真夏のリリアン祭 第2部

at 日本青年館 on 2008.09.14


真夏のリリアン祭、ここからは第2部の開始です。

既に日は沈み、街灯に明かりが点るようになってからの開場。そして第1部と同様に 開演時刻の10分前には、グッズ紹介アナウンスが流れました。 私は第1部の失敗を省みてそれより早く席に着いていましたが、第2部は祥子さまと祐巳。 売店にタペストリーを買いに行った祥子さまでしたが、店員は売ってくれないようです。
祥子さま「私はただ祐巳のタペストリーを500本くださいって言っただけですもの」(会場笑)
祐巳「そんなに必要ないじゃないですか、清子小母様じゃあるまいし。」
祥子さま「だってお屋敷の全部の部屋に祐巳を飾りたいんですもの」
由乃「そんなに部屋あるんだ!」
そして暫くすると、今度は観客への諸注意アナウンス。これが何と蓉子さまと聖さま。 リアル聖蓉か?リアル聖蓉なのか?日本青年館前で蓉子さまは聖さま・江利子さまと待ち合わせていたはずが、 現れたのは聖さまだけ。
聖さま「江利子?先に(=第1部から)行ってるって言ってたけど」(会場笑)
聖さま「これからは私の時代だわー、って言ってた。前にこんな風におかしくなったことあったじゃない。虫歯だ。」
蓉子さま「それだわ!」
やがてアナウンスを終えると江利子さまが合流し、
江利子さま「ごきげんよう。」
蓉子さま「歯は大丈夫?」
江利子さま「歯?ところで第2部はカメラが入っているらしいわよ。ということは、後日DVDで発売されます!」
聖さま「盛り上がるだけじゃなく、DVDも予約していってね!」
蓉子さま「私が心労のあまり倒れることのないようにご協力をお願いします。」
とグッズの宣伝も忘れずに。いよいよ開演時刻が迫ってきました。

最初は生アフレコから始まりました。第2部は卒業生中心、ということで時間軸は祐巳たちが1年生の頃に戻ります。 篠原さん(蓉子さま役)、生天目さん(ここでは江利子役)、豊口さん(聖さま役)もステージに加わりました。 体育祭の準備中、体育倉庫に閉じ込められてしまった祐巳・由乃・志摩子のセリフから始まりました。
由乃「ここは密室の土蔵みたいなものね。捕物帳なら若い女の死体が見付かって密室殺人になるんだけど。」
祐巳「いやなこと言わないでよ!薄暗くて気味悪いのに」
志摩子「(地獄少女風の口調で)ふたりとも?」(会場拍手喝采)
能登さんだから出来るシーンですね。どうりで志摩子のセリフが無かった訳だ。 祐巳「志摩子さん、いたの!?」
志摩子「最初からいるじゃないのー」
さすがになかなか戻らないことを心配して祥子さまと令さまが様子を見に来ますが、2人共鍵を持っていません。 更には職員室にも誰も残っていないようです。
由乃「このまま朝になっちゃったら」
志摩子「寝袋と着替えを持って来ればよかったわ」(会場笑)
祐巳「お姉様、助けてくださーい」
祥子さま「窓は無いの?」
祐巳「通気孔はありますが、鉄格子が付いています」
祥子さま「それならスープは無い?囚人が鉄格子にスープを吹き掛け、鋼鉄の棒を折ってしまったそうよ」(会場笑)
祐巳「無理そうです。せっかくのアイデアなのに」
祥子さま「壁を破れば脱出できるはずよ」(会場笑)
祐巳「そんなの無理ですよ」
祥子さま「やる前から無理って言わないの!」(会場笑)
そこに江利子さまと聖さまが現れますが、
江利子さま「鍵なら」
聖さま「困ったねー私たちは鍵を持ってないし(棒読み)」
もうオチは読めましたね。
令さま「助けられる方法があればいいんですが」
聖さま「祥子が頑張ってんだし」(会場笑)
祥子さま「祐巳、左パンチ!左を制するものは世界を制す!内角を狙って抉るように!」(会場笑)
これは美紀さんのアドリブですよね。絶対に。祥子さまの暴走なのか美紀さんのアドリブなのかは知りませんが、 勢いは止まらず
由乃「映画だと地下にトンネルを掘ったりするんですけど」
祥子さま「それよ!祐巳、地面を掘りなさい」
それにしてもこの祥子さま、ノリノリである。しかし蓉子さまが現れて、ここでネタばらし。
蓉子さま「鍵があるんだから、それで開ければいいじゃない」
祥子さま「へ?」
江利子さまが鍵を持っていて、これで祐巳たちは助け出されました。

