2004.7.4(日) Yama
等速直線運動
ニュートリノは、質量がきわめて小さいわりには大きな運動量を伝えることができるので、重力の原因
物質として考えるのには好都合です。ここでは、重力の原因物質としてのニュートリノは、慣性での等速
直線運動や惑星の公転などを妨げない(減速しない)ということの理由を述べます。
慣性で(光速に対して)ゆっくりと等速直線運動する大きな物体Mは、四方八方からニュートリノ(重
力の原因)が降りかかります。重力がない当方空間では、物体Mに衝突・吸収する各ニュートリノが
持っている運動量ベクトルの総和は0ベクトルです。なお、重力がある空間では、重力に垂直な方向
(円軌道公転の接線方向など)は同様です。
物体Mとそれに衝突・吸収するニュートリノの全体を一つの質点系とみなして、運動量保存則について
考えます。最初は、物体Mや衝突・吸収前のニュートリノは別々です。そして一定時間が経過すると、
全運動量ベクトルは物体Mに統合した状態になっています。ニュートリノだけの総運動量ベクトルは0で
あるから、結局、物体Mは元の運動量を保存して等速直線運動を続けることになります。
厳密には、物体Mは衝突・吸収したニュートリノの質量が増えて減速しますが、それはごく微量であり
普通は無視できます。例えば当方空間で、衝突・吸収するニュートリノによって質量が1%増えた時点
で物体Mは1%減速していますが、重力の原因物質がそんなに多く付着したらたいへんなことです。
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