入門級の沢で初めての滑落体験 1158m 奈良県十津川村  

2014726日()晴 9:35大谷橋→13:10出渓→15:10石佛山→17:15大谷橋 
沢登りの熱気が冷めているが他に行きたい山もなく、かねて惹かれていた本谷へ。南阪奈道:葛城ICから県道30号を南下、国道24号から168号へ。カーブが多く、道が狭く走りにくい。風屋郵便局を過ぎ、国道が急カーブする地点で直進。笹ノ滝への道標従って狭い舗装道をウネウネ進む。道路崩壊で笹ノ滝までは行けないとの掲示。その工事か、ダンプカーと対向、要注意。大谷橋手前の路肩に駐車。ネット情報でヒルがいるとあり、ヒル除け剤をスパッツに塗布。ガイド本では、しばらく沢沿いの山道を渡渉しながら進むが、道は不明瞭、早めに入渓。流木が散在、荒れた雰囲気があるものの総じて雰囲気は悪くなく、味がある沢。暖傾斜の連瀑や滑滝が多く、安気に進める。唯一切り立った12m滝も右から難なく巻ける。小滝が次々に現れ、楽にこなしながら快調に進む。前回の沢登りで身体もこなれて動きが良い。ガマガエルが目立って多い。スパッツを時々めくってみるがヒルはいない。中間部でハイライトの20m斜瀑。最初の20mは足掛かり多く、幅も広く、無難にこなす。しばらく進み、次の20m滝。これもこなせそう。取付き下段の滝は両側岩壁。やや足掛かりが乏しい。右の岩場を慎重に斜上、滝の落ち口へ何とか登ろうとしたとき、滑落!滝の水しぶきの中、岩に当たりながら滝壺へ水没。心中、「助けて!」と叫びながら必至で這い出る。幸いメガネに異常なし。身体はアチコチ痛いが、打撲と小さな傷程度。カメラバックが完全に水没、愛用のニコン一眼レフカメラが動かなくなる。気持ちを落ち着かせ、再挑戦しようとするが気持ちが萎えてダメ。右から小さく巻こうとするが手掛かりが心もとなく、結局、左から大巻く。下降点の選択ミス、切り立った崖の途中で立ち往生。何とか窮地を脱し、すぐ横から無難に下降。身体の痛みとショックで軽快な気持ちが一転、トボトボ進む。幸い以降難しい滝はなく、穏やかな滑滝や連瀑が続く。伏流になったところで出渓。少し登ると、右上に廃屋。ガレ場の急登が続く。足掛かりが多く、難儀はしないがいつまでも続き、タメ息。一頑張りで山頂へ抜け出そうだが、右の疎林帯へ移動。直上せず、右へ斜上。痩せ尾根に出、急斜面を登り切るが山頂表示がない。眼前の高みへ進むが山頂表示がない。1074m表記のある痩せ尾根に出たよう。次の高みへ進むと、小山頂表示あり。好天だが、樹林の切れ間から八人山が少し見える程度。山頂部の雰囲気は悪くない。少し北に小道標あり。直進すれば八人山、北西へ延びる尾根を下る。道は不明瞭だが、尾根をはずさないように進む。古いテープあり。999mの尾根分岐点には目印あり。744m点辺りまではそれ程難渋せずに下れるが、ネットフェンス沿いガレた急斜面の降りが延々と続き、バテる。それでも道があるだけでもありがたい。ヘトヘトでようやく滝谷橋の横へ出る。10分足らずで駐車点へ戻る。神戸から遠いのと、出渓後のガレ場の登り、下降のガレ道に難があるが、沢歩きの楽しさを味わえる入門向きの味のある沢。ヒル除け剤が効を奏したのかヒルには食われず。⇒トップページ