時計の目覚ましで3:30目を覚ます。皆寝静まっており、他の人が起きだすまで待ち、4時前起床。乾燥室から衣類を回収、生乾きの上着を着る。朝食が5時と早く助かる。朝食もおいしく、ご飯をお代わり。山々は厚い雲に覆われているが下界が朝陽にきらめいており、気持ち浮き立つ。出発後、コンパスがないことに気づき、小屋へ引き返す(その他、靴下2足、小屋に置き忘れてきたことに後で気づく)。今日が今回の山行のハイライト。餓鬼〜燕〜大天井の長い縦走。昨夜、山小屋で、燕岳から餓鬼岳へ縦走してきた人が、その道中の困難を言い立てているのを聞き、やや不安。眼前、鋭い岩峰が屹立、それを巻いた後も険しい岩峰の連なりが延びる。振り返ると、ガスの切れ間から平長な餓鬼岳山頂が見える。山名と違いおとなしく地味な感じ。200名山というのもピンとこない。昨日の登りは、渓流沿い小さな木段続きだったが、岩稜を縫うように木段が続き、歩きづらく気を抜けない。一帯、シャクナゲの低灌木、みずみずしいシャクナゲの彩が救い。眼下に高瀬ダム、烏帽子岳方面の山並みをかろうじて展望。曇天下、ガスで見え隠れするわずかな展望に歓声を上げる。樹林帯を大きく下り、登り返す。振り返ると、餓鬼岳からの長い稜線を確認できる。この辺りから雨模様。いよいよ250m下り、500m近く登り返す東沢乗越へ。予想より急傾斜ではなく、岩稜の悪路から解放され、樹林帯の中、心穏やか。乗越で一休み、正念場の登りに。登りも覚悟した程ではなく、雪渓沿いお花畑が現れ、心洗われる。長い木段を登ると、砂地の平坦地に出、難所が終る。薄茶の砂地に小さく点々とコマクサの彩に迎えられる。燕岳周辺までずっとコマクサが続く。これ程コマクサを見るのは初めて。今回の山行の最高のプレゼントは、シャクナゲとコマクサ。何事も悪い事ばかりではない。前半の悪路と対照的に、緩やかな起伏の歩きやすい道を、見栄えの良いコマクサを横目で捜しながら先を急ぐ。次々現れる岩々のオブジェを鑑賞しながら楽勝で山頂に立つ。展望は全くなく、感慨もなし。岩々の先に燕山荘が見える。中房温泉から登る表銀座コースの要衝にある山荘は立派、華やいだハイカーが多い。悪天の場合、ここから中房温泉への下山を考えていたが、体調は良く、雨中歩行もさほど苦にならなくなり、予定通り大天荘へ向かう。道中、ハイカーは少ないが、表銀座らしく悪天下進むグループが点々といる。緩やかな起伏の歩きやすい道をどんどん進む。雨脚が強くなったり弱まったり、やや寒い位で雨具着用の蒸し暑さはなく助かる。途中、お花畑を通過、写真を撮りたいがレンズが曇っている。ガスの切れ間から大天井が大きく立ちはだかる。山腹に延びる山道、あれを進むのか、気がひるむ。と思う間もなく、ガスで景色がなくなる。ようやく槍ヶ岳への分岐着、大天井の山腹を巻くように岩場の暖傾斜の道を進む。単独の女性が先行するが、さすがに疲れてきて息を切らしながらゆっくり後に続く。巻き終わると、予想通り、山小屋が現れる。きれいな山荘、応対も親切で設備も良い。とりあえず、乾燥室に濡れた物を干す。自炊場も広く、快適に自炊。予想以上にファミリーや若い男女を含む客が多いが、割り当てられた蚕棚2階はガラ空き。2食付9000円、素泊まり5500円。⇒トップページ

燕 岳

岩稜の悪路と大アップダウンを経てコマクサに彩られた岩のオブジェの山頂へ つばくろだけ 2762m 長野県大町市

2009726日()曇→雨 5:45餓鬼岳小屋→9:45東沢乗越→12:30山頂12:55燕山荘→15:35大天荘