私の山行のほとんどは車利用で、マイカーは山行の一番の助っ人といえる。1泊以上の山行の場合は車中泊が原則になっている。働き盛りのころ退職後の夢として、キャンピングカーを買い、妻子と日本中を旅したり山行したりしたいと妻にも話していた。その後、大型の車は自分の性に合わなくなり、市販ワゴン車を改造したキャンピングカーの購入を検討したことがある。小学時から車が好きで、新聞の車の広告写真を切り抜き、ノートに貼っていた。その頃から車のデザインに関心があり、日本車の外観のダザさに対し欧州の車の外観のスマートさに惹かれていた。将来、車のデザイナーになりたいとも思っていた。今でも昔の欧米の車やバイクに関心があり、クラシックカーの写真集やミニカーを集めているが、大量生産化、大衆化して以降の車は似たり寄ったりで箱のようにしか見えず、関心は薄い。マイカーへのこだわりもそれ程でもなく、結局これまで乗った3台はトヨタカローラばかり。1台目購入時は車中泊のことは考えたおらず、普通のセダン。10年以上乗ったが経年劣化による故障が生じた機会に乗り換えた。2台目購入時は車中泊が念頭にあり、初代カローラフィルダーが発売されたばかりで、荷物室の広さをうたうテレビコマーシャルに惹かれ、他車との比較検討もせず衝動買い的に買った。気に入った車で車中泊にも活用したが、荷室の長さがやや不足で、身体を斜めにしないと足を伸ばせず、また天井が低く背中を伸ばせず、窮屈だった。その車に10年以上乗り、70歳退職を機に最後の車の購入を検討。荷物室の長さと天井の高さを不可欠の条件に、今度は事前に車の雑誌や販売店のカタログを集めて検討した上、何台か試乗もして迷った末、当時トヨタの売れ筋だったシエンタに決めた。欠点は前部座席と荷台との間に広い隙間があり、箱状の物でそこを埋めないと寝れない点があった。そこは何とか工夫することにして、契約手続の待ち時間中に見たフィルダーのカタログの荷物室の長さに惹かれた。当時、フィルダーは商用車扱いとなり、余計な装飾や機能がなく、価格が安かったことも良かった。対応の店員を困らせて、急遽、契約をフィルダーに変更。契約後、フィルダーも前部座席と荷台との間に隙間ができることが分かり、ガッカリしたが、ホームセンターで安価に売っているプラボックス2個を積み重ねることでこの隙間をうまく埋めることができ、衣類や食料の収納にも便利で一石二鳥の解決ができた。車中泊用のコンパクトな敷布団も買って足を伸ばして寝れるようになったが天井の低さは解消されず。そこはあきらめて2022年3月から2台目フィルダーで山旅を続けている。⇒トップページへ |