DEEN LIVE JOY-Break 13 -NEXT STAGE-

at 三郷市文化会館 on 2008.11.15


注:曲名の後ろの括弧内は、リリース年です。

DEENの全国ツアー「JOY-Break」に初めて行ったのがJOY-Break 4でした。 それが今、JOY-Break 13です。私も年を取りました。寧ろ、取りすぎです。 一方DEENはデビューから16年目に突入、ツアータイトルも 「NEXT STAGE」と名付けられました。

その初日公演が2008年11月15日。TXに乗って、周辺に民家の無い僻地から 2本のバスを乗り継いで、しかもバスを降りるときに強い雨。 命からがら三郷市文化会館に辿り着きました。 開場時刻になり、雨やどりをしていた小ホールから一旦外に 出ようとしたとき、DEEN15周年トラックが停まっていました。 写真も撮りましたが、暗くてはっきりとは写ってません。

今日は初日公演ということで、入場するなり全員グッズ売り場の列に 並びました。勿論私も。その列は1階だけでは収まらず、 2階の通路まで埋め尽くそうかという勢い。 なんだこれは、たまげたなあ。

私はすぐに上海ロックスターTシャツに着替え(雨で濡れたので着替えが欲しかった) 2階席へ。すると1階席がざわざわしてました。 後のMCで知ったんですが、ロッテの監督が来ていたそうです。 しかも翌日帰国するというのに、わざわざその前の晩に。

さて今回のツアー前にはオリジナル作品が出ていません。 そのためセットリストが全然予想できませんでした。 日記には上海ロックスターが1曲目だったら、なんて妄想を書きましたけどね。 時刻どおりに客席は暗くなり、いよいよオープニングナンバーの披露。 何とアルバム『The Day』収録の『VOYAGE』(1998)でした。 人気の高い曲ではありますが、まさかこれを1曲目に持ってくるとは思わず。 続いては、これもカップリング曲ながら高評価の『love me』(1997)。 懐かしい曲が続きました。

最初のMCでは軽く挨拶を済ませた後、池森さん(以下、秀たん)が
「僕らと過ごす時間、みんなで楽しい時間にしません?」
とおっしゃってデビュー曲『このまま君だけを奪い去りたい』(1993)に繋げました。 その後は12月10日リリースのニューシングル『永遠の明日』の話題へ。 『夢であるように』と同様にテイルズシリーズの曲として作られたこと、 そして今日のステージではDEEN初の試み、PVをバックで流しながら 演奏すると説明し、『永遠の明日』(2008)へ。 ところが、PVが1番の間は流れてません。そこで、 後でPVだけを流す時間が設けられました(DEENの3人も、完成版を見たことはないそうです)。

しかしPVに船の映像が出ただけでNice boat.と反応する 癖はやめた方がいいですよ私。

続いては、同じテイルズの曲として『夢であるように』(1997)という流れでした。 そして直後のMCで、『永遠の明日』のPVの話題へ。撮影はニューヨークで 行われたそうです。因みに全員ニューヨークは初めてだったとのこと。 その写真はツアーパンフにあまさず掲載されていました。

なお、今回のツアーは事前にファンからリクエストを募り、 その結果をセットリストに含めたとのこと。 そして次の曲も、カップリング曲ながらリクエストが多数あった 『海の見える街-Indigo days-』(1997)。DEENファンによっては収録シングル1曲目の『夢であるように』より 高く評価している名曲だけあって、近年のLIVEでは定番に なりつつあります。しかしフルバンド編成で披露するのは この日が初だそうです。

そして次のMCでは、山根さん(以下、公たん)と田川さん(以下、巨匠) も交えて自己紹介。「何か言いたいことありますか?」と煽られて
巨匠「この前おたまを洗ってたら」
秀たん「出たよ主婦トーク(観客笑)」
巨匠「おたま洗うと水が撥ねません?」
心の中の私「あるあるー(このネタ懐かしいな)」
秀たん「水を弱めればいいんじゃない?」
巨匠「そうか、今日会場で 何かいい方法あったらこちらまで、って聞こうと思ったら」
秀たん「解決しましたね」

また、この日が初日のせいか、秀たんは若干硬さが見られました。 ペースが掴みきれていないようです。
秀たん「中盤に差しかかって皆さんも落ち着いてきた頃だと思いますが、皆さんも、ペース配分を守って-」
公たん「観客にペース配分求めてどうすんの!」
と最後はリーダーに突っ込まれてました。

