仕事が一段落、貴重な休日、勇んで比良の名溪へ。名神:京都東ICから湖西道路を北上、高島から県道296号へ。
意外と早く、自宅から2時間弱でガリバー村駐車場着。オフシーズン、閉村中だが入れる。遊歩道入口に登山道崩落、
入山禁止の掲示。構わず進む。少し進むと、右下へ砂谷を下る階段あり。陽射しがなく残念だが、紅葉がきれい。
堰堤の河原から右側を下る。次の堰堤で左側を下り、本谷沿いの林道に出る。堰堤が続き、入渓点を探しながら進む。
「八淵の滝」道標の地点から入渓。大岩ゴロゴロ、ダイナミックな渓相。水量も多い。陽射しがなく、濡れるとやや寒い。
有名な景勝地、難所や渡渉点には鎖やロープ、梯子、ステップなどが設置され、難所はすべて無難に通過できる。
ハイカーの姿を見ながら沢中を進む。魚止ノ滝、障子ノ滝、空戸ノ滝と名瀑が続くが、余り印象に残らず。ただ、
切り立った狭い岩壁内、空戸ノ滝で緊迫。手前から大巻く道があるが、逃げずに滝へ向かう。左の岩壁を登れそう。
取り付くが、中間部で立ち往生。戻るのも容易でなく、大巻くのも悔しい。滑落しても深い釜に水没するだけと覚悟、
足掛かりのない岩壁を腕力で乗り越す。その後、大きな淵を持つ名所:大擂鉢に出る。本谷は別名「八淵ノ滝」、
大きな淵が連続。ハイカーの写真撮影を邪魔しながら低い滝を登る。淵上のナメ滝の方が印象的。
切り立った狭い岩壁内3段の屏風滝は、深い淵に遮られ、近づけない。巻道から険しい様を見下ろす。CS滝上へ降り、
迫力の貴船ノ滝を見上げる。岩壁の鉄梯子で滝上へ。渓相が穏やかになり、苔むした岩と紅葉の樹林が
絵になる。気づかないうち、北西へ90度進路を変える。七遍返しの滝は、左から難なく乗り越す。
4〜5mの滝をこなしながら進む。沢が平凡化、ダレて切り上げたくなる。左右、枝谷が現れるが、現在地不明。
切り上げ時が分からず、まだかまだかと進むうち、まぼろしの滝、3段7m滝と終盤の見せ場。難なくこなす。穏やかな
小川になり、登山道との合流点に注意。程なくハイカーの姿と木橋が見え、ようやく終点。靴を履き替え、小休止。
やや物足りず、迷うが、武奈ヶ岳へ。イブルキノコバ経由の最短コースを足早に登る。次々にハイカーが降りて来る。
平日になんでこんなに人が多いの?曜日に無関係の仕事に就き、祭日であることを失念。遮るもののない山頂から
一面、秋色の展望。陽射しのないのが残念。細川越で広谷へ戻るが、静かで趣の良いコース。
ガリバー村へ山腹を巻く道を急ぐ。どこが崩落個所かと思いきや、大擂鉢前を渡渉、少し進んだ所で、斜面が崩落、
道が途切れている。ただ、巻く踏み跡ができており、難なく迂回。別ルートでの入山も可能。⇒トップページへ
前半ダイナミックな“比良の名溪”、やや物足りなさが残る。 やついけだに 滋賀県高島市
2011年11月3日(木)曇 8:05ガリバー旅行村→9:00入渓→9:50大擂鉢→12:40出渓(広谷)→13:40武奈ヶ岳山頂
→14:25広谷→15:35旅行村