生アフレコはここで一旦中断し、トークショー第2部開始!先ずは出演者8人の自己紹介から。 しかし美紀さんはここでもやってくれました。
美紀さん「ロサ・キネンシス、小笠原蓉子役の」(会場爆笑)
篠原さん「いつの間に私は小笠原家の養女になったの?」
最初からクライマックスですね。これにはほかの出演者もつられて
池澤さん「ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン、島津令役の池澤春菜です。結婚したってこと?幸せです!」
と全速力で飛ばしてくれます。開始早々既に、「乙女の園」なんて状態ではありませんでした。

自己紹介に続いては「薔薇のダイアログ」と題し、過去の約5年間の、マリア様に関する思い出の品々を写真に 撮ってきてもらうというコーナーでした。ここでの進行役は植田さん。

洋館 / 植田さん
アニメが始まった直後くらいの頃に植田さん・美紀さんの2人で洋館で撮影したときの写真だそうです。
白薔薇姉妹 / 豊口さん
豊口さんの公式Blogにも掲載されていたので既にお馴染み。志摩子を奪い合う姉と妹、ということで、 能登さん・清水さんと3人で撮った写真でした。なお、清水さんは別バージョンの写真を持っているそうです。しかし
能登さん「これ、知らない。いや、撮った!撮った!」
豊口さん「いたでしょ?」
薔薇3色 / 美紀さん
箱根で写してきたと仰る、紅薔薇・黄薔薇・白薔薇の写真セットでした。私も淡路島の植物園で同じことしましたよ(日記参照)
薔薇グッズ / 篠原さん
ファンから貰った薔薇グッズの数々。篠原さんならきっとどれもお似合いでしょうね。
かき氷 / 池澤さん
各キャラをイメージしたシロップの、かき氷の写真でした。江利子さまは杏の中にババロアだそうです。
池澤さん「意外性ってことで」
生天目さん「ババアってことだと思った」(会場笑)
ひとしずく / 生天目さん
生天目さん・静さんの2人でユニットとして活動していた頃の写真でした。アニメ放送時にもCMが入ってましたね。
DVD / 静さん
お酒を収納するカウンタにはマリア様のDVDも収納しているそうで、DVDの特典の写真でした。 お酒ってオチではなかったのが意外。でもこの作品、お酒と共に愛されてますね。
ケ■■ / 能登さん
オチは能登さん。まさにこれこそオチ。どう見ても他作品の収録現場です本当にありがとうございました。 能登さんらしいといえば、らしいですが、DVDには入れられるんですか?

そして第1部と同様に、「リリアンかわら版」としてアニメ4thの紹介。放送開始時期と放送局、新キャラの公開と、 紹介内容は第1部と一緒でしたが、ここではそれに加えて卒業生の方々のお話も聞けました。 蓉子さまはOVAシリーズでは一度も出番が無かったそうなので、その分 やる気に溢れている模様。第2部では、第1部に情報が追加されました。それが、可南子の両親(厳密にはこの表現が正しいかどうかわかりませんが、ここでは省く)。 小説にも絵が出てこなかった細川夕子が遂に。しかもキャストは川澄綾子さん!リアル百合が来ましたか? でも担当キャラは子持ちの人妻なんですよね。そして可南子の父親も。キャストは小山力也さんでした。 しかし彼の名前が発表された瞬間が今日いちばんの歓声って何よ。そして注目の有馬菜々ですが、 第1部を御覧になった方には御存知のとおり、ステージにも出ている生天目仁美さん。 第2部では本人が現れた後だったため、スクリーンに「CV:生天目仁美」と映されての発表でした。

第1部、そして夏のリリアン祭と同様に、ここでもスール対抗ゲームのコーナーが用意されていました。 但し、白薔薇チームは1人足りないため、ここでゲストとして清水さんが加入。 内容は夏のリリアン祭と全く同じ、連想ゲームでした。各出演者、いやな思い出が蘇っていたようです。

1問目「体育祭といえば」:紅薔薇は応援合戦、はちまき、玉入れ。黄薔薇は生天目さん・池澤さんが玉入れで 揃ったと思ったら、静さんだけ組体操で「令ちゃんのバカー!」でした。白薔薇は玉入れ、ジャージ、騎馬戦で全チーム揃わず。
2問目「マリア様がみてるといえば」:ここで白薔薇チームがロザリオで統一して、見事優勝! 見事、結束の強さを見せつけましたね。 ほかのチームですが、書いたものがスクリーンに映し出されないため、わかりませんでした。 私の席からじゃ遠すぎるんですよ。DVD買えってことですか?予約しましたけど。

しかしここで私は、ある異変に気付きました。第1部や夏のリリアン祭で行われた応援合戦はありませんでしたし、 クイズコーナーはあっさり終了。賞品も用意されていませんでした。 このまま終わるには明らかに早いのです。残りの時間はまさか、歌?