続いてはツアー恒例のアコースティックコーナー。 椅子は用意されておらず、舞台上に作られたステージのフチに腰掛けて の演奏でした。先ずはこれも懐かしい2ndアルバムからの『君の心に帰りたい』(1996)、 そしてこれもカップリング曲『いつか僕の腕の中で』(1994)が披露されました。 DEENのカップリング曲はどれもレベルが高いです (筆者はカップリング曲だけでMDを1枚作ってしまった程)。 この日のステージではその特性が顕著に現れていました。

アコースティックコーナーを終えると巨匠のソロ。 聴いたこと無いナンバーでしたが新曲だったんでしょうか。 そこからは終盤に向かって勢いに乗る曲が続きました。 先ずは『Memories』(1993)『瞳そらさないで』(1994)『ひとりじゃない』(1996)とお馴染みのシングル曲。 『瞳そらさないで』は勿論巨匠の動きに注目です。 そして『Good Good Time!!』(2004)『We can change the world』(2002)も近年のツアーでは外せない曲です。 しかも『We can change the world』では巨匠はギターではなく小道具(指し棒?)を持って ステージに現れ、公たんも曲中の「ビッグニュース」のセリフ 部分を担当するなど、細かいネタが仕込まれていました。 ここまではメドレーで一気に行きました。

しかし少々の物足りなさを残りながら、次が本編最後の曲。 これもカップリング曲(厳密には異なりますが)ながら 人気の途絶えない名曲、『少年』(1996)。 どんな辛いこと起きたとしても無口で逃げる真似はしたくない、この歌詞は秀逸ですね。

アンコール後最初に聞こえてきたのは、あのリズム。 今回はセリフはありませんでしたが、もう1曲目がわかりました。 ゲストとしてフライングVを手にした上海ロックスターが 登場し、お馴染みのギターリフを披露。そして彼一人では心もとない ということで秀たんと巨匠が揃い、『上海ロックスター』(2004)からアンコールの ステージ開始。曲の終わりでは、今回は上海ロックスターがギターソロを担当。
秀たん「これは、上手いのか下手なのか」
上海ロックスター「多分、下手なんです!」
と言って曲を終え、上海ロックスターはステージを去りました。

その後のMCでも
「ゲストとして上海ロックスターが来てくれました」
「サーフィンで海を渡って日本に」
と、あれはあくまで上海ロックスターである(公たんではい)ことを強調。 後から公たんが到着したときも
「何処行ってたの?」
と聞いてました。しかし彼らも言ってましたが、アルバム『Diamond』聴いてない人には 上海ロックスターというキャラのことがわからないかもしれませんね。

続いても同じアルバムに収録の『Family』(2006)。この曲歌詞について
秀たん「歌詞にあるように、このLIVEの後に親に感謝の電話をしたいと思います。」
公たん「本当に?」
というやりとりがありました。

そして本編で冒頭部分が再生されなかった『永遠の明日』のPV上映。 DEENの3人はステージから退出しました。 モニターか何かで御覧になっていたのでしょう。 再び姿を表したら、今回のツアータイトルに含まれている 「NEXT STAGE」の説明。このタイトルは、巨匠が考えたものだそうです。 今回のツアーはベスト盤的な内容、つまりここまでの15年半を辿る ような内容で、NEXT STAGEの全貌を明らかにするところまでは 至りませんでしたが、期待はしていいと思えました。 ここまで長く続けていても、当時の曲の素晴らしさは今でも 保たれています。

そして最後は
秀たん「ベストアルバム『SINGLES+1』に入っていた『銀色の夢-All over the world-』という曲を今日は最後に」
公たん「英語バージョンで(観客拍手)」
まあ、CD化されていないだけで英語バージョンも存在するそうですけどね。 今日は日本語歌詞のバージョンを最後の曲として披露してくれました。 ステージ奥のスクリーンには歌詞が映されていて、 観客全員で歌うことになっていましたが、2階席からだと 見えにくいです。そして最後は恒例(なのか?)の
「やまねっち、やまねっち、やまねっち!」
で全曲終了。もう一度アンコールしたら出てくれるかな、 と思いましたが、客席は明るくされてました。

前回のツアーでは、1ヶ月2公演行きました。 今回もそのつもりで、次の公演チケットを購入済みです。


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