近畿地方も梅雨入りしたが予報では晴れ。少し遠出するつもりで、8時前に家を出るが曇天。六甲山に変更。
地下鉄山手線で新神戸駅へ。布引の滝を目指す。駅裏の案内板に那智、華厳の滝と並ぶ三大神滝とある。
いささか大げさと思いきや、雌滝から雄滝まで風雅な滝が連続、納得。滝を歌った平安歌人の歌碑が点在。
新幹線駅のすぐ裏にこんな見事な滝がと思う反面、由緒ある滝の前に駅を作った無神経にあきれる。
一帯の景観を大切に守れば、那智、華厳と同様、全国に知られる名瀑になったと思う、残念。道標に導かれ、
明治時代、神戸市民の水源として作られた布引貯水池に着く。石造りの風格のあるダム。池畔と新緑が絵になる。
この辺りまで散策の市民が多い。道標に従い、好評のトエンティクロスへ。渓流を20回渡渉するという意味だが、
実際には10回弱か。涼やかな渓流沿いの平坦な遊歩道、岩伝いに渓流を渡る、渓流と新緑がマッチ。
沿道ウツギの花盛り。スイカヅラも多い。見慣れない白い小花は、イボタノキ。植物園への道を見送り、
その先の分岐は、右へ徳川道の方へ。しばらく先で石楠花山への分岐。メインルートからはずれ、だれにも会わず、
静かな黄蓮谷を進む。平坦路にダレてきたころ、騒音のドライブウエイを横切り、暖傾斜の登りが始まる。
振り返ると、山上を切り開いた住宅街の展望。しばしの登りで明るく開けた雰囲気の良い平坦地に出る。
展望台から中高年の団体が降りてくる。眼前の摩耶山から遠く菊水山まで展望できるが展望が良いとは言えない。
ここまでは楽勝、やや物足りない思いで軽食をとる。本山目指し、広い林道を進むが、山頂を迂回している。
山頂への道を探しなが引き返す。それらしい踏み分けあり。道標、テープはない。ブッシュの中、踏み跡を進むと、
無事、三角点と山頂標示あり。林道へ戻らず、テープを確認しながら進む。笹原と自然林の趣が悪くない。
分岐点で小道標を見落とし、勘で左折。烏帽子岩と思われる大岩を見て、明瞭になった道を調子付いて下る。
急傾斜を下り切ると小道に出る。左右どちらへ進んでも道が不明瞭になり、進退窮まる。六甲山でまさかの道迷い。
急傾斜を登り返す。分岐点の小道標に気づき、炭ヶ谷の道に出る。道標もあり。本山へはこちらから入るのが正解。
ここで色気を出し、双子山へ。登山地図には記されていないが、明瞭な道が延びる。山頂を巻いた後、
山頂への道に合流。山頂標示を見落とし、どんどん下ってみると、電波施設に出る。再び急傾斜を登り返す羽目に。
山頂標示を確認後、どんどん進んでみる。不明瞭な急傾斜だがテープがあり、こんなルートをたどる通がいるとは。
無事、高速道に平行する道に降り立つ。舗装道をテクテク歩き、炭ヶ谷の道に合流。
炭ヶ谷道の入口に道標はあるがやや分かりにくい。地下鉄終点の谷上駅がこんな山の上とは驚き。⇒トップページへ
石 楠 花 山
トエンティクロス遊歩後、枝道を徘徊、汗だくになった山 しゃくなげやま 651m 神戸市北区
2006年6月10日(土)曇 8:20新神戸駅→11:40山頂→12:45双子山→14:00谷上駅