子供のころから地図帳を見るのが好きで、登山を始めてからは地図は不可欠なものになっており、昭文社の登山地図を愛用している。国土地理院地図と比べカラフル、立体的で見やすく、登山道、所要時間、参考情報などが記載されている。各山域単位て地図になっている点も便利で、携行に耐える紙質なのも良い。一方、有名な山域の地図しかなく、地形の細部が分かりにくい。また、代表的、一般的な登山道しか載っていない。調査執筆者の山行能力や主観により所要時間や登山道の難易の評価が左右され、そのまま鵜呑みにできない。これらから昭文社の登山地図と地理院地図の両方を併用している。地理院地図は以前、大型書店で購入していたが、経費がかかり枚数も増えるため、ネットサイト「カシミール」を利用し(無料)、地理院地図の必要個所を印刷している。地理院地図の注意点は、地図に載っている山道の有無は現地に行かないと分からず、廃道になっていることがある。一方、地図にない道や林道があることもよくある。私は、道のない尾根や沢を自在に歩くのが好きなので、地形の細部を把握するのに欠かせない。地図と併せて欠かせないのはコンパスである。以前は東西南北の方位を把握するためのもので、安価な丸く小さい物を携行していたが、今は主にシルバのプレート型を使用している。と言って、プレート型の利点を活用できていた訳ではなく、地図に載せて方位を確認していたに過ぎない。コンパスの磁針は真の北から西へ7度ほどズレているが、それもコンパスの北のマークを少しずらして使っていた。この程度の使い方だったため、道のない尾根を下降する際など、地図、コンパス、高度計でこまめに照らしていてもコースアウトすることが再々あった。その後、本でコンパスの使い方を調べおおよそ理解したが、実際にやってみないと身に付かないものである。面倒でやっていないが、地理院地図に磁針のズレに応じた斜線を書き込むようにし、これだけでも格段に方位確認の精度が上がった。高度計は以前は余り必要性がなく活用していなかったが、道標や道のない尾根や沢を歩くようになり、現在地確認に不可欠なものになっている。腕時計カシオプロトレックの高度計を利用しており、地図で出発点の高度を確認し、高度計の数値を合わせている。また、地図のコース上に100m間隔で高度を記入しておき、高度計と照らすと、おおよその現在地が分かる。欠点は、気圧の変化で数値が変わるため、移動につれ誤差が生じる点である。山頂など高度が分かる地点に来るたびにこまめに高度を修正していく必要がある。地図、コンパス、高度計は、私の山行の必須アイテムになっており、使いこなせれば道標、道のない所でも自分の計画したコースを進めるという安心感がある。⇒トップページへ |