伊藤サチコ Live2002

ASTRO up-to-minute SELECTION

at 原宿アストロホール on 2002.05.30

今年初めてのLive。昨年の11月以来、実に久し振りです。随分長いことLiveに行く機会がありませんでした。伊藤サチコさんが出演する「ASTRO up-to-minute SELECTION」が行われるこの日も、私は就職活動の最中。企業説明会＆採用試験の直後だったので初めてスーツ姿でLiveに行きました(笑)。open時刻の18:00直前に会場に到着しました。予めチケットを持っている人たちが会場の外に並ぶのですが、その数があまりに少ないのです(泣)。おそらく、私の観に行ったLiveでは最少人数だったでしょう。 Live1週間前にチケット購入したのに、番号が20番でしたからね。

会場内で待機、開演を待っていると、キーボードがステージ中央にセットされました。どうやらトップバッターはサチコさんのようです。10分程遅れてLiveが始まりました。1曲目はデビューアルバム『さようなら、木』収録曲 『花束』。サチコさん(Vo、Key)以外のサポートメンバはギター、ベース、ドラムの3人。すぐに続けてデビュー曲の『宿題』へと続くのですが、楽曲の素晴らしさに加えLive中ということもあり私は感動のあまり泣いてしまいました。でもLiveで感動して泣けるっていいですよね。『宿題』はラジオ(FM秋田マンスリーソング)でかかってるのを聴いただけで泣きそうになったことがあります。切なげなメロディと歌詞はLiveの場では一層際立ちます。

最初のMCでは「初めまして・・・伊藤サチコです。今夜のLive楽しんでいってください」という挨拶に続いて、「前日まで仙台にいて、そこでFIFAのイタリア代表(仙台に泊まっている)に逢えるんじゃないかと思っていたらそれらしきバスが来て・・・。そしたら出てきたのが、我らが広島カープで、かなりテンション上がってます」という話が。サチコさん、広島党だったんかい！ということは虚塵の江藤を見て「裏切り者ー！」(by 三好呉服店氏)と叫んだりするのでしょうか？そして次の曲の説明に入ります。「これから歌う曲は、2ndマキシシングルになっていて、高校生の頃に作った曲なんですが、夢だけが大きくなって前に踏み出せない状況を歌った曲です。学生の人とか、進路のことで悩んでる人は聴いてください。」と語り・・・『心の扉』を披露しました。この曲はTEAR DROP時代の名曲ですが、既にサチコさんの代表曲のひとつになっています。今回はギターとキーボードだけのシンプルなアレンジで、 Liveバージョンとして生まれ変わっていました。ちょうど就職活動中の私にぴったりの曲でした。

次のMCでは、デビューアルバム『さようなら、木』の話が。サチコさん自身もかなり気に入っているそうです。そしてその中から、比較的アップテンポの曲『虹と夕日と』『カモメ』の2曲が披露されました。『虹と夕日と』についてサチコさんは「この曲は東京に出てきて最初に作った曲です。」と言っていました。「東京に来たばかりの頃は、電車に乗れない、たいした友達もいない、そういう内容の曲です。・・・今は友達います。安心してください。」だそうで。アコースティックサウンドでバラードシンガーとしてのイメージが強い中、この2曲の重いサウンドが新鮮でした。サチコさんの伸びやかなヴォーカルも演奏に負けていません。その後一転して、アルバムのタイトル曲『さようなら、木』 を歌います。過去の情景を上手く切り取った詞は、耳にするだけでそのイメージが浮かんできます。そういう曲こそサチコさんの本領発揮ですね。

次が最後の曲になりますが、その前にMC。「最後の曲は遠距離恋愛の曲で、恋人と逢う瞬間のことを歌っているので皆さんも主人公になったつもりで聴いてください」と、これもTEAR DROP時代の曲『カレンダー』で締めました。サチコさんは 2年前にTEAR DROPのヴォーカリストとしてFM秋田『超兄貴』に出演してこの曲をスタジオで生演奏していたのですが、そのときから私の好きな曲のひとつでした。サチコさんの書く歌詞は誰もが共通にその光景を思い浮かべることができるのが魅力です。将来のことで悩んでいたり、殺伐とした事件に胸を締め付けられたり、好きな人のことを真剣に想ったりした経験を持つ人は決して少なくないと思います。サチコさんの歌詞は決して幸せなまま終わることはないのですが、それがより一層現実味を帯びていて私は気に入ってます。

デビューから1年にも満たないのに、しっかりとその存在をアピールする、感動的なLiveでした。全7曲(アンコール無し)の短いLiveでしたが、次はもっと長いステージに期待します。

サチコさんのあとは、Carole King『I FEEL THE EARTH MOVE』のカバーを披露した我那覇美奈さん、インディーズながら大盛況だったGENIUSが続きました。私は帰りの時間が心配でしたが、結局最後まで会場に残りました。

今回も普通に、ちゃんと自分で書きました。え、次の某声優のLive Reportですか？勿論自分で書きますよ・・・。語尾に「ぴょ」を付けるようなことは致しません

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