ステージが暗くなり、残ったのは植田さん、美紀さん、篠原さんの3人。そして小説「マリア様がみてる」から 祥子さまと祐巳の出会い及びスールの契り、「Answer」から蓉子さまと祥子さまの出会い、「ロサ・カニーナ」から 姉との接し方に悩む妹、といった具合に小説本編の中から紅薔薇の特徴的シーンを次々に生アフレコで披露。 それが終わったかと思うと、聴き慣れたイントロが流れ、それに合わせてマイクを手にした3人が ステージ前方に揃いました。2005年リリースのイメージアルバム収録曲『紅薔薇のテーマ』を歌ってくれました。 まさかこれを生で聴ける日が来るなんて思っていませんでしたし、先のアフレコからの感動的な流れ。 ただ一言、やられました。3人の、特に篠原さんの歌声には全身が震えました。

同様に黄薔薇は、「ハレの日」から由乃の入学式当日、「黄色い糸」から江利子が令を妹に迎える場面、 最後は「当たり前のようにそばにいて、いつの間にか隣にいて、するりと心の中に入っていく、それが黄薔薇姉妹」と結んでいました。 黄薔薇の特徴的シーンって言ったら江利子さまのプロポーズなんだか死にそう由乃さんリバース事件だと思うのですが、 それらを差し置いて何この百合シーン。黄薔薇は笑いを取るポジションでしょう? 生アフレコの後は、これもイメージアルバムからの曲『Ma Soeur』を披露。

最後に白薔薇は、「片手だけつないで」での聖と志摩子のスールの契りの場面、そこから聖の卒業を経て、 「ロザリオの雫」から志摩子が乃梨子を妹にする場面、「チャオ・ソレッラ」から志摩子の帰りを待つ乃梨子。 と、ここで流れてきたイントロは、イメージアルバムの収録曲なのですが、『翼』でした。 白薔薇だけ1曲目ではありませんでしたね。アニメの白薔薇総集編DVDでも豊口さんたちが この曲を気に入っていたような発言をしていましたし、彼女ら自らの選曲でしょうか?

ステージ全体を通して言えることですが、スールどうしは勿論、各キャラ相互の絆は 本当に強いものがありますね。それはきっと、姉が卒業しても妹へ、と受け継がれていくものなのでしょう。 2008年9月現在、小説本編では祥子さまたちが卒業間近ですが、卒業しても それはきちんと描き続けてほしい、終わらせてはいけないのだと曲に耳を傾けながら確信しました。 今野先生、わかってますよね?

感動で身動きできないくらいの時間が過ぎたら、
植田さん「第2部はここでお知らせです」(会場笑)
と、第1部同様にアニメ4th、大晦日だよマリア様祭り(美紀さん談)、 小説版最新刊の発表などが行われました。トークショー最後はプレゼントコーナーとして、 またサイン入りボールを投げてました。しかし私の席2階席、しかも後ろから2列目。 第1部同様、両極端な位置だったため飛んでくる気配は一切無し。 それでも私は祐巳&瞳子のタオルを掲げて必死にアピールしました。気付いてくれたかな。 それに、ボールが届かなくても感動は届いていたので、場所は関係ありません。 全て投げ終わったら、一人一人が作品への愛とファンへのメッセージを発して、トークショー第2部は終了しました。

フィナーレは今回も生アフレコ。時間的には第1部の体育祭の続き、 卒業生である蓉子さまたちが遊びに来ていた、という設定でした。
祥子さま「すみませんお姉様、せっかく来て頂いての(かんだ)、頂いたのに、みっともないまねをして。」
蓉子さま「私は、素のままの祥子のほうが好きよ。」
祥子さま「(笑いつつ、地声で)お姉様」
蓉子さま「今ちょっと素が出すぎました」(会場笑)
みんな帰ろうとした後、偶然にも、体育祭終了後に次々に人が集まる薔薇の館。 賑やかなお茶会の風景をステージで再現し、最後に出演者全員で
「ごきげんよう」
客席は明るくなり、全てが終わったことを知らされました。 アンコールとかやったら出てきてくれたのかな?と一瞬考えましたけど。 こうして、第1部、第2部合わせて約4時間のステージは、感動のまま幕を下ろしました。

書きたいことはまだ山ほどあるのですが、前の週から腕を負傷しているため(日記参照)、 今回の更新ではここまでです。腕の痛みが治まって、まだ覚えていることがあれば、追記します。



追記:日本青年館1階に表示されていた公演名の写真。

秋のリリアン祭


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