ガソリンランタンの点火のコツ

はじめてガソリンランタンを使う人へ。
または、ガソリンランタンに火をつけるのが怖い人へ。

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ガソリンを使う機器は、室内で使用しないでください。
また、給油、空焼きなども必ず屋外で行ってください。

ガソリンを使うランタンやストーブは、ガスを使うものより点火が難しいといわれています。
点火するときに大きな火柱が立ち、怖かったとか、明るさがなかなか安定しないからと、ガスランタンを選ぶ人も多いと思います。

ガリンランタンがガスランタンに比較し、点火しにくいのは、ガスランタンが、ガスと空気が適切な混合比になればすぐに安定して燃焼するのに対し、ガソリンランタンは、液体のガソリンがジェネレーターで熱せられて気化し、このガスが空気と混合しなければ安定して燃えないということに起因します。

つまり、ガソリンランタンは火が点くまでのあいだにガスランタンとは違うステップがあるということですので、その違いを理解していればスムーズで危険の少ない点火方法がわかります。

ここでは、コールマンのガソリンランタンのマニュアルに書かれていることは一応理解していることを前提に、maroが注意している点や工夫している点など、+アルファについて書いておきます。

<ガソリンを入れる>
ガソリンランタンやガソリンストーブを使う場合は、なるべく満タンにしておきましょう。
満タンにしておいたほうが着火後の燃焼状態が安定しやすいです。

ガソリンを缶から直接ランタンのタンクに入れる場合は、ファンネル(ジョウゴ)やフィラー(専用の注入器具)を使います。今売られている純正品は、満タン近くになると自動的に止まるようになっていますので、それ以上は入れないようにしましょう。
入れすぎると、キャップを緩めたときに、ガソリンが吹き出ることになります。

またファンネルを使って給油する場合にガソリン缶の注ぎ口を下にしていると、ちょっと傾けただけでガソリンが出てきてしまいます。ガソリンが缶に半分以上残っている場合は、注ぎ口を上にして給油します。
maroは缶からSIGGのボトルに移し、ボトルからSIGG用のスパウト(注ぎ口)を使って給油しています。
チョロチョロと少しずつしか出ませんが、その分安全。急いで点けたい時にはちょっとイライラしますが、普段はのんびりとやってます。

給油し終わったら、缶もボトルもランタン・ストーブも、キャップは硬すぎない程度にしっかりと締めておきましょう。

<マントルを空焼きする>
コールマンのマニュアルでは、「マントルをつける」という項目になっています。

空焼きしたマントルはとてももろく、ちょっと触ったり、ランタンを動かしただけで、穴が開いたり壊れて落ちてしまうこともあります。

マニュアルの順番では、空焼きをしてからポンピングすることになっていますが、ポンピングは先にしておくこと。ポンピングを先にしておけば、点火前のマントルを、ポンピングの時に壊してしまうことを防げます。

また、空焼きなどせずに、いきなり点火してしまう人もいます。
それでもたいした問題は起きません。

<点火する>
点火の仕方は、ノーススター2000とそれ以外の現行品(クリーニングレバーの無いタイプ)では少し異なります。
いずれにしてもランランが冷えているときには小爆発のような引火がおきる可能性が高いので、前髪を焦がさないように注意してください。

・ノーススター2000の場合
マニュアルには単に「自動着火ボタンを押しながら、燃料バルブを開き点灯する。」となっています。
このとき燃料バルブはゆっくり、少しずつ開いてください
ノーススターの場合は、冷えた状態からの点火では小爆発を伴うことが多いようです。

点火時はジェネレーターから噴出したガソリンは、バーナー、マントルを通り、グローブ内に入ってきますが、ジェネレーターやバーナーの温度が低いため、生ガス状態です。そしてこの生ガスが蒸発し、空気と混ざり合うと一気に燃え、時には、ランタン上部から炎を上げるほどの勢いになります。
燃料バルブを開きすぎていると、生ガスの噴出と小爆発が繰り返し起きたり、下の方にガソリンが溜まり、それが燃えることにより、煤でグローブ内側が汚れやすくなります。
点火の状態を見ながら、生ガスがジェネレーター内で暖められ、ガソリンがうまく気化されて行く様子をイメージしながらバルブを閉じたり開いたり調整し、炎が安定するようにします。

小爆発がおさまるとマントルが明るくなり始めます。それまでは自動点火装置のボタンは押したままの方が良いようです。
そしてマントルが明るくなったらバルブを全開にします。

・その他の現行品の場合
マニュアルには、燃料バルブを開け、燃料が出る音に変わったらバルブを「OFF」の位置にし、マッチの火を入れ、燃料バルブを「HIGH」にセットするとあります。

燃料が出る音とは、空気が出る「シュー」という音に「プチプチ」というような音が混じった状態です。この状態になったら、バルブを一度閉めます。

続いて火種をグローブ内に差し込むわけですが、マッチや普通のライターより、チャッカマンやガスマッチのようなライターを使ったほうが安全で点火もしやすいです。
グローブ内に生ガスが残っていると「ボッ」と引火しますが、バルブを閉めてあるのですぐに収まります。
ここでマニュアルどおりバルブを全開にすると、生ガスが大量に噴出しグローブ内で燃え、ランタン上部から炎を上げることになりますので、燃料バルブは燃焼状態を見ながら、ゆっくり少しずつ開いてください
ノーススター2000の場合と同じですが、ガソリンの状態をイメージすることが大切です。
生ガスに点火し燃え上がるようであればバルブを少し閉じ、消えかかったら少し開くという調整をします。

うまく着火するとマントルを包むように炎が上がり、しばらくするとマントルが明るくなります。

maroの経験からはジェネレーターをしばらく暖めておくとガソリンの気化が進みやすくなるため、小爆発のような状況は少し軽減されます。

・ポンピング
点火前もそうですが、点火後もしっかりポンピングしておきましょう。
点火前のポンピングの目安は、シングルマントルの286クラスで、満タン状態で40回程度。ただしポンプカップの状態などで変わりますし、無理やり40回する必要はありません。何事も程度問題です。
今、ポンプがどんな状態か、空気が溜まってゆく様子などをイメージしながらポンピングしましょう。

点火直後は、点火のためにタンク内の圧力が下がっています。点火後に追加でポンピングをしておきます。

順調に燃え始めてからはタンク内のガソリンが温められ圧力が高くなるため、そう頻繁にポンピングする必要はありませんが、寒い時期やガソリンの残量が少なくなった場合などは、すぐに圧力が下がり暗くなりますので、追加でポンピングをしてやります。


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