十 勝 岳
2005年7月23日(土)曇 9:10登山口→11:50山頂→14:25美瑛岳→17:20登山口
ガスに閉ざされたが岩と花々の取り合わが面白いコース とかちだけ 2077m 上川郡美瑛町
旭岳温泉を早立ちの予定だったが、宿の朝食を食べたくて8時前発。
観光化され映画のセットのような美瑛の町で昼食を仕入れ、道道966号を白金温泉の道標に従い快走。
十勝岳の望岳台が登山口。広いガレ場の平坦路で趣がないが、正面の十勝連峰に向って進む感じがよい。
雨になりそうな天気に気重だったが、陽が射してきて、避難小屋までは連峰のシルエットを望める。
雲ノ平での美瑛岳との分岐に注意。小屋を過ぎ、ガレ場の登りが始まる。周囲は火山岩ゴロゴロだが、
道はよく踏み込まれて歩きやすい。ガスに閉ざされ、視界のきかない中、黙々つづら折れの急登を続ける。
夕張岳で初めて数輪見て感動した薄紫のイワブクロ(岩袋)が随所に群生、感動が薄れてしまう。
併せてメアカンキンバイ(雌阿寒金梅)の群生、相性がいいのか。ガスで昭和噴火口が見れず残念。
噴火口辺りからなだらかな楽チン路。いよいよガスが濃くなり、数メートル先しか見えず、道標を探し進む。
短い急登をこなし、あっさり登頂。ガスに閉ざされ、何の感慨もない。100名山たる所以も分からない。
そそくさ軽食を済ませ、団体の到着に合わせて出立。広々なだらかな楽チン路を道標頼りに進む。
花も少ない不毛な台地、まるで月面のような不思議な光景。山頂を過ぎると人も少ない。途中、ガスが切れ、
美瑛岳への道が稜線の連なりの山腹に長く延びる。岩場を縫うように緩やかな登りが続く。
苔むした黒い火山岩に白いイワヒゲ(岩髭)の群生、白粒を振り掛けたような取り合わせの妙。
山腹斜面に白いチングルマとピンクのエゾノツガザクラの織りなすお花畑の絨毯!本コースのハイライト。
岩稜を進んでいるうち、美瑛岳手前で進路を見失う。この辺り道標が不明瞭、要注意。
美瑛岳と美瑛富士・オプタテシケの分岐でも注意。コケモモを見ながら短時間の急登で美瑛岳に立つ。
下山中、ガスが切れ、旭岳の鋭鋒と昭和火口がかいま見えたのが救い。
下山を急ぐが、雲ノ平までが予想以上に長い。エゾコザクラを主役とするお花畑が続くが、
薄暗い中、焦り気味でゆったりと鑑賞できない。途中、キツネと出会う。
雲ノ平から旭岳からの遅い下山者数組と合流。旭岳同様、本山往復は面白味がなく、本周回がお勧め。
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