20071124日()晴 9:00登山口→9:40山頂→10:10登山口

兵庫50+8山中、神戸から最も遠く、最も短時間で登れる山 うしがみねやま 713m 兵庫県美方郡新温泉町

路面凍結をおそれ、早目に兵庫58山中、北部最後の本山を目指す。播但線:和田山ICから国道9号をひた走る。
県道262号へ左折後しばらくでバス停「内山出合」前から左上へ上る。狭い舗装道をウネウネ上り続ける。
相当上まで人家が点在。ガイド本の説明と異なり、最後の民家を過ぎて少し上ると、左手に新しい登山口道標あり。
手前の広い路肩に駐車。少し登ると、風格のある立派な鳥居あり。しばらく暗い樹林帯の中の登りだが、
ほどなく明るく開けた尾根道となる。牛を曳いて登れそうな広い道。晩秋の風情が良い。
傾斜も厳しくなく、穏やかな気持ちで歩む。途中から展望が開け、日本海側、晩秋の山肌が美しい。
東方、山並みの向こうに先週苦労した三川山のシルエット。山頂手前でやや急傾斜となる。ブナなど樹林趣も良い。
広い平坦地を抜け、苔むした石段を登る。社殿全体が保護のためか建物で囲われ、由緒ある姿は見れない。
建物右脇から背後の高見に進む。踏み跡をたどるとヤブ中に三角点あり。神戸市兵庫区の自宅から180km、
3時間走り、あっさり登降。北へ少し走り、浜坂の町へ。念願の加藤文太郎の故郷へ。学生時代と山登り開始後2度、
新田次郎の「孤高の人」を読み、強い感銘を受ける。氏の手記をまとめた「単独行」も読む。
単独行の自分には、シンボル的存在。加藤文太郎記念図書館で各種資料や遺品を拝見した後、墓参り。
地元の人に訊ね、ようやく探し当てる。道標もあるが広い墓地の中、分かりにくい。目印のポールが立っている。
手を合わせると、ジンとした気持ち。昔ながらの町並みの残る静かで質朴な町、氏の生まれ育った地の空気を感じる。
氏の故郷の山:観音山を仰ぎ、日本海に面したきれいな砂浜に出、岬の高台にある記念碑まで歩き、
浜坂の町と山と海を見る。明日は57歳の誕生日、31歳で逝った氏と比べ、長く山歩きを楽しめている幸せ。
トップページ