高 妻 山 |
近づくとどっしり存在感のある日本100名山 たかつまやま 2352m 長野県信濃町 |
2014年8月3日(日)晴 5:15戸隠牧場登山口→6:50一不動避難小屋→7:50五地蔵山→9:50山頂→11:35五地蔵山→12:30一不動避難小屋→14:10戸隠牧場登山口 |
高妻山〜戸隠山、12時間の山行に備え3:30起床。昨夜は雷雨、小川の流れを雨音と勘違い、案じてログキャビンから出てみると満天の星!気持ちが浮き立つ。フグ雑炊の朝食後、5:00出発。キャンプ場隣接の牧場へ。早朝の草原の空気が清々しい。眼前、戸隠山岩壁。この地のシンボル的景観。古来、この岩壁が修験者を惹きつけ、この地が開けたと思われる。牧場内の道を山側へ進むと、登山口の柵あり。弥勒尾根コースを取らず、変化のありそうな一不動へ直登する沢沿いの道へ。緩やかに牧草地を登る。ウバユリが目を引く。牛が数頭のんびり朝食中。すぐ横を過ぎて山道へ。沢沿い渡渉を繰り返しながら登り進む。沢登りで馴れたもの。程なく広い滑滝の斜瀑。右端を鎖頼りにモタモタ登る。沢登りだと、滝際の草木を手掛かりに登るところ。沢沿い詰め登るにつれ、急傾斜になる。これも沢登りで馴れたもの。急峻な帯岩、鎖頼りに狭い足場をトラバース、緊張。眼前、急峻な岩壁に不動滝。カメラが作動せず!先日、沢登り中、愛用の一眼レフが水没、故障。買ったばかりの一眼レフ、充電したばかりなのに電池切れ!重荷になったカメラをザックに仕舞う。充電器も予備電池も持参せず、悔やむ。グズグズした気持ちで急傾斜の沢中を登ると、氷清水。パイプから出る水は冷たくおいしい。一頑張りで稜線鞍部の一不動に出る。避難小屋、ベンチあり。今日は長丁場、先を急ぐ。すぐに登りになり、小ピークに出ると、一気に展望が広がる。広大な高原に黒姫山、飯綱山が裾野を緩やかに広げる。雲が多く、山頂部は見え隠れ。携帯電話での撮影を思い立つ。以降、携帯で撮るが、後で撮影画面が待受けサイズになっていたことに気づく。振り返ると、戸隠山の岩壁。修験道の道らしく、ピーク毎に仏教に由来する名称がつく。五地蔵山まで結構シビアなアップダウン。しばらく暖傾斜を急ぎ足で進む。ガスが晴れ、ようやく本山を見る。急なドーム状のどっしりした山。100名山中、知名度が低いが、相応しい風格に納得。気持ちがはやる反面、急登を覚悟。しばらく本山を見上げながら楽に進める。天気も良くなり、妙高山、黒姫山がすっきり見える。本山基部より急登が始まる。予想以上に急なダートコース。幸い長い時間ではなく、暖傾斜の山頂部に抜け出る。登頂と思いきや、山頂まで岩場を縫うように進む。山頂も岩場。疲れて休憩中のハイカーが多く、短時間の休憩後、下山。急傾斜、気を抜けないが、下りは楽。登りの人は皆きつそう。夏らしい陽射しの下、戸隠山を目指し急ぐが遠い。五地蔵山で最短の下山路:弥勒尾根コースを通過、一不動へ急ぐが、予想以上に時間を要し、下山が午後6〜7時になりそう。脚力が持つか。判断ミスで十分な飲料、食料を持参せず不安。下山後の入浴や食事のことも考え、戸隠山への縦走を断念。登り残した火打山、焼山、斑尾山と併せて後日登ればよいと思い直す。気が楽になり、展望を楽しむ。往路、雲のかかっていた飯綱山、山麓のキャンプ場も見える。ダイナミックなアルペン的景観とは違った広大でのびやかな景観に感銘。一不動から沢下り。氷清水を存分に飲む。早く下山した分、ゆっくり温泉につかり、戸隠そばの夕食を味わえる。⇒トップページへ |