the★tambourines live, my back tracks-do our best!!-
at hillsパン工場 on 2009.6.28
2009年6月28日。私にとっては2回目となった、the tambourinesのLIVE。 同時にLAST LIVEでもありました。 この日を最後に、tambourinesは解散しました。
会場であるhillsパン工場の前には、珍しく長蛇の列。 LAST LIVEのために全国からファンが集まったようです。 私が中に入ると、既に客席には入り込む余地はありませんでした。 それでも必死に前に進み、中盤くらいまでステージに近付きました。 そうしないと、後から来る人たちが入れないので。 客席天井のディスプレイには、tambourinesのこれまでの歌詞が 映し出されていました。独特の表現ながらも世の中の真理を的確に 切り取ったtambourinesの歌詞は、彼ら最大の武器だったかもしれません。 それらの歌詞を通して、tambourinesからは、 学生のときも就職して以降もたくさんの感動を貰いました。 まとめて読み返しているうちに、そんなことを思い出しました。
オープニング音声としてtambourinesメンバによる
「よしだ君は何か楽器できんの?」
「マンドリン」
などのコントがありましたが、もう覚えていません。
会場が暗くなった後、アルバム『dizzy season』からの『boarding』が流れて、 メンバ全員がステージに登場。1曲目は、アルバム『my back pages』の タイトル曲『my back pages』でした。そして同じアルバムから『hijack brandnew day』『stay young』を続けて披露。 デビュー当時の曲ながら、tambourinesの象徴である 彩り鮮やかなサウンド(伝わりづらいか?)のため、 会場の熱気は一気に上がりました。
最初のMCで松永さん(Vo)が
「こんにちはtambourinesです。今の季節に合わせて夏の曲をやります。」
と曲紹介したのは『don't stop music』。
サウンド面でも独特なアレンジで「夏に聴きたい曲」に仕上がっていますが、
前述のとおり、この曲も最大の特徴は、tambourinesが描く夏の歌詞。
そして引き続きMCでは歌詞の話題。
「視野が狭くなって抜け出せなくなっているときこそ、
原点に戻って、という意味の歌詞です。」
と解説して『home again』へ。一転してバラード曲でした。その後も
『afresh wish』『never ever』『everyting is nothing』とミディアムテンポ、スローテンポな曲が続きました。
次のMCでは、ベストアルバム『my back tracks-do our best!!-』に入れてほしい曲のアンケート結果について。 アンケートでは、『everyting is nothing』が1位、2位は『stay young』と『小春日和』だったそうです。 tambourinesらしくない、スローテンポな曲が一番人気だったことに 驚きました。 しかもこの曲は、私が歌詞と同じ経験をしたという、いわく付きの曲。 それだけに、これを生で聴けたときは、それだけで過去を思い出して 泣きそうでした。
次はベストアルバム『my back tracks-do our best!!-』の話題。 ベストアルバムの1曲目に収録されている最後の新曲『rainbow』は、 PVが用意されています(PVは特典DVDとしてCDに付属)。 そのPV内でギタリストとして出演している熊の着ぐるみが ステージに登場しました(クマー)。なお、DVDではPVの撮影の 模様も収録され、そこで熊の中の人が岡田さんであると バラしているそうです。 続けてベストアルバムの最後に収録されている新曲『不確かなシアワセ』も 披露されました。
次のMCでは『rainbow』以前にtambourinesが撮影してきたPVについて。 私は『everyting is nothing』しか知らないんですが、『hijack brandnew day』『afresh wish』など、 昔からPVは用意されていたそうです。『afresh wish』では 「鳥籠の中の鳥」をイメージして撮影するため大量の羽毛が 飛んでいたそうですが、松永さんはくしゃみが止まらなかったらしいです。
次もベストアルバムの中から『セカイのつづき』と『ヘッドフォン』。 『ヘッドフォン』は前回のLIVEでも披露されましたが、当時はアコースティック バージョンだったため、アレンジが完成された今回の曲は 当時の面影はありませんでした。別の曲のようでした。
ここまで緩い曲が続きましたが、松永さんはここから テンポの速い曲に移ると宣言。そして一気に『switch』『reason』『砂漠のつぼみ』『Go Go トラベラー』へ。 LIVEの時間も残り僅かというところで『story』を披露、 ここでスタッフ&ファンからのサプライズ。 最後の『夜空に続く道』で観客が一斉にペンライトを光らせ、 松永さんは声を詰まらせながらもなんとか本編終了。 途中から歌えなくなってましたね。
アンコールの前のMCでは、グッズの紹介について。
tambourinesのCMには亀井さん演じる「ヨシオくん」なる
キャラが登場するのですが、今回のLIVEでは遂にヨシオくんグッズが
販売されたそうです。しかし松永さんからは最初
「tambourinesのグッズと一緒に売るな」
と言われたそうです(会場笑)。それでも譲歩したようで
この日一緒に販売されていましたが、tambourinesとバンド名
を入れることは許可が下りなかったそうです。
アンコール1曲目は、ベストアルバムにも収録され、 カップリング曲ながらファンの間では名曲との呼び声高い『小春日和』。 歌詞じゃないですが、実際に我々tambourinesファンは こんな景色を忘れられずに生きていくんだろうなと思います。 しかしtambourinesといえばシングル曲以外にも 名曲は多数あり、LIVEで披露されることなく 埋もれていく名曲の数々を思うと、残念でなりません。 例として、麻井さんの自由奔放なベースプレイが堪能できる『ネバーランド』、 この季節(LIVE開催当時)に必須の曲『daisy』など、 挙げればキリがありません。
最後の曲は8年間の制作活動を支えてくれたスタッフに対する 感謝の意を述べ、デビュー曲『easy game』を披露しました。 解散は確かに惜しいですが、寧ろよくここまで続けてくれたと思います。 最後の最後まで素晴らしい曲と時間をありがとうございました。
終演後に行われた、CD購入者を対象としたサイン会では、 メンバーを代表して松永さんに花を贈りました。 デビュー以来の8年2ヶ月分の「ありがとうなきもち」は、最後の最後で本人たちに返すことができました。