第2回特別演総会

at 渋谷O-crest on 2008.01.26


注:文中で斜字体で書いているものは、曲名が不明のものです。

早くもこれが年内4本目のLIVEです(3本目は出演者が出演キャンセルのため記事無し)。 20年前GRASS VALLEY等で活躍した出口雅之さんの新しいバンド、 ローマとしきのLIVEも昨年の6月7日、8月11日(ワンマン:第1回特別演総会)に続いて これが3本目ですが、それらは全然曲を知らない状態で行きました。 しかし今回はアルバム発売後初のLIVEでした(私にとって)ので、 漸く詳細を残せる状態に。

先ずこのバンド、曲以外に様々な出し物によって観客を驚かせます。 通常のステージでは絶対お目にかかれない、度肝を抜く演出の連続。 昨年6月のときはメンバが登場するや否や通販番組のパロディを始めたり、 8月に至ってはメンバが客席後ろで取立てのコントを始めてしまいました (これらはデビューアルバム『乗ったままお金!』にも収録されています)。 今回はどんな風にメンバが登場するのかと思ったら、客席の上に ヘリコプターの模型が。そして底から人形が垂れ下がってきて、 続いて本物のメンバがステージに現れるという演出。 うーむ、やはりこのバンドは読めません。

ステージ構成は、リードヴォーカルの出口さん(ここでは「会長」という呼称)、 コーラス&ダンスの4人(うち1人は出番少な目。入院していたらしい)、DJ、ドラム、ギター。 1曲目も異様なステージで、未発表曲でしたが何とバンブーダンス。 女性コーラスの2人が跳ねる跳ねる!次が私の大好きな曲『十一(トイチ)の恋』。 これを生で聴くために今日はここに来たようなもんですね。この曲、CDに入っているのはショートバージョンなのでしょうか。 LIVEで披露されたもののほうが長かったです。

デビューアルバムから、これも激しいダンスナンバー、『飛べ!腐食列島』を披露して、 次が『次の立ち位置に移動するための曲』これ何?で、再びアルバムから 『取立て屋ブルース』と続きました。タイトルから曲が全然連想できないと思いますが、 先ずは聴いて判断してほしいと思います。出口さん(会長)のヴォーカルは本当に素晴らしいです。 20年以上活動していても全然衰えてません。

ただ、このバンドの凄いところは、曲だけじゃなく視覚的にも観客に衝撃を与えること。 次の『投資ラバー』は、曲の後ろでコーラスの人たちが葬式のコントをしてました。 通常はコーラスのジャガーさんが遺影役となり、まりりんさんが遺影を手に遺族役、 他のメンバが参列して手を合わせるというステージなのですが、 今回はMacさんが遺影役を務めました。しかし曲の後ろでこういうコントを披露するのは、 後にも先にもローマとしきだけだと思います。次もコントがメインの曲(?)、新曲の『図々しい人』。 これはタイトルのとおり、様々な場面における図々しい人をコントで紹介するというステージですが、 これも観た人にしか説明できませんね。ローマとしきの曲はCD化されてない曲が多々ありますが、 音源だけだと面白さが伝わらないからなんでしょう。

次はMacさんのソロ曲。なんですが、その前に会長から一言。
「今日皆さんにお配りしたチラシの中に、こういう折り紙が入っていると思いますが、 これ『ひねり紙』って言います。皆さんお財布を取り出していただいて、その中に円形のものが 入っていると思います。これを紙で包んで、キュッとひねって、ステージに向かって飛ばしてください。」
金取んのかよ!更に
「因みにアルミは飛びません。径の大きいもののほうがより遠くに飛びます。 無いって方は、こういう長方形の細長い紙で構いません」
で、周りの客は本当に曲のラストで投げてるし。私は何も投げませんでした。

続いては会長が如何にラーメン好きかを歌ったバラード曲(タイトル不明)で、 その次が「なめたらあかんぜよ!」のセリフが印象的な『Vシネの帝王』、そして 毎度お馴染み『気まずいショー』。これもコントがメインの曲で、 様々な「気まずくなる状況」をステージで再現するというもの。 毎回新ネタが仕込まれているので楽しみな曲のひとつです。そして新曲が続きました。 歌詞に松戸とか柏とか入っていたような。

ここから激しく踊れる曲が続きます。先ずは『おまんた囃子』。 「ソレソレソレソレ!」で熱く盛り上がった後は、『突入せよ』。 前回は被り物(どう見ても精子です本当にありがとうございました)をかぶって歌ってましたが、 今回は無し。なお、被り物の正体はアルバムの写真を見ればわかると思います。 そして歌詞が全くわからない『メンメンミーン』と来たところで、 本編ラストの曲『乗ったままお金!』で熱い熱いLIVEは終わりました。

しかしすぐにアンコールで全員が登場し、アンコール1曲目『池袋は渋谷より埼玉に近い』。 タイトルや歌詞もキてますが、曲調が演歌調で、ダンスミュージックが多かったステージ全体を通してもかなり異色。 しかしこれが1stシングルです。そして彼らに残された時間は残り僅か。 ここでこの日最後の曲が披露されましたが、それは1曲目の再演。 またしてもバンブーダンスでした。しかし今度は飛び入りの観客や、 後ろで演奏しているメンバまでバンブーダンスに挑戦。 ギタリストがギター演奏しながらバンブーダンスなんて絶対真似できません。 こうして、何から何まで観客の度肝を抜く異常な時間は激しいダンスと共に終わりを告げました。

GRASS VALLEYとかREVとか、彼の過去の曲と比較するとあまりにもアレな曲でそのギャップが面白いです。 勿論、昔の曲を知らなくてもローマとしきのステージだけでじゅうぶん笑えます。 とにかくこれはテキストでは説明しきれません。


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