doa LIVE "open_door" 2011 Spring
渋谷CCレモンホール // 2011.7.10
徳永暁人さんを生で見たのは、私が高校を卒業した直後でした。当時徳永さんは別のBANDの一員として活動していました。 その後、徳永さんはdoaを結成。doaの一員として再び私の前に姿を見せてくれたのは、2011年です。 あれから何年経ったでしょうか。ここまで長かった!勿論「doaの徳永さん」としてお目に掛かるのは初めてです。 私にとってdoa初のLIVEでした。
また、doaの3人にとっても、この日を迎えるまで長い時間を過ごしました。 タイトルにSpringと入ってるのは、3月に別の場所で開催予定だったからです。 その会場が使えなくなって、4ヶ月。遂に「その日」は訪れました。 新しい会場は、渋谷CCレモンホール。昔「日本武道館」って言ってた場所ですね。いや「中野サンプラザ」でしたっけ。
私にとってdoa初のLIVE。記念すべき1曲目は、彼らの2ndシングル『白の呪文』。 もういきなり、私の知ってるdoaと違いました。こんなに綺麗な曲だったか?3人ともこんなにかっこよかったか?と、 認識の違いにショックを受けて放心状態でした。次の『青い果実』も同様でした。
続いての『カンニン袋を切り裂け』は、シングル収録バージョンはアコースティックアレンジですが、
LIVEではフルバンド編成で披露されました。それだけでは終わらず、大田さん(Vo,G)の
「小学校の頃、児童会長やってました」
のセリフ入り!doaはLIVEでここまでやってくれるんですね。
次の『春一番に』も含め、ここまではデビュー直後の曲が中心でした。
次は吉本さん(Vo)から
「ここからは、座って聴いてほしい曲があります。doaのシングルには毎回英語の曲が入っていますが、今日はその中から1曲聴いてください」
と曲紹介があり、吉本さん作詞の『I would be honest』へ。
『Now and Forever』の次は徳永さん(B,Vo)の
「梅雨も明け、夏真っ盛りですが、春の曲を歌いたいと思います」
という曲紹介から、彼がリードヴォーカルを務める『はるかぜ』、
それに続いて『心のリズム飛び散るバタフライ』が披露されました。
また、大田さんリードヴォーカルの『アツイウチニウテ』『自由という名のブランド』も披露されました。
doaの3人は声質が近いこと、アレンジの方向性が一貫していることから、CDで聴くと誰がリードヴォーカルでもあまり違いを感じません。
しかしLIVEだと、誰がメインになるかで全然違うBANDのように見えますね。
また、MCでは会場がある渋谷をテーマにトーク。
吉本さん(大阪出身)「徳永さんは神奈川でしょ?渋谷近いんじゃないの?」
徳永さん(神奈川出身)「いや遠いよ」
吉本さん「秦野でしょ?何処にあるの?」
徳永さん「山のほうだよ!言わせんな!知ってるくせに!」
吉本さん「大田さんは?」
大田さん(愛媛出身)「昔東横線沿線に住んでまして、渋谷にはよく通ってました。渋谷の奥のほうにある富士そばは店内に椅子があって」
徳永さん「椅子あるの?」
大田さん「その店だけ広いんです。そこでかつ丼を食べるのが、渋谷に行くときの楽しみでした」
吉本さん「ああああああああああ!もうわからへんわ!」
ということで次の曲とメンバー紹介へ。キーボードが元OOMの大楠さん、ドラムが元Cunning Antyの鶴屋さんでした。
解散後もこうしてお会いできるのは嬉しいのですが、本当ならdoaのサポートじゃなくて、それぞれの自身のステージで会いたかったです。
LIVEもいよいよ佳境へ。徳永さんのベースソロからどんな曲が始まるのかと思ったら、『英雄』でした。 これがdoaのLIVEでいちばん盛り上がる曲のようで、イントロが判明した直後から会場全体が異常な興奮状態でした。
最後のMCでは吉本さんの口から、3月のLIVEの直前になって震災が発生したこと、暫く音楽が手につかなくなったこと、 実際に東北を訪れたこと、そしてそれを元にして今回のために新曲を作ったことについて説明がありました。 その新曲は『We are one』。「LIVEまでに覚えてみんなで歌いましょう」という意図から、 doaの公式ページで無料配信されていましたが、doaの3人は、無料配信期間をスタッフに確認せずに勝手に延長してくれました。 そして『We are one』を会場全体で合唱して(歌うときは「指1本」で)LIVEは幕を閉じました。
アンコールでは徳永さんのピアノ演奏から始まり、『One Love』へ。
徳永さんはベース以外にもピアノから管楽器まで、1人で何でも出来ますね。
最後は『FREE WAY』『愛は太陽のように誰にでもふりそそぐ』で、LIVEは完全に終了。
しかし最後の曲で、吉本さんがやらかしました。『愛は太陽のように誰にでもふりそそぐ』の歌詞を間違えたらしく、
演奏を途中で中断して
「もう1回!」
本当にdoaのLIVEは最後の最後まで何が起こるかわかりませんね。
吉本さんがステージを下りて観客席、それも2階席まで来て歌っていたりと、
長年doaを聴き続けていても予測不可能なことが次々に起こり、刺激的な夏になりました。