岩坂士京ライブ〜レンガ色の想い出〜
at 南青山MANDALA on 1999.09.04
季節が夏から秋へ変わろうとしていた9月4日、再び岩坂さんのライブが行われました。18:00、ほぼ定刻どおり岩井さん(G)、塩入さん(Pf)、岩坂さんがステージに登場。 まずは岩坂さん、ベースを手にして1曲目『レンガ色の想い出』へ。前回(7/19)に行われたライブの続編という形でこのライブは始まりました。MCでは「またこのMANDALAでライブができたのも、皆さんのおかげです。」 と観客に挨拶。続けてベースを弾きながら『涙のかたち』『心の地図』を披露。ベース弾いてる岩坂さんを見て思ったんですが、岩坂さんの指って、すごくキレイなんですよね…。 どうでもいいようなこと書いてしまいました(笑)。また、この後のMCで「ベースを弾いてると音楽始めた頃の自分に戻っていく気がする。」と言ってました。
続く『さよならは言わないで』を含めた最初の4曲は、ベースの弾き語りでした。やはり岩坂さんはベースがいちばん似合ってるように思うのですが。『さよならは言わないで』のあとは、自分の音楽的ルーツの話。 岩坂さんの父親はクギ師(パチンコ台の釘打ち)で、昔はパチンコ屋の上に住んでいたそう。「で、小学校の頃は1日の始まりが軍艦マーチ。だから軍艦マーチを聴くと何かが始まるような気になる、そんな小学生だった。」と語っていました。 さらにパチンコ屋の有線放送からいろいろな音楽を聴いていたのだそうです。そして自分のルーツともいえる曲を披露する、と言ってカバー曲を2曲歌ってくれました。チューリップの『青春の影』とH2Oの『想い出がいっぱい』です。 これらの曲が時代を越えて歌い継がれているように、岩坂さんの曲もいつまでも私たちの心に残っていてほしい、そう思いながら聴きました。
そして恒例の(?)観客が書いたアンケートを読む時間。「想い出についてお書きください」というものでした。ここでアンケート用紙を持ってステージに現れたのがマネージャー稲生氏。9月4日がちょうど彼の誕生日ということで、会場のみんなでバースデーソングを歌いました。ちなみに岩坂さんは彼のことを「いなおっち」と言ってました(笑)。 前回同様アンケートを読み上げ、それに対し岩坂さんはコメントをくださいました。今回読まれたのは「ボランティア活動の想い出」「高校時代の想い出」「バイト先での恋愛の想い出」、そして私が書いた「受験のときの想い出」。まさか自分のが読まれると思ってなかったので、岩坂さんに名前を呼ばれたときはすごく恥ずかしかったです。 また、岩坂さんは、私が前回のライブに来ていたことを覚えていてくれたので、本当にビックリでした。 アンケートが採用された人たちには岩坂さんのサイン入りグッズプレゼント。レア物だとは聞いていましたが…何と、それぞれの扉を開いて・非売品テレカに、さよならの街角・シングルジャケット型メモ用紙(サイン入り)! こういうグッズもっといっぱい作って会場で販売してくれれば絶対買うのにな〜と思ったのは私だけではないはず。
次なる曲は新曲『君と僕の間に』。岩坂さんはここでやっとギターを手にして歌ったのです。岩坂さんが言っていたこの曲のテーマは「普通の恋愛」。とても純粋で良い曲だと思いました。続けて『優しさの条件』『雨』とステージが展開されました。 それぞれギターとピアノだけで奏でられたこの2曲は、改めて岩坂さんの作るメロディの美しさを気づかせてくれます。MCでは、岩坂さんがファンから頂いている手紙のことをお話してました。「僕に送られてくる手紙の中には『勇気づけられた』とか書いてるんですが、中には深刻なものもあって…僕は別に自分で思ってることをただ歌にしてるだけなんですが、 曲を聴いてそんな風に思ってくれてるのが嬉しいです。」と。 きっと岩坂さんの歌には人を動かす大きなチカラが秘められているのだと思います。だから普段泣かない人でも岩坂さんのライブでは泣いてしまったり…。
ここで岩坂さん「皆さんも一緒に歌ってください。恥ずかしいって人は…そこでお酒売ってるからそれ飲んで(笑)。」と言って『この空にKissしたい』を、ギターを手にして熱唱。次の『smile〜いっさいがっさい忘れたい〜』は、久し振りに観客のみんなで歌いました。 昨年のライブ以来またやってほしいと思ってた曲なので、嬉しかったです!そのまますぐ次の『風』へと流れ、最後のMC。「最後の曲は…今日初めて聴く人もいるかもしれませんが、本当に大好きな曲で、これからもずっと歌っていきたいです。after the rain」と、 ピアノのイントロから『after the rain』を披露。前回のライブでこの曲は好評だったらしく、また聴くことができてよかったです。無理して来た甲斐ありました。
すぐさまアンコールで岩坂さんたちがステージに再登場。「ありがとうございます」という岩坂さんの言葉に続くラストナンバーは、冬のバラード『Melody Fair』。こうして2回に渡るアコースティックライブは終了しましたが、「2000年までにもう一度ライブを!」、これは私を含めた全てのファンの願いとなったことでしょう。 岩坂さんのライブステージの素晴らしさがこれから先、多くの人々に伝わってくれると信じて…。