オイルにまつわるよくある質問  Q&A



@エンジンオイルは何故交換するの?


オイルはエンジンの重要な部品の一つです。

どんなに高価なオイルでもエンジンオイルの性能は徐々に低下していきます。

(これはAMALIEもYACCOもロングライフではありますが、同様です。)

ですから、一定期間で交換する必要があるのです。自動車メーカーではその時期を明記していますから参考にして下さい。

さて、性能低下の原因ですが最大の問題は意外にも水なんです。

ガソリンは主に炭素と水素でできていますが酸素と化合 して燃えた時に二酸化炭素と水になります。

この水がピストンリングを吹き抜けたりしてオイルパンに落ちてきます。

オイルの代わりに潤滑部に回ると大変な事になりますから、オイルは水分をエマルジョン化して危険を回避するのです。

しかし、限界があるので何らかの方法で排出しなければなりません。

つまり古いオイルを捨てる事、これがオイル交換の 目的なのですね。


AオイルはいつもレベルゲージのMAXまで入れたほうがいいの?


オイルは多ければ良いというものではありません。

多く入れ過ぎるとクランクシャフトがオイルを掻き混ぜるので、パワーと燃費に悪影響を与えます。

オイル交換をしたら燃費が悪くなったという人はオイルの入れ過ぎを疑ってみてください。

その他にも掻き混ぜた泡立つとオイルポンプがエアを噛む恐れもあります。

普通エンジンオイルには泡立ちを防ぐ添加剤 が入れられていてポンプがエアを噛むことは防ぐようになっていますが、

泡立たない方が良いのは当然です。

ですから オイルはレベルゲージの中間にあればOKです。

特にエレメントを換えた後は一度エンジンを回して確認してください


B余ったオイルは次の交換までとって置いて大丈夫?


オイルには酸化防止剤という添加剤が入っています。

つまり酸化させにくさせるものですから冷暗所に保存する場合は 問題ありません。

多くのひとは大抵こう言いますが、実は酸化防止剤が働くには一定以上の温度が必要なんです。

どういうことかというと、冷暗所では働かないのです。

ですからあまり開封済みを長期の保存することはお勧めしません。

なるべく早めに使い切ることがオイル本来の性能を引き出せます。

オイルも生物なんです。(私は1年以内に使い切ることを 薦めます。)食べ物と同じですね。

フレッシュなオイルを入れてあげてください。

AMALIEやYACCOはあえて 少量ボトルにしていますから、使わないオイルは未開封で保存できます。


Cオイルの銘柄を代えたら以前より早く汚れるようになった。オイル選びの失敗ですか?


よく考えてください。

6千キロ走っても全くオイルが汚れなかった・・・なんてどうでしょう?

オイルの基本性能を決める清浄分散性能とは燃焼で出た汚れを如何にスラッジに成長させずに溶けさせるか、という性能です。

汚れはオイルが出しているのではないのです。

燃焼によって出ているのですからオイルが以前より早く汚れるというのは オイルが良く働いている何よりの証なのです。

しかし、あまりにひどい場合はむしろ燃料系統や電気系統に問題があり不完全燃焼をしている可能性があります。

プラグをチェックして各気筒の燃焼具合を確認してください。

それ以外ではオイル上がり、

オイル下がりをしていてオイルが 燃えているケースもありますが、排気の色が白くなりますのですぐにわかるはずです。


D油温が上がった時は交換しなきゃダメ?


原則的には交換をお薦めします。

高速走行やサーキット走行、あるいはオーバーヒートなどで一時的に高温になったことのあるオイルは、

ベースオイルや添加剤の一部が変質(破壊)している可能性があるからです。


E頻繁にオイルが減るのって、放っておいていいの?


オイルが減るのは願望もこめてオイル漏れを疑ってみましょう。

駐車場にシミがあるならラッキーです。

しかし無ければご愁傷様です。

疑わしいのはオイル上がりとオイル下がりです。

オイル上がりはシリンダーとピストンリングが磨耗して書き落とすオイルリングが十分に働かなくなって、

シリンダーに オイルが入り込むことを言います。

オイル下がりは給排気バルヴのステムシールが劣化してオイルがシリンダーに 漏れ出している状態を言います。

直してしまうような胡散臭い添加剤の広告を目にしますが基本的にはO/H以外ありません。

(特に旧車乗りは週一でレベルのチェックをしましょう。)


Fオイルの硬さって?


エンジンを潤滑するオイルには様々な硬さ・・・粘度のものがあります。

エンジンのパワーロスや燃費の事を考えると低粘度のオイルが望ましいのですが、

粘度が低くて油膜が切れたらエンジンが 壊れてしまいます。そこで使用条件に適したオイルの粘度が選べるように、

米国自動車技術者協会が規格を制定したことから この分類をSAE分類と呼び、冬用が6種、夏用が5種あります。

冬用は-30℃でも十分な流動性を持つ0Wから始まり-5℃で保障する25Wまで。(WはWINTERの意)

夏用は油温100℃での粘性を計測して動粘度という耳慣れない言葉で表され20から60まで5種類あります。


元々技術規格なので非常にわかり難いですが、

一般の消費者への目安でいうと、外気温を目安に30番は30℃以上、40番は40℃以上、

50番は50℃前後の使用条件に耐えうる、ということになっています。

あくまで目安ですが。

大抵のユーザーは年間を通して同じオイルで過ごしていますが、

マルチグレードでも夏と冬はオイルの硬さを変更した方が望ましい のは言うまでもありません。


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