以前はガイド本と昭文社の登山地図が一番の情報源であり、それらから行先とコースを決めていた。紹介されているコース以外のコースには関心が薄く、まして道がないコースには関心が及ばなかった。その後、インターネットが普及し、パソコン好きの私もネットで山行情報を調べるようになった。また、山行情報を提供するサイトも現れ、今は「ヤマレコ」を一番利用している。山名で検索すると、沢山の人が自身の山行を報告している。多くはガイド本等掲載の一般的なコースだが、それ以外のコースや登山道のないコースが報告されていることもある。ガイド本紹介の関西圏の山は一通り登ってしまったこともあり、ネット情報を参考に未知のコースにチャレンジすることが楽しみになった。自身でもHPを立ち上げ、自分の山行結果を発信するようになった。以前、カメラや写真に熱中していた時期があり、山行の楽しみ、目的に風景や樹林、花の写真撮影があり、撮った写真の中から良いものを数点選んで掲載するのが張り合いになっていた。ネット情報でも文字より多数の写真を掲載したものが多い。「百聞は一見に如かず」で確かに写真による情報は一目で分かりやすく、その場所の様子、雰囲気も伝わるが、最近は情報過剰や写真での情報伝達に抵抗を感じるようになった。未知のコースへ向かうのは確かに色々な不安が伴うが、それも含めてチャレンジの面白さがあるように思う。一方、ネット情報の中で一番参考になるのは山行コースを示す地図であり、今は私のHPにもコース地図を載せている。コースタイムも参考にするが個人差が大き過ぎるので目安程度にしている。ネット情報ではグループ山行が多く、仲間内の雑談的な話が多いが、登山口までの交通や登山口の状況、道中の注意、危険個所など、これからそこへ行く人に参考になる情報が欲しい。もっとも、危険の感じ方にも個人差があり、不安を煽るような大げさな記述が多い一方、何事もないかのように書いてある所で苦労したこともあり、話半分に読んでいる。多過ぎる写真は一々見るのが面倒だし、実際に現地へ行った時の感動を削ぐので余り見ていない。写真で見るのと自分の目で直に見るのとでは感じ方が大きく違い、自分の目で直に見るのが一番である。今は私のHPに掲載する写真も少なくしている。私のHPは検索サイトに載っていないようで閲覧者がほとんどおらず、自身の記録として割り切っていたが、退職し暇になったこともあり、今はヤマレコに投稿している。写真は載せず、参考になりそうな情報の提供を心掛けている。HPと違って掲載後すぐに結構な数の人が閲覧してくれており、ネット社会の威力を感じている。⇒トップページへ |