前鬼川本谷(孔雀又右谷)A
 終盤、岩壁に進路阻まれ、別ルートでからくも脱出 1779m 奈良県上北山村
2014928日()快晴 6:20アメシ谷出合→7:15岩小屋→9:10岩壁→11:35奥駈道→13:10釈迦岳→14:05深仙小屋→14:40太古の辻→16:20小仲房→17:00駐車場
4:00起床。テント撤収後、荷造り、朝食時にはすっかり明るい.。気分さわやかではないが天気は素晴らしい。アメシ谷との出合、左へ進むが自信がない。しばらく登り進み、右上に鳥の嘴様の大岩、遡行図の岩小屋。前方に岩塔群!迫力ある珍しい光景に心躍る。右手にヨセミテのハーフドームに例えられた大岩壁!登り進むにつれアングルを変え岩塔群が展開。沢が大きく二分。進路にとまどう。右は大岩壁の狭間。気持ちおじけるが、冒険心を刺激され、その先の展開を見たい。ガイドの説明もこちらのよう。岩壁に取り付くが難しい。左の土付の岩壁を木枝、根っ子頼りに進む。明瞭な踏み跡あり。その後も緊張、難渋しながら岩場をよじ登る。難所通過を祈りつつ進むが、全面岩壁、ショック。手前の岩壁を登るのも難しく、気持ちが萎える。ガイド本には難所の記載はなく、方位も北進、進路ミスか。慎重に引き返し、左の沢へ進む。平凡な渓相からガレ場の急斜面になる。難渋しながり登り続ける。周囲、岩塔がそびえ、岩壁に進路をはばまれたらアウト。不安ながら登り詰めると狭い溝状の急傾斜になる。水は枯れている。よじ登って行くが気力尽き、左の急斜面へ脱出。疎林の笹原、急だが難渋せず登れる。いつ、どこへ出るのか不安ながら頑張り登ると、頭上で人の声!出ると、奥駈道。ハイカーに場所を聞く。ガイド本では、孔雀岳の東に出るが、南に出ている。やはり最初の難路が正解。といっても沢登りに正解がある訳でもない。無事脱出できれば正解。安堵の休憩後、釈迦岳目指す。素晴らしい快晴、山並みを遠望。七面山を見ながら進む。釈迦岳は秋色に染まり始めている。疲れ果て、痩せ尾根のアップダウンがシビア。ようやく山頂に抜け出る。ハイカー数人。以前、太尾登山口から楽に登降したが、北からはシビア。下りは比較的楽。深仙小屋辺り雰囲気が良い。大日岳を巻いて太古の辻着。ここも雰囲気が良い。飲み水がなくなり、途中の水場を目指し、前鬼へ下り続ける。道はよく整備され、急斜面に頑丈な木段が続く。両童子岩を見て、沢沿いの下りになる。期待の水は枯れており、渇きに苦しむ。疲れ切り、ようやく小仲房へ下り切る。黒谷沿いの車道に出て、ようやく水にありつく。30分の車道歩きで駐車場着。終盤の突破の難しさを考えると、早朝発で孔雀又二俣で引き返すのが無難か。⇒トップページ