大峰の有名峰巡り、最後の本山へ。最も南に位置し、登山口まで遠いが登山口から山頂までは短時間。
南阪奈道から国道24号を南下、五条市から国道168号を走る。快走できる169号と比べ、小さなカーブが多く、
狭く走りづらい。田長瀬トンネルを抜けると、すぐに旧道へ左折するところ、行き過ぎて谷瀬の吊橋まで行ってしまう。
長大な吊橋を見て引き返す。国道からの分岐道標に登山口まで17キロとある。比較的走りやすい舗装道。
分岐には本山への道標あり。最初の登山口を見送り、さらに登り続け、峠の登山口着。堺市から3時間弱。
既に10台ほど駐車。駐車スペースは十分にある。立派なトイレは施錠され使用不可。しばらく雑林中の登りが続き、
主尾根上に出ると、山頂手前まで開けた笹原、枯れた感じの疎林が続く。先日の大台ケ原に雰囲気が似ている。
緩やかな起伏を越えて楽に気分よく進める。快晴下、周辺の山並みを展望。山腹の紅葉が陽射しを受けきれいだが、
くすんでいて鮮やかさに欠ける。振り向くと、笠捨山、八人山のシルエット。大峰山は北の吉野から
山上ヶ岳、大普賢岳、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳、笠捨山、玉置山を経て田辺の熊野本宮に至る南北に長大な山系。
奈良時代からこれを歩き通す大峰奥駈の修験道(祖は役小角)が有名、世界遺産になっている。いつの日か
自分も歩き通してみたい。前方右手、奥駈道上、大日岳の鋭鋒が目を引く。登るにつれよく見える。
正面に本山が見える。烏帽子のようにややかしいでいるが、近づいてくるとバランスのとれたマイルドな容姿。
もう一息で登頂できそう、休憩なしで楽勝で登頂。釈迦像が目を引く。三角点もリニューアルされたのか立派。
期待以上の素晴らしい展望。眼前、切り立った巨大な岩壁は七面山、孔雀岳から仏生ヶ岳へ主稜線が延びる。
その後方、八経ヶ岳。眼下、紅葉の樹海も美しい。展望を満喫しながら昼食。狭い山頂にハイカーが多い。
孔雀岳手前、稜線の右斜面に岩塔が林立。近くで見てみたく、時間の余裕もあり、足を延ばすか迷うが見送る。
孔雀岳から東へ延びる紅葉に彩られた尾根越し、大台ケ原のシルエット。展望に満足し往路を引き返す。
大峰登山では初めて天気と展望に恵まれる。澄み切った青空に刷毛で掃いたような白雲が清々しい。
下山口に紅葉狩りのにぎやかな高齢女性グループ。自分も陽射しに輝く木々の紅葉に惹かれ、ゲートを越えて、
未舗装の林道をしばらく進んでみる。山腹や樹海の紅葉が美しく、沢山写真を撮る。
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林の笹原をたどり大展望の山頂へ しゃかがたけ 1799m 奈良県十津川村

2010116日()快晴 9:15太尾登山口→11:00山頂→13:10登山口