女達は若い頃から雪山に入っていたそうだが、子育て中はままならず、このたび長年の念願が叶い、雪の角楢小屋へ。
3月の声を聞くこの時期、雪は締まっていて非常に歩きやすかった。とは言うものの深山の雪。長い道のり。私達男の足でも大変なのに、彼女達の足の丈夫さは驚きだ。
雪にも慣れていて、あの狭い、フラフラ吊橋もなんのその。凍った2つ目の橋もスイスイ。

小屋に着き一安心(関さんが小屋掘り) 今年の小屋は完全に雪の中
雪壁に挑む関さんと初男さん 黄昏に染まる小屋と掘り出した入り口

小屋は格別

  小屋を掘り出し、日が落ちる前に何とか小屋に入ることが出来た。
小屋に入るとまずはストーブに火入れ。   しかし、煙突が詰まっているのに気がつき掃除。
ストーブの機嫌も良くなり、暖か鍋。 外は深い雪、中は春の陽気。このギャップがなんともいえない。ホロホロと酔いも回る。相変わらず関さんの呑みっぷりはいい。今日、麓で獲れたウサギも炭火焼で美味しい。いつもはウサギ汁で頂くが、塩コショウの炭火焼は美味である。これからはこれに決めた。

今年の雪

  今年の雪はいつもと違う。いつもは降っては止んでの繰り返し。だから小屋の屋根に降った雪は止んだときに自然とずり落ち、小屋の周囲に溜まり雪壁を作る。だんだんと時間をかけて積るので丁度その落ちた雪がガードして小屋を豪雪から保護してくれるのだが、今年は一気に積ったようだ。
1月に初男さんが小屋に来ると雪に押されて小屋が押しつぶれそうになっていたそうだ。急いで中から支保(つっかい棒)をし、急場をしのいであったが、圧力がもろにその志保に効いている。雪が解けたら小屋の手入れをしなければならないだろう。

追記

  この冬、外で宴会が出来るように長椅子を製作した。小屋にお出での皆さんに是非今年は星空パーティをしてほしい。
満天の星空の元で、思い出を作って持ち帰ってください。GWに、この冬の宿題として山さんが製作した椅子とゲタ箱が完成。

野外パーティ用のテーブル、椅子が整う ゲタ箱ができ玄関がすっきり