倉谷を登り、段ヶ峰から下山後、本谷へ。国道312号を南下、県道8号へ。グリーンエコー笠形への道標に従い右折、
整備された公園内を通過、最初の急カーブの地点で林道へ。チェーンが張られ、車は入れない。路肩に駐車。
川沿いに林道を進むと、小橋のかかる変哲のない沢がある。地図で確認、ここが沢入口。拍子抜け。橋の下に降り、
岩ゴロゴロの水量の少ない沢を進む。クモの巣がうっとおしい。倒木に遮られ、やや難渋。すぐ横、遊歩道。女子が
嬌声を上げて行く。何とも自分が間抜けな感じ。程なく子育観音着。さえない気分で進むと、オウネンノ滝がそびえる。
優美な一条の滝。ガイド本に従い、右側の土壁に取付く。滝の岩壁沿いに木枝を掴んで登れそうだが、
行楽客が見ており、遊歩道へ逃げる。暖傾斜の岩ゴロゴロの変哲ない沢が続く。水量が少なく、途中、枯れ沢になり、
沢登りの爽快さがない。すぐ横、偏妙ノ滝への遊歩道、行楽客の姿を見ながら進む。緊張感を欠いていたせいか、
ギャップを越えようと足を乗せた石が抜け落ち、仰向けに転倒。軽い打撲で済むが、前半の倉谷でも軽負傷。
何でもなさそうな場所でも、沢歩きは気を抜けない。偏妙ノ滝で、変哲ない沢の気配が一変。大迫力の滝。
落差35m程だが、上段35mが見えていない。左右どちらからも巻くのは容易ではなさそう。戦意喪失しそうになる。
左側が取付きやすそうだが、ガイド本では右から。積み重なった岩場をよじ登り、途中からルンゼの中を這い登る。
急峻、木枝を掴み必死。水平移動へ移る個所が分からないが、相当に登ってから横に移動。無事、落ち口に出る。
この高巻きは相当のもの、初心者にはシビア。本コース中、ここだけが圧巻。その後、おとなしいナメ滝が続く。
単調だが、円形の小淵がアクセント。小規模ながら雰囲気が良く、心休まる。これだけナメ滝が続くのもめずらしく、
安気に進める。水流が細くなってきた所で、登山道が横切る。5合目の道標や東屋が整備され、ここで切り上げる。
展望の良い山頂まで行ってみたかったが、時間が遅く、ここから下山。登山道はよく整備されて歩きやすく、
スニーカーでは助かる。途中、滝見台に寄る。偏妙ノ滝が、長い一条の垂直の滝に見える。滝よりも、
あの横を這い登ったのかと改めて感心。キャンプ場に降り立ち、左へ。車道を下り、駐車場所へ戻る。⇒トップページへ
迫力のある大滝と対照的な穏やかなナメ滝が続く沢 たきのたに 兵庫県神崎郡神河町
2011年8月16日(火)曇×晴 13:40駐車場所→13:55谷入口→14:30オウネンノ滝→14:50偏妙ノ滝→15:455合目
→16:40キャンプ場→16:55駐車場所