関西全域、曇のち雨の予報。安気な山を予定して、朝起きて外を見ると、青空!大和平野周辺で未踏の本山へ。
阿倍野橋から急行乗車。駅を出て国道を渡り、少し進んで右折、土佐街道沿い、風情ある古い町並みが続く。
地名の由来は、大昔、奈良の都の造営に動員された土佐の人たちが、帰省の旅費がなく、やむなく住んだ地と
ある。ちょうど雛祭りの行事を町を挙げてやっており、飾り付けられている。久しぶりに古い町並みを撮影しながら
歩く。家老屋敷の手前、整備された広場前で右折、まだ古い町並みが続く。かなり広範囲に保存されている。
道なりに進み、国道に出ず、小橋の手前で左折、川沿い小道を進むと、「参道」の道標が現われ、一安心。
道標に従って進んだつもりが行き止まり、引き返す。川沿いの小道のすぐ上に広い参道あり。この辺り、分かりに
くい。静かな道を緩やかに登り続け、壺坂寺前の広場に出る。バス停、駐車場あり。予想以上に大規模でギラギラ
した寺。拝観料も600円と高いが、国の重要文化財のある名刹、入ってみる。いよいよギラついた雰囲気、性に
合わない。インドとの縁が深いようで、半分インド風。重要文化財の三重塔は渋い。本堂に入ってみるが心に触れ
るものはない。大観音像、大涅槃像はパス、一巡して戻る。寺入口手前のハイキング道標に従い、車道に上る。
車道を進むと、寺越し、葛城〜金剛山が大きく見える。程なく、道標に従い、山道に入る。摩耗した五百羅漢像前
で右へ。高取城址の大石柱の地点で、直進せず上に上ると、八幡宮境内に出る。ただ、寄り道する程の風情なし。
予報はずれの小春日和、雨具を着ていると暑く、脱ぐ。樹林中、緩やかに登ると、石垣が現れ、自ずと本丸跡へ
進む。砦のような山城跡ではなく、立派な城跡。明治まで城郭があったという。広場状の本丸跡に出る。
石垣の一番高い所まで上ってみると、三角点あり。城跡の三角点も珍しい。南面、山並みの広がり!
心も広やかになる。ポカポカ陽射しの下、軽食休憩。久しぶりにくつろいだ気分。観光に寄った感じの人が数人。
北側へ下る。往路と比べやや急だが、道・道標は整備されている。登ってくる人たちがポツポツいる。猿石を見て
下り続け、島流社を見て、城主の菩提寺という宗泉寺に寄ってみるが今風。整備された砂防公園に梅が咲いて
いる。のどかな山里を抜け、武家屋敷横を通り、往路の町並みに戻る。ゆっくり散策すればよいのだが、用務あり、
小走りに抜け、何とか急行に間に合う。町並み、城跡、併せて訪ねるにお勧めの地。⇒トップページ

高 取 山

大規模な山城跡と展望の広がりが魅力 たかとりやま 583m 奈良県高市郡高取町

2011227)晴 8:40近鉄:壺阪山駅→9:50壺坂寺→11:20山頂→12:50壺坂山駅