うつろ谷
すべてにおいて良くお膳立てされている秀渓 876m 福井県美浜町 
201461日()晴 8:05出合(入渓)→9:1015m滝→11:00出渓→11:50三国山→12:40赤坂山→13:40出合 
無難な沢が続き、物足りない。仕事も一段落着き、醍醐味のある沢へ。行き先に迷うが、7月並みの暑さが続く週末、シャワークライムが売りの本谷へ。渓流靴のフェルトが薄くなり、ネット通販で、岩への吸い付き抜群と定評の渓流靴黒部アクアステルスを購入、初使用。5時前発、名神:京都東ICで降り、国道367、303、27号と乗り継ぎ、JR美浜駅前を通過後、県道213号へ右折。耳川沿いまっすぐ走り、山間部で左折。集落を過ぎ、林道入口に通行禁止の掲示。ゲートはなく、構わず進む。途中から未舗装だがダートではない。栗柄谷道と分かれ、折戸谷へ左折。小橋を2つ渡り、しばらくで赤坂山登山口の標示。広い空地に先行車1台。目の前の小橋が出合。沢装備を着け、小川へ。ダムを3つ越えて遡行開始。渓相はまあまあ。程なく最大の難関10m滝。深い釜を泳ぎ、滝下部に取付ければ直登できそうだが滝の直撃を受ける。両岸、切り立った崖。左側、木の根など手掛かりが多いが急峻。水流は冷たく、浴びたくない。左壁に取付くと、見た目ほどではなく、それ程難なく痩せ尾根上に出る。慎重に進み、下降点を伺う。急峻だが、長く下へ伸びた木の枝に助けられ、滝落口に降り立つ。少し先に安全な下降点あり。やれやれと進むと、9m滝。右手斜面を這い登り、難なく巻ける。3段の美瀑をこなし、最大の15m滝。勇気を奮えば直登できそうだが無難に巻く。ガイド本では左を巻くが、右の雰囲気の良い草地を登る。急斜面、掴む草は頼りげない。快適にこなせる小滝が続く。この7m滝も右手から直登。5m程の滝で大事に至る寸前。無難に巻こうとして失敗。手掛かりの少ない垂直の泥壁を渡る途中、残置ハーケンの穴に親指を入れた状態で片足が滑り、体が振られる。幸い片足で支えたが、指が抜けず、負傷、滑落したおそれあり。難儀して戻り、それ程難なく直登。クライミング靴メーカー製のゴム底の岩への吸い付きは良いが、ぬめった岩ではすべるため、身を任せきれない。次第に渓相が穏やかになり、8m滝。容易に巻けるが、逃げたくなく直登。うまくシャワーの直撃をかわす。滑滝が続くが、沢幅が狭く、渓相は今一。沢沿い自然林の趣が良い。水流が細くなり、溝状地をたどる。暖傾斜の滑床状、ガレていない。水流が切れ、自然林中に出る。ガイド本では明王禿に直登するが、自然林帯のただ中、位置不明、とまどう。
人声のした方へ進む。東進すべきところ北進。不安ながら見当で進み、ようやく道に出る。樹林越しに見えた山頂方向へ進み登ると、三国山。随分、予定より北へずれている。遡行図と現地の分岐を照らしながら進んできたのに。終盤の分岐で右へ進むところ左へ進んだか。おかげで、明王禿の岩場とドウダンツツジを鑑賞できた。赤坂山は老若男女で一杯。もやっているが展望が良い。南の鞍部へ下り、道標に従い、折戸谷へ下る。自然林の素晴らしい歩きやすい道。最後まで良いことずくめの初級の沢。⇒トップページ