DEEN LIVE JOY COUNTDOWN REQUEST SPECIAL 〜007 大阪より愛をこめて〜

at グランキューブ大阪 on 2006.12.31-2007.01.01


当日昼は東京で過ごし、それを途中で抜けて大阪まで駆けつけたとか、 会場にたどり着くまでに紆余曲折ありましたが、その辺は全て当日の日記を御覧ください。 当日券は買えたのでLIVEを観ることはできました。

場所が秋田なら公演後に実家に泊まるという手が使えますが、 過去には神戸、北九州、そして大阪。これは何に対する罰ゲームですか?

それでもDEENのカウントダウンLIVEへの参加に至った決定打は、 事前に行われていたリクエスト募集。披露してほしい曲をファンから 募集し、それに従ってセットリストを決めるそうで、 前後に行われていたツアーの内容とは一味も二味も異なるものに なることは間違いないと睨んでいました。

開演直前に客席到着。さすがに開演が遅れて「気づいたら年が 変わってました」ではまずいので、定刻どおりに客席が暗くなり、 オープニングSEが流れました。そして1曲目は・・・ 最新シングル曲であり千葉ロッテ応援歌でもある『ダイヤモンド』! いきなり観客の熱気は最高潮でした。 最初は2006年10月発売のアルバム『Diamonds』からの曲で来るのかと思いきや、 『Memories』『瞳そらさないで』と懐かしい曲が連続。 『瞳そらさないで』は田川さん(以下、巨匠)の動きが面白かったです。

次は
「アルバム『Diamonds』からどうぞお楽しみください」
との池森さん(以下、秀たん)の紹介から、『虹の彼方へ』『ロッソ!!』 が来ました。『ロッソ!!』は会場へ向かう途中、私の前方を歩いていた 2人組が口ずさんでいて、「目的地一緒か!」と心の中で 突っ込んだのを覚えています。

最初のMCとメンバー紹介はこのあと。先ず
「客席が(斜面になっていて)ずっと後ろまで続いてて、 ここ(ステージ)からの光景が凄いです!素晴らしい会場ですね。」 「2階席にいるあの人たちはVIPの方々ですか?」
と会場について触れ、今日のカウントダウンLIVEの核である リクエストコーナーへ。曲と共に寄せられたメッセージをラジオ風に 紹介するそうです。リーダー山根さん(以下、公たん)->巨匠->秀たんの順に、 曲名を伏せたまま紹介していきました。 歌詞の内容と照らし合わせれば何となくタイトルは絞れますが、 公たんは
「曲名無いと感情移入できないよね」
と仰ってました。ここで披露されたのは、1996年リリースの 『素顔で笑っていたい』と1995年リリースの『少年』でした。 どんな辛いこと起きたとしても無口で逃げる真似はしたくない・・・ 10年以上前の曲ですが、今の時代でも 評価されるべき歌詞だと思います。

ここでギタリスト・巨匠のソロコーナー。 巨匠はDEENとは別にインストバンド「THE SONIC TRICK」もやってまして その中から『MEMORIES OF THE PAST』をバンドのときとは異なる、 巨匠のギター1本だけのスペシャルバージョンとして 披露してくれました。幻想的な美しい音色に、 時が止まったかのようでした。次のMCで
「この曲はオーボエ奏者、宮本文昭さんのアルバムに提供したもので、 それをSONIC TRICKがセルフカバー、更に今日は僕一人の スペシャルバージョンでセルフカバーしました。」
「曲の途中で拍手が起きたときはびっくりしました(会場笑)。 まだこのあとサビあるのに、って」
とコメント。

続いては公たんもキーボードからギターへと楽器を代え、 アコースティックコーナーへと突入しました。 先ずはアルバム「Diamonds」からの『扉』。 そしてこれもリクエスト企画で上位に入ったという 『海の見える街〜Indigo days〜』。シングル『夢であるように』の カップリング曲でどのアルバムにも収録されていないためか、 秀たんも「この曲が選ばれるのは意外」と話していました。 2006年最後の曲に選ばれたのは
「僕は北海道の生まれで、この時期雪が多いのですが今年は 少ないようで、そういうところで温暖化を感じたりします」
と語った後に披露された『遠い空で』でした。 1998年リリースとこれもだいぶ前の曲ですが、 降雪をイメージしたPVが今でも印象に残ってます。

いよいよ2006年も残り10分、というところで、秀たんと公たんは 紅白の結果が気になると言ってステージから引っ込んでしまいました。 それよりその時間、紅白は放送してないでしょう? 残った巨匠がナビゲータとなって、サポートのベーシストとドラマーに コメントを求めたりステージの模様替えスタッフの様子を実況 してましたが、2人はすぐに戻ってきました。 そして会場に時報が流れると共に着々と時間が進むんですが、 秀たんは10秒程フライングでカウントダウンを始めてしまうなど オロオロしてる様が面白かったです。最後は全員で
「3、2、1・・・Happy New Year」
そして新年を迎えた直後、DEENの皆様はしゃぎすぎです! 「どうしていいかわからなくなった」そうですが、 秀たんにはこんなエピソードも。
「10代の頃、ハワイで新年を迎えた訳ですよ。 そしたら『3、2、1・・・Happy New Year』の瞬間に近くにいた見知らぬ女性がガーッって抱きついてきて(会場笑)」
このあと新年最初のステージへと移るんですが、さすがに 彼らも緊張するようで。こっちも、いったい何から始まるんだろうかとドキドキしながら見守ってました。

年が変わっての1曲目は・・・『Burning my soul』!新年早々からこんなに飛ばしちゃっていいのかってくらいに 盛り上がった後も、『ひとりじゃない』『起き上がれよBOY』『Good Good Time!!』とLIVE向きの曲が次々に披露されました。 前半(06年)は「聴かせる・感動させる」を重視したステージでしたが、後半(07年)は勢いで押していく感じでしたね。 LIVE前に不完全燃焼な出来事があってかなりグデグデな一日でしたが(当日の日記参照)、 これらの曲で払拭できました。 公たんはいつの間にかキーボードではなくギターに持ち替えていましたね。

そのまま勢いを加速させて、アルバム「Diamonds」中最もテンポの速い『Family』も披露してくれました。 冬なのに熱い熱い!本編最後は前半戦でのリクエスト企画に戻ります。 ファンによって選曲されたのは、LIVEでは欠かせないDEENの代表曲、『夢であるように』。 こうしてLIVEは一度幕を閉じました。

アンコールの最中に公たんのセリフが流れ、それでもう次の曲が読めました。 予想どおり公たんがフライングVを携えてステージに登場し、 彼がリードヴォーカルを務める曲『上海ロックスター』に突入。 まさかこれも今日のLIVEで披露してもらえるとは! ワンコーラス歌ったところで中断し、海外からのギタリスト(と紹介しながら)SHUをステージに呼び寄せる公たん。 SHUってもしかして『ANOTHER LIFE』を歌ってたあの・・・? しかし2人共本職のギタリストではないため、DEENのギタリスト、ギタリストオブジイヤー(と紹介しながら)巨匠もステージに 呼び寄せました。そしてこの3人でもう一度『上海ロックスター』へ。 公たんのリードヴォーカルも素敵でしたが、3人がそれぞれギターソロを披露してくれるという LIVEならではの時間も楽しかったです。 なお、後のMCによると、冒頭のセリフは「上海ロックスターが上海からDEEN宛てに送ってきたメッセージ」だそうです。

この時点で年が変わってから1時間近く経過。本当の意味での最後の曲は、 これもリクエスト企画で上位に入ったという『MY LOVE』でした。 余談ですがリクエスト企画の上位3曲は『夢であるように』『素顔で笑っていたい』『MY LOVE』と、 何れもバラード曲でした。どれも本当にDEENの魅力の真髄が詰まった曲ですね。

これで終わりかと思って帰り支度をしていましたが、なかなか客席の照明がつきません。 何とまだ続きがありました!本当は予定していなかったそうですが、 再度アンコールに応えてくれるそうです。 準備のため公たんは一旦ステージから退却しますが、すると
秀たん「さっきリーダーがギター弾いてたので、僕もキーボードを弾いてみようかと・・・」(とキーボードの前にスタンパイ)
巨匠「何でそうやって自分を追い込むの?」
というやりとりの後、本当にキーボードを弾いてみせる秀たん。 ピアノをやっていたというだけあって見事な腕前でした。しかも普段の作曲風景まで見せつつ
秀たん「これを聴いた山根は『メリージェーン』歌ってました。コード進行全然違うのに(会場笑)」
全3時間にも及ぶ長いLIVE。 最後は公たんもギタリストとしてステージに戻り、カバー曲を披露しながら、最後まで熱いステージを見せてくれました。

最後に。宿に戻ろうと会場を出たら会場前にバスが何台も泊まってました。 どうやら全国各地から大阪へのカウントダウンLIVE観戦ツアー (DEENのファンクラブはそういうのも用意してたんでしょうか?)があった模様。 いろいろな場所に向かうバスが来ていましたが、その中のひとつに「はかた号」なんてのがありました。 「はかた号」って・・・「水曜どうでしょう」のサイコロの旅のあのバスかと思ってつい笑ってしまいました。


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