DECO CHIRISTMAS LIVE

at 赤坂GRAFFITI on 2006.12.23


今年最後のLIVE(現時点ではそのつもり)に選んだのはdee cruising orchestra、通称「DECO」(デコ)です。 ヴォーカルの出口雅之さんは1987年からGRASS VALLEY、1993年からREV、それぞれのヴォーカリストとして 数多くのヒット曲を世に送り出している人なのでバンド名を出せば少しは御存知の人もいるでしょうね。 今はインディーズに活動の場を移して久しいのでなかなか曲を耳にする機会もありませんでしたが、 15年近く活動を追っていて遂に今日がLIVE初参戦!

当日昼間は埼玉スタジアムでサッカー観戦していて、ユニフォーム姿のまま会場入りしました(当日の日記参照)。 暑くて会場で脱ぎましたけどね。前述のような輝かしいキャリアで音楽シーンを駆け抜けた人物のLIVEとあって、 会場は満員。椅子が置かれてはいるものの、空いている場所を見つけるのに少々手間取りました。 なお、会場は一見普通の喫茶店。しかし店の奥にステージがあって、ジャズ喫茶のような造りになってました。

10分程遅れて会場が暗くなり、DECOのメンバーが登場。 ヴォーカル出口さん以外のメンバーはサックス、ウッドベース、ドラム、ギターという構成で、 曲のほうもジャズのナンバーが続きました。最後に出口さんの曲を聴いたのが Suicide Sports Car(1999年)の曲で、それ以降の曲はノーチェックだったため、 知ってる曲は1曲も無し。それでも生で聴く出口さんの声にすっかりやられてしまい、 知らない曲でも存分に楽しめました。本当に地下に埋もれさせるには惜しいヴォーカリストです。 REVやソロで出したアルバム(1993-1997年)なら手に入りやすいと思うので実際に体験してみるといいですよ。

序盤のMCでは
「最初のうちはじっくり聴いて、情熱的な気分になってもらって(観客笑)、後半からは盛り上がってもらいたいなと。 あとでその辺は指示します(観客笑)」
そう言っていたとおり、中盤の盛り上がりタイムへ。
「イントロですぐ立ってもらうというのも・・・(イントロを口ずさみながら)だいたい4小節くらいしたら 立ち上がってください(観客笑)」
という出口さんの指示どおりに後半は会場全体で盛り上がれる、より情熱的なステージが繰り広げられました。 前半同様、知ってる曲はひとつもありませんでしたけどね。 曲のSEも出口さん自ら操作してるんですが、始まると同時に歌い出さなければいけない曲がありました。
「(操作の姿勢になって)この状態で歌い始めるのってマヌケだよね(観客笑)。 笑って歌えなくなったらどうしよう」
との懸念のとおり本当にツボに入ってしまい、歌えなくなる出口さん。 渋いステージの中で意外なハプニングもありつつ、LIVEは一旦幕を閉じました。

店内に楽屋は無いらしく、ステージを降りたメンバーは私の横を通り抜けて 後ろにあるカウンタへ。その状態でアンコールが起きましたが、メンバーがすぐ見える位置にいるのに アンコールするのって不思議な感覚でした。アンコールで披露された曲は、懐かしいGRASS VALLEY時代の曲、 『MY LOVER』。しかもジャズバージョンにリアレンジが施されて。 これがこの日唯一の、私の知っている曲でした。もっと昔の曲をやってくれてもよかったんじゃないかと思うんですが・・・。

2回目のアンコールで出てきたときには、昔林原めぐみさんと一緒にやってたラジオの話題も出ました。 まさかここでめぐさんの名前が出てくるとは!
「林原さんから曲書いてくださいって言われて、でも声優には書かないんで、と言って断ってて。 で、後でオリコンチャート見たら3位とかで、やっぱり書いとけばよかったなと(観客笑)」
そしてそのときカバーしていたクリスマスソングを披露してLIVEは終了。 なお、来年はGRASS VALLEYがデビューして20年ということで、事務所側では再結成も予定しているとの噂もありました。 出口さんは実現しないんじゃないかと言ってましたが、もし実現したら(リアルタイムで聴いていた世代ではないですが) 嬉しい企画です。来年の予定としてはほかに、水面下で活動中のバンド「ローマとしき」でのLIVE についても紹介していました。あとはファンクラブでのキャンプ大会もやってみたいそうです。
「町内会のキャンプみたいに、飯盒で飯を炊いたりとかしてね・・・」
やるんですか?